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 ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋
     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


疑惑(11) 疑惑(11) 美姉妹といっしょ♡ 
 
「ほら、宏君♥ 宏君の逞しいおちんちんを舐めて精液飲んだら、こんなになっちゃった♪」

 真奈美が宏の顔の両側に膝を付いて火照った女陰を見せ付けると、宏は目の前に覆い被さった股間に目が吸い寄せられる。
 愛液を大量に吸ったスク水が肌にベッタリと貼り付き、直接見るよりエロチックに、より扇情的に布地に浮かび上がっているのだ。
 吸いきれない蜜は内腿を伝い、宏の頬を暖かく濡らしてゆく。

「すごいや……。真奈美さんのおまんこ、グチョグチョに濡れてて、スク水着てるのに丸見えになってる~♪」

 白い布地の下には桜色に染まった肌に濃いピンク色の亀裂が真っ直ぐ刻まれ、僅かに飛び出た陰核包皮の尖った膨らみがアクセントになって宏の視線を独り占めにする。
 割れ目から僅かにはみ出た秘唇は股間に貼り付く様に平に押し潰され、お色気よりも淫猥な雰囲気を醸し出しているのだ。

「真奈美さんのおつゆ、トロトロしてて美味しいよ♪ それに、このコリコリした出っ張りが舌に気持ち好い~♪」

「いやん♪ 味見しないでぇ~♥ ……クリちゃん、もっと弄って♪」

 真奈美は嫌がる素振りだけで、その実、コスプレ衣装に燃えて(萌えて?)いた。
 普段では絶対着られない衣装(バニーガールやスク水の事だ)を堂々と纏う事が出来、しかも宏が悦んでくれるのだ。
 たとえ僅かな時間ではあっても、愛する男性(ひと)の視線を独り占め出来る快感に真奈美は酔いしれた。

「うん、判った♪ ご希望通り、真奈美さんのおまんこ、た~~~っぷりと弄ってあげる♪」

 宏は秘裂に唇を被せて滴る愛液を音を立てて啜り、同時に極薄の水着に浮き出た秘裂の凹凸を唇で堪能し、剃り上げたばかりの無毛の股間を舌先で舐り倒す。

(はぁ~~~♥ このスベスベした布地の感触が堪らんっ♥ スク水、万歳っ♪)

 舌先が尖った膨らみを掠める度に真奈美は艶のある声を上げ、宏のペニスに血液が充填されてゆく。
 そんなスク水顔面騎乗に悦ぶ宏の反応に、粘膜同士で繋がっている若菜がクレームを付けた。

「あ~んっ、宏ちゃんのおちんちん、真奈美さんのスク水おまんこ味わって大きくなったぁ~」

 若菜は抗議の意味も込めて膣圧を高めると猛然と腰を回転させてペニスを責め(攻め?)る。
 その激しさに二人の結合部から愛液が水飛沫となってシーツに飛び散ってゆく。

(今、交わっているのは私なのに~~~っ。でも、あそこ締めるとおちんちんと強く擦れて気持ち好い~~~♥)

 若干の嫉妬を滲ませつつ、それでも快感を貪る若菜に千恵が半ば憤然として指を突き付けた。

「何言ってんの。今、宏を独り占めしてんはあんたでしょ! 文句言うんじゃないのっ」

 みんなを、ましてや姉の自分を差し置いてさっさと宏と合体した事を暗に責めたのだ。
 千恵はひとり悦に浸る若菜に一瞥をくれると宏の足元に回り、ミニのエプロンドレスを捲り上げる。
 顔を薄っすらと赤らめ、ネコ耳と長い尻尾を揺らしつつ、宏の脛を太腿で挟む様に腰を下ろした。

「あたいは、こっちで気持ち好くさせてあげる♥ ……あん♪ これって……癖になりそう♪」

 肉付きの好い無毛の大陰唇を足首から膝にかけて何度も擦り付けると、宏の足は見る間に大量の愛液でコーティングされ、室内の灯りを鈍く反射させてゆく。
 千恵は脛毛が開いたラヴィアや肉溝を擦る刺激が殊(こと)の外気持ち好く、熱い吐息を何度も洩らしつつ夢中になって腰を前後に大きく動かしてしまう。

「……それじゃ、ボクは左足をやってあげる♪ んんっ……」

 蒼いチャイナドレスをたくし上げた優はパイパンにしている股間を露にし、千恵と同じ様に脛を擦り上げてゆく。
 湧き上がる快感に喘ぎ声を上げまいと裾を口に咥え、目を瞑って一心不乱に腰を振るその姿はまさしくご奉仕だ。
 宏は両足からの温かくて柔らかい肉片の感触に、若菜の膣内(なか)でペニスを大きく震わせた。

「……んもう、宏ちゃんったら、姉さんと優姉さんのご奉仕でもおちんちん悦ばせてるしぃ~。……ま、しょうがないか♪」

 コスプレ七Pエッチを主宰した以上、宏が自分以外でも悦ぶのは当たり前だと割り切った若菜は思考回路を切替え、宏に気持ち好くなって欲しいと愛情をたっぷり篭めて蜜壷で竿を扱き上げる。

「ううっ……。若姉のオマンコがチンポに吸い付いて……気持ち好過ぎるよっ!!」

 好きな男性(ひと)が自分の身体で悦んでくれる嬉しさに、若菜の心は愛おしさで張り裂けそうになる。

「宏ちゃんっ、大好き♥」

 若菜は子宮で熱い精を受け様と深く腰を下ろしたその時、視界の端に緩いウェーブヘアのネコ耳メイドと金髪バニーガールが映った。

「……え!? 晶姉さんに……ほのかさん!?」

 若菜は二人の動きに目が行ってしまい、螺旋状に動かしていた腰の動きを緩めてしまう。
 宏はペニスに加わっていた力が緩むのと同時に、両手に生暖かい空気が下りて来るのが判った。
 誰かが手の上に移動したらしい。
 突き上げる腰の動きはそのままに、耳を済ませて周りの様子を探ってみると、嬉々としたほのかと晶の声が直ぐ隣で聞こえて来た。

「それじゃ、オレはこっちを貰うぜ♪」

「あたしはこっちね♪」

 ほのかはバニー衣装の股布を横にずらし、晶はネコ耳メイド姿でショーツを穿いたまま宏の掌に座り込んだのだ。
 宏の掌はヌルついた液体が纏わり付き、たちまち水に浸した様になってしまう。

「ヒロ……じゃない、ご主人様♪ お好きな様に弄って、指でも愉しんで下さいませぇ♥」

「宏ぃ。オレの『ココ』も、好きな様に弄っていいぜ♥」

 メイドになりきった晶に、ほのかは一瞬自分も真似してみようかとも思ったが、恥ずかしさが先に立ってとてもじゃないが『ご主人様♥』なんて言えやしない。
 そんなほのかの葛藤も露知らず、宏は二人の申し出に遠慮無く従い、慣れ親しんだ秘裂に沿って指を同時に蠢かせる。
 右手には細かい網目の向こう側に剃り上げたばかりのツルツルの恥丘が押し付けられ、その下に続く熱く濡れた亀裂に指を這わせると柔らかく畳まれた薄い肉片と小さくて硬い突起があるのが判った。

(あ……これは網タイツだ。……ってコトは、右手がほのかさんのアソコだ♪ ……おぉ! 勃起したクリトリスが網目から飛び出てる~♪ よ~し……)

 一方、左手でショーツの上から股間を探ると柔らかく縦に割れた谷の上の方にコリコリした出っ張りがあり、その下にある窪みが一番熱く、絞れる程に濡れているのが判った。

(この濡れ具合は晶姉か♪ なれば……♪)

 宏は左右の指で兎娘と猫娘のパイパン秘裂を存分に弄り、充血した秘唇の柔らかさと熱さ、コリッとした肉真珠の硬さを愉しむ。

「かはぁっ! そ、そんなに強く摘むなぁっ! クッ、クリが潰れるっ! あぐぁっ! はひぃっ!!」

 宏が網目から飛び出た丸い肉粒を上下左右に何度も弾いて強めに摘んだ途端、ほのかは股間から超高圧電流を流された様な衝撃を受けると同時に大量の蜜を迸らせ、身体を大きく震わせてイってしまう。

(バニーガールの股間を弄るのって、萌える~♥)

 宏はコスプレエッチの愉しさに心から笑い、妖しい雰囲気を満喫する。

(ほのかさん、ビクンビクン身体を震わせちゃって、相変わらず敏感~♪ 掌がビショビショになっちゃった♪ ところで晶姉は……まだ頑張ってるか♪)

 晶は簡単にイク事は無く、宏の指技(中指で秘核を突(つつ)くと同時に人差し指を秘口に押し込み、親指で菊座を刺激する三点同時攻撃)に耐えていた。
 しかし内腿はベットリと愛液で塗れ、シーツには大きな染みが出来ていた。

「ああんっ♥ ご主人様の指が気持ちイイですぅ~♥」

 晶はご奉仕、と言うよりも自ら緩やかに腰を振り、宏が得意とする指技を積極的に愉しんでいた。
 普段とは違う、別の自分を演じられるコスプレの楽しさに嵌っていたのだ。

(ああ~~~♥ ご主人様の指が、あたいのオマンコ弄ってるぅ~♪ 年下のご主人様に、あたしの厭らしいオマンコ、弄られてるぅ~♪ あんっ♥ もっと弄ってイイのよ~~~♥)

 地球が滅亡しても決して言いそうに無い台詞を自ら思い浮かべていると夢にも思わない宏は、ほのかを指でイカせた勢いのまま本格的に晶を攻め立てる。

「んふんっ♪ ご主人様ぁ♥ 好きなだけ弄って下さいませぇ~♥」

 目元を紅く染め、甘い吐息を洩らしつつ色っぽい声で囁く晶のお勧めもあり、宏は左右の指を駆使して二人のクリトリスを最重要攻撃目標と定める。
 下から上に向かっては触れるか触れないかと言う力加減で擦り上げ、上から下へは掠(かす)る様に。
 細かく早い動きで左右に弾き、ボタンを押す様にじわじわと押し込んでも見る。
 大きく飛び出た朱真珠を人差し指と薬指で秘核を挟むと細かい振動を与え、中指で上からノックする。

「あひぃっ! あうっ! う゛あ゛っ!! ひぎぃっ!!」

 指を蠢かせる度に雄叫びを上げ、痙攣しつつ潮を吹いて気をやるほのか。
 爪を立てるほどに宏の二の腕を握り締め、股間は無意識に掌へ強く押し付けている。

「あんっ♪ んふんっ♥ ああっ、あ~~~♥」

 艶のある声で啼き、コスプレエッチの楽しさを全身で表現している晶。
 エプロンドレスの上から自らの乳房を強く揉みしだき、宏から受ける快感の強さを周りに見せ付ける。
 その間、宏は張り詰めたペニスで若菜の絡み付く膣肉と両足に乗るラヴィアの感触を存分に味わい、唇と舌で真奈美の濡れて火照った肉溝を愉しむ事も忘れない。

(ああっ、それぞれ形も硬さも違って……ほのかさんに晶姉、そして真奈美さんと三つのクリトリスの競演じゃ~♪)

 若菜と真奈美の嬌声が重なり、素股の千恵と優の荒い息遣いがリズムを刻む。
 若菜はベッドのスプリングを利用して大きく腰をグラインドさせ、顔面騎乗している真奈美が息も荒く絶叫する。

「宏ちゃんのおちんちん、膣内でゴリゴリ擦れて気持ち好いのぉっ♥ カリ首がっ、私の気持ち好い所をっ、引っ掻くのぉ~♥ おちんちんが、奥を突(つつ)くのぉ~♥」

「んっっ! はぁんっ♥ いやっ♪ お豆ばかり攻めないでぇっ! ああっ、もう、滅茶苦茶にしてぇ♥」

 若菜と真奈美の乱れ様に、晶とほのかも股間を宏に委ねて悶えまくる。

「んっ、これはこれでっ……気持ち好いっ♪」

「うふんっ! うあっ、ああっ!!」

 晶は蜜壷に宏の指を二本咥えるとGスポットを攻めさせ、ほのかは股布を横にずらしているのが精一杯だ。

「宏、膝裏も感じるのよね~♪」

 宏の右足の脛に濡れた秘裂を擦り付けながら両手で宏の膝裏から太腿を撫で回しているのは千恵だ。
 前屈みになる度にポニーテールにした髪の先が宏の足を心地好く撫で擦り、宏の性感を煽り立てる。

「ヒロクン、いつでも好きな時にイって好いよ♪ 全部ボク達が受け止めてあげる♪」

 優は左足の親指を膣口に咥え込み、前後左右に腰を振って宏を(ついでに自分も)悦ばせている。
 宏の身体中から妻達の粘り気のある水音が立ち昇り、愛液と精液、香水の匂いが交じり合って七人の身体を包んでゆく。


                                            (つづく)

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疑惑(12) 疑惑(12) 美姉妹といっしょ♡ 
 
「ああっ、もう、だめっ! イクよっ、若姉っ! でっ、出るっ!!」

 いずれも宏のコスプレ心をくすぐる衣装に身を包み、マイフェチであるパイパンの味を堪能させてくれる状況に宏は息も荒く身体を震わせ、指先や口からも射精しそうな感覚に陥った。

「ああっ、出るっ! 若姉、我慢出来無いっ!!」

 竿の根元はきつく締まっているのに亀頭は口唇愛撫の如く蠢く膣肉に柔らかく包まれ、口にはスク水から滴る甘酸っぱい愛液が次々と流れ込み、両手両足には熱く充血して濡れた肉溝の感触に宏は二度目の射精へと足早に昇りつめる。
 若菜は膣内で急速に膨れ上がり、痙攣し始めたペニスに射精の前兆を捉え、声高に叫んだ。

「射精(だ)して~っ! 宏ちゃんの精液、子宮に頂戴っ! 熱いの、たっぷり注いでぇ~♥」

「イクよっ! イクッ、イクイクッ!!」

 自分の精液を熱烈に胎内に要求され、応えない男はいるだろうか。
 宏はありったけの愛情を篭めて腰を突き上げ、亀頭を子宮口へ捻り込むと子宮内へ直接射精する。

 どびゅる~~~っ! びゅるるるる~~~っ! どびゅっ、どびゅっ、どびゅびゅびゅびゅ~~~っ……。

 煮えたぎった精液が尿道を瞬く間に駆け上がり、鈴口から勢い好く噴き出すと若菜の子宮を焦がし、満たしてゆく。

「はがぁっ! 熱いっ!! お腹が灼けちゃうぅ~~~っ!!」

 お腹の奥で突然マグマが噴き出した感覚に若菜は背中を仰け反らせ、朱に染まった肢体をビクンビクンと大きく痙攣させる。
 口からは涎が垂れっ放しになり、首筋からチャイナドレスの襟まで大きく濡らしてゆく。
 宏は膣肉がペニスをきつく絞り上げる中、何度も子宮口を突いては大量の白濁液を注ぎ込む。

「う゛あ゛あ゛っ! いっぱいっ、いっぱい射精(だ)してるぅ~っ! 宏ちゃんの精液、いっぱい、いっぱい入ってくるぅっ!」

「若姉っ! 若姉っ♥」

「宏ちゃんっ! 宏ちゃんっ♥」

 互いに名前を呼び合いながら宏は最後の一滴まで注ぎ込み、若菜は一滴も洩らすまいと膣を締め付ける。
 愛し、愛される者同士のオルガスムスに、周りで見ていた妻達のお腹が熱く火照り出す。
 愛する男性(ひと)の灼けた精液を早く注がれたいと、子宮がおねだりしているのだ。

「あぁ……すっごい射精♥ ここまで宏の射精する音が聞こえて来そう……」

「あはん……。若菜ちゃんのイッた顔、すごく色っぽいわ……♥ んふんっ♪」

 ペニスの脈動を目の当たりにした千恵が半ば羨ましげに呟くと、宏に合わせてイッた真奈美は脱力した若菜を抱き締め、そっと唇を重ねる。
 晶とほのかも自ら乳房をきつく握り締め、宏と同時に果てている。
 場の空気はそれぞれが溢れ出させた蜜の香りと身体の熱でどんどん濃密になってゆく。

「次は、あたしね♪ ヒロ、後から来て♪ ……ああ♥ この太いの、待ちわびたわ♥」

 ネコ耳メイド衣装のまま腰を突き出し、後ろから貫かれる晶。
 後背位は宏の顔が見えないし、抱き付く事が出来無いのであまり好きではない体位なのだが、晶は「ネコのメイドなんだから当然このスタイルよね♪」と自ら進んで四つん這いになったのだ。

「うわ♪ 晶姉の膣(なか)、いつもと違う所が当たって……気持ち好い♥」

 大きくスカートを捲り上げるとショーツを腿まで下ろした半脱ぎの状態にし、尻尾と張りのある腰を掴みながらゆっくりと抽挿を繰り返してペニス全体で蜜壷に刻まれた蠢く皺を堪能する宏。

「あんっ、あんっ♪ いいわっ♪ 気持ちイイっ♪ ヒロの硬いオチンチン、長さといい、太さといい、あたしにピッタリだわぁ♥」

 ネコ耳メイドが四つん這いになり、スカートを捲り上げて秘裂を晒し、ペニスを咥え込んでいる格好に宏は猛然と腰を振るう。

(ホントにっ……夢じゃ無いんだっ♪ ネコ耳メイドと……エッチしてるんだっ!!)

 頭のネコ耳がプルプル震え、黒い尻尾が剥き出しになった白い尻に張り付いて宏のコスプレ魂を刺激する。
 ペニスを締め付けられる痛さが現実であると知らしめ、宏はペニスと目からコスプレエッチを満喫する。
 逸物を押し込む度に愛液が噴き出してショーツに滴り、反り返ったペニスを引き抜くとカリ首が膣内の愛液を掻き出しながら膣壁に刻まれた皺を弾いてゆく。
 粘膜同士の触れ合いに晶と宏は夢中になるが、周りの妻達が黙っていない。

「宏、今度はあたいを触って♥」

「……ヒロクン、手はこっち♥」

「おい宏ぃ♥ こーゆーのも、男は気持ち好いらしいな♪ ……って、これって、オレが気持ちイイぞ!?」

 千恵と優が宏の手を取って股間に導き、背中には胸をはだけたほのかが張り付いて柔らかい双丘と尖った乳首を背中に擦り付ける。

「それじゃ、私はこっちをしてあげる♪」

「宏ちゃん~♥ キス、して♥」

 仰向けになって晶の下に潜り込んだ真奈美が結合部に舌を這わせ、未だにアクメの余韻に浸る若菜が宏の顔を両手で挟むとディープキスをおねだりする。
 晶は宏との交わりでイキそうになっていた所へ勃起した秘核や充血したラヴィアを弄られ、その上、千恵と優から乳首を攻められてしまっては精を受ける前にアクメを迎えてしまう。

「ああっ! ヒロッ! 先にっ、先にイっちゃうっ!! 許してぇ~~~っ!!」

「あ、晶姉っ! 膣(なか)が絡み付いてっ! でっ、出るっ!!」

 滅多に聞けない晶の涙声とペニスに纏わり付いて蠢く膣肉が一段と締め付ける動きに、宏は堪らず絶頂の声を上げる。
 晶の最奥で射精するべく腰を突き出し、亀頭を子宮口へ擦り付けながら子種汁を噴出させる。

「あひぃっ! あ、熱いっ! ドクドク出てるっ♥ ……ああっ! 射精しながら……突かないでぇ~!!」

 噴き出す熱い精液に子宮口を勢い良く何度も叩かれ、加えて張り詰めた亀頭からも力強く擦り上げられた晶は肢体を小刻みに痙攣させ、やがて脱力すると愛する男性(ひと)の精液を浴びた幸せに包まれながら真奈美の濡れた股間に顔を埋めてしまう。
 晶と宏の絶頂に合わせて他の妻達も軽いアクメを迎え、部屋には七人の荒い息遣いだけが響いて暫し無言の時間が流れてゆく。


                                            (つづく)

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疑惑(13) 疑惑(13) 美姉妹といっしょ♡ 
 
 宏の男根は衰える事を知らず、取り囲む妻達のご奉仕は尚も続いてゆく。

「やっと、オレの順番だぜ……はぁん♥ い、いつもより、太いっ! これでホントに……三回も射精(だ)したペニスなのか!?」

 頭に付けたウサ耳と丸い尻尾をピョコピョコ揺らし、胸をはだけて網タイツに包まれた長い足を肩に担がれて屈曲位で交わるほのか。
 入り口と中ほどが竿をきつく締め付ける柔壷を無理矢理掻き回し、胸を密着させたままディープキスを交わして上と下の口で繋がる宏。

「ほのかさんの膣内って、締め付け具合が凄くイイ♪」

 上体を反らせた宏の背中には優が張り付き、背骨に沿って舌を這わせながら慎ましい双丘(七七センチのCカップ)の弾力を味あわせてくれる。

「うわぁっ、そ、そこ触るなぁっ! イっちゃうっ! 宏以外でイキたくないのにっっ……んぐぅっっ!!」

 ただでさえ敏感体質なほのかは、左右から伸びた腕(若菜と晶だ)で乳首を弄られ、結合部や肉付きの豊かな尻に舌を這わされ(千恵と真奈美だ)、常にイキっ放しの状態にさせられる。
 宏からはヴァギナでひと擦り毎にアクメを与えられ、それに面白がった女達からは秘核を噛まれ、乳首を吸われ、身体を這う舌先で何度も昇天させられてしまう。
 普段は豪快なほのかだが、この時ばかりは弄られキャラになってしまった。

「ああっ、も、もう出るっ! イクよっ! ほのかさんっ、受け止めてっ!!」

 とっくに失神しているほのかの胎内(なか)に熱いザーメンをたっぷりと注ぎ込んだ宏は、次々にコスプレ衣装の妻達と繋がってゆく。

「ああっ! 長いっ! 宏君の逞しいおちんちん、子宮まで届いて……っ♥ はぁんっ! 熱いっ! はぁ~~~、膣内にたっぷり射精(だ)してぇ~♥」

 胸も露に白スク水姿で上体を後に反らせ、股布を横にずらして騎乗M字開脚のまま繋がった部分を見せ付ける真奈美。
 身体の震えにあわせてプルンプルンと揺れる双丘、硬く飛び出たピンク色の乳首、肉付きの好いふっくらとした無毛の割れ目……。
 真奈美の痴態を凝視しながら欲望の汁を胎内に吐き出す宏。

「ううっ、真奈美さんに搾り取られる~♪」

 その間にも息を吹き返したほのかが仕返しとばかり背後から双丘を激しく揉みしだき、宏の顔面に跨った優が真奈美の左乳首に吸い付き、晶が右の乳首を甘噛みする。
 若菜がほのかの股間に吸い付いて膣内に残っているザーメンを吸い出し、千恵が晶の蜜壷に喰らい付いて宏の残滓を舐め取る。

「宏のオチンチン、何度も射精(だ)してるのに硬いまんまよ? 全然衰えないわ♥ ……ったく、日ごと絶倫になっていくじゃない♪」

 ミニスカートタイプのネコ耳メイド服を捲くり、片乳をはだけて対面座位でアクメを迎える千恵。
 肉付きのふっくらとした秘裂が竿を柔らかく挟む感触を愉しみながら掌に収まる心地好い弾力を味わい、硬く尖った乳首を唇で挟むと舌先で弾く宏。
 腕の中にすっぽりと納まる小さな身体の千恵を貫いていると、身に纏う衣装と相まってまるで淫行をしているかの様な錯覚を起こさせた。
 小顔でポニーテイルのネコ耳メイドさん(身長百五十センチ、体重四十五キロ)は一見すると中学生にも見えてしまう。

「千恵姉……可愛いっ♥」

 思わず頬ずりする宏に、心中を読み取った千恵は複雑な顔で苦笑する。

(可愛いと言われて嬉しいけど……なんか釈然としないわね。まぁ、この衣装じゃ幼く見えても仕方無い……はぁん♪)

 千恵の背後から若菜が忍び寄り、両手を大きく広げて姉の弾力豊かなDカップバストを下から持ち上げる様に揉みしだいたのだ
 宏の背中には晶が寄り添い、疼いて仕方の無い乳首を何度も擦り付けながら熱い吐息を耳に吹き掛け、舌先を耳たぶに這わせて甘噛みもする。

「うぅっ、あ、晶姉っ……んちゅむっ!」

 左右にほのかと真奈美が陣取ると自分の勃起した乳首に宏の手を導きながら宏と濃厚に舌を絡め合い、優は真奈美の秘裂に唇を被せて溢れ出た精液を美味しそうに啜って愛液とブレンドされたザーメンの味を堪能する。

「……あ♥ ヒロクンのおちんちん、硬いままボクのおまんこと触れ合ってる。 う、嬉しい♥」

 横臥位で片足を抱えられ、蒼いチャイナドレスを大きくはだけさせて膣奥まで突かれる優。
 膣壁のお腹側にあるザラザラとした部分に亀頭を擦り付けて摩擦感を愉しみ、抱き寄せた足に舌を這わせながら秘裂の合わせ目にある肉真珠を指で捏ね回す宏。
 チャイナドレスが優のスレンダーな肢体を官能的に浮かび上がらせ、無毛の股間と相まって宏のペニスは一段と猛り狂って狭い膣壁を抉る。

「……ヒロクン、激しいっ! ボクの、壊れちゃうっ! あはんっ♪ ああっ! いいよ、もっと突いてぇ♥」

「優姉っ♥ 優姉のオマンコがオレのチンポを咥えてるんだよっ! うぉっ! し、締めないでっ!!」

 二人の痴態に五人の妻達は尚も性感を煽られ、欲望と本能に導かれるまま宏に群がってゆく。

「うわっ! そんなに強く吸ったらっ……魂まで吸われそうだっ」

 宏の小さな乳首を若菜とほのかに吸い尽くされ、唇を千恵に奪われる。
 晶と真奈美は二人の結合部に顔を寄せると青黒い血管を無数に浮かび上がらせた太くて長い肉棒やズル剥けになって飛び出ている秘核、そしてペニスに纏わり付く秘唇に舌を這わせて次々と湧き出す愛液を先を争う様に啜り合う。

「……好きな時に射精(だ)していいからねっ♪ たくさんヒロクンの精液、頂戴♥」

 優の愛情溢れる台詞に宏はたっぷりと精を迸らせ、ゆっくり身体を離すと膣口と鈴口に白い精液の架け橋が架かる。
 そんな淫靡な光景に妻達は二度目の精を授かりたいと我先に宏に、そそり勃つ男根へと押し寄せる。

「どんな体位でしたい? こんな格好でどう……はぁんっ! いつもと擦れる場所が違って……いいっ♥」

 宏の身体には常に六体の柔らかくて温かい女体が蠢き、着衣したまま順番にペニスを蜜壷に咥えては激しく腰を振り、疼く子宮に熱い精を浴びては女に生まれた幸せに酔いしれる。

「この肌触り、最高~♪」

 宏も積極的に妻達を抱き締め、唇と指を素肌に這わせてその肌触りも愉しむ。
 染みひとつ無い白い肌、抜ける様に透き通った肌、陶磁器の様にスベスベな肌、掌に吸い付く様な肌、手にしっとりと馴染む肌、ムッチリと張りのある肌……。
 そのいずれも朱に、紅に、桜色に染まり、妖艶な女の色香を振り撒いて宏の性感を常に煽り続ける。

「ああ♪ このオマンコは絡み付いて……こっちはザラザラしてて……♥」

 その一方でペニスでも妻達を味わう。
 膣口が締まって膣内が広いもの、秘裂の肉付きが竿の根元を包み込むもの、膣口と膣内で竿を数箇所で締め付けるもの……。
 目を瞑り、耳を塞いでも挿れた感触で妻達を特定出来てしまう。

「ヒロ、今度はこっちでしてあげる♪」

「私はこっちを♪」

「ほら、ここも弄っていいぞ♪」

「たまには挿れたままじっとしてましょ♪ ……ほら、お互いの鼓動が伝わってくるわ♥」

 誰かが宏と繋がっている間、ある者は指を蜜壷に深く導き、ある者は顔面騎乗で勃起した秘核を擦り付けながらまぐわっている者とディープキスを交わす。
 またある者は結合部に舌を這わせて漏れ出す精液を啜り、残りの二人が硬く尖った乳首を存分に吸わせ、柔らかくも弾力のある豊かな双丘で宏の顔を挟み込む。
 コスプレご奉仕セックスは留まる所を知らない。

「宏っ♥ いっぱいっ、いっぱい膣内に注いでくれぇっ! オレの子宮をっ、宏の熱いザーメンで満たしてくれぇっ!!」

「ああっ! 宏君のおちんちんが私のおまんこに突き刺さってるぅ♥ ほらっ! ほらほらっ! 見て見てっ! ぶっといおちんちんが私のおまんこに膣内射精(なかだし)してるぅ~~~♥ あああっ、熱いのがいっぱい入って来る~♪」

 性に対して恥ずかしがりのほのかでさえ、7Pコスプレプレイの妖しい空気にすっかりと馴染んだのか騎乗位で腰をダイナミックに振り立て、仰向けになった真奈美は股間を突き出し、射精される度に下腹部が脈打つ様子をみんなに見せ付ける。

「はあんっ! 宏ちゃんのおちんちん、膣(なか)で擦れて気持ちイイッ!」

「ちょ、ちょっとアンタッ! 順番飛ばすんじゃないわよっ! あ、あたいだって、宏のオチンチン欲しいんだからっ!」

 長い髪を振り乱し、紅いチャイナドレスが半脱ぎになったまま激しく腰を振る若菜と宏の指技にノックアウト寸前の千恵が掛け合い、晶と優の美女姉妹(しまい)が追い討ちを掛ける。

「ヒロッ! ちゃんとあたしの分、残しておきなさいよっ! あたしで空撃ちしたらっ、一生っ、ゆっ、許さないんだからっ!!」

「……お、お姉ちゃん、みんなご奉仕の精神(こころ)忘れてるっ。……ヒロクン、お姉ちゃんは気にしなくて好いから、ボクに頂戴♪」

 正常位で繋がる晶の恨めしさの篭もった台詞に戦々恐々としつつも精を浴びせ、背面座位で交わる優の心根に癒された宏は望み通りに膣奥で射精する。
 宏は意識の続く限り妻達の若き肉体を味わい、妻達が欲するままに何度も精を放ち、自らも六つの子宮に子種汁を注ぎ続けた。


     ☆     ☆     ☆


(……にしても、今回は何時にも増してハードだったな~)

 ベッドの上で仰向けになった宏は荒い呼吸を治める様に深呼吸を繰り返す。
 みんなに二回ずつ膣内射精をこなした所までは覚えているが、その後の回数は記憶に無い。
 コスプレ衣装でのご奉仕エッチに萌えまくり、数える事を止めたのだ。

(もうダメ。一滴も出ない)

 いくら今後の憂いを払拭させる為とは言え、妻達のご奉仕に全て応えて精を注ぎ続けたので流石に堪えた。
 一晩での射精回数は今日が一番多かったかもしれない。
 部屋には精液と愛液、汗と香水の匂いが充満し、途中で換えたシーツも七人分の体液を吸い続けて乾いた部分が殆ど無い状態になっている。

(晶姉、優姉、千恵姉、若姉、ほのかさん、真奈美さん。みんな、愛してるよ♥)

 宏は取り囲む様にして横たわる妻達に語り掛け、眠りを妨げない様にそっと左手を取ると恋人握りする。
 小さな六つの手を自分の掌に憶え込ませる様に、指の感触を確かめる様にゆっくり柔らかく、順番に握ってゆく。
 全ての手を握り終えた宏は何気に窓へ視線を向ける。
 すると小鳥達のさえずりが聞こえ、カーテン越しに見える空の色も闇から黒に、そして藍から青に移ろいつつあった。
 時計を見ると、そろそろ朝刊が配達される時間を指している。

(晶姉の言った通り、ホントに朝までしちゃったよ。でも、これで後は……)

 そこまで考えた時、宏の意識は急速に薄れ、遂にブラックアウトする。
 しかしその顔は柔らかな笑みを湛え、達成感に満ち溢れた男の顔だった。
 一方、愛する者の精液を存分に浴び続けた六人の妻達はコスプレ衣装をはだけたまま、安らかな寝息を立てていた。
 それでも時々、宏の身体を探してシーツの上に指を無意識に這わせてゆく。

(ん……ヒロ……♥)

(宏ちゃん……♥)

(宏ぃ……♥)

(宏君……♥)

(宏……♥)

(……ヒロクン♥)

 そして手や腕、頬に触れ、這わせた指先で顔やペニスをなぞると安心したかの様に微笑み、再び夢の世界へと旅立つのだった。


                                            (つづく)

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発覚(1) 発覚(1) 美姉妹といっしょ♡ 
 
「あれ!? あそこにいるのは……晶じゃないか。にしても、何だかすっげ~浮いてるな」

 誘導路を走行中のほのかは格納庫のドアの前に立って小さく手を振る晶を見つけ、思わず苦笑してしまう。
 パイロットや整備部門に女性の進出が進んでいるとはいえ、まだまだ男の多い殺伐とした現場にあっては華やかで美しく、凛とした晶は風景から浮き立ち、完全に注目の的になっている。
 自社の職員は当然の様に、両隣の格納庫(勿論、他社の所有だ)にいるパイロットや整備員、果ては事務の連中までが押し寄せ、既に二十人近い人間が晶を眺めているのだ。

(やれやれ、目立ち過ぎるのも厄介なモンだな~)

 ほのかも飛行機から降り立てば毎回注目の的になるのだが、そうとは気付いていないので他人事(ひとごと)の様に微笑む。

「さてさて、晶も待ってる事だし、さっさと仕事を終らせるかね~♪」

 ほのかはマーシャラー(誘導員)に従ってビジネスジェットをスムーズに操り、駐機場の定位置に一センチの狂いも無く、ピタリと停める。
 エンジンを止め、飛行後のチェックを終えて全ての電源を落とした所で、晶がにこやかな笑みを浮かべて飛行機に近寄って来た。
 ほのかも嬉しそうに手を挙げて応え、タラップから降り立つと場の華やかさは一気に何倍にも膨れ上がり、自社の整備員でさえ作業の手を止めて二人の美女に魅入ってしまう。

「お疲れ様、ほのか♪ いつ見ても鮮やかな操縦ね♪」

 腰まで届くロングヘアーをソフトウェーブにし、白色のヘアバンドで髪を押さえている晶。
 濃紺のスーツとタイトスカートに身を包み、大きな瞳に目鼻立ちが整った小顔、そして凛とした顔立ちは、いかにも会長付きの秘書らしいクールな雰囲気を醸し出している。
 しかし黒いストッキングに包まれ、細くて長い足から漂う爽やかなお色気が一見冷たく見える晶を物の見事に親しみ易い雰囲気へと変えている。

「おう♪ 晶もお疲れさん♪」

 片や、腰まで伸びた波打つ金髪をアップに纏め、パイロットの制服に身を包んだ長身のほのか。
 透き通る白い肌、鼻筋の通った小顔に切れ長の瞳は澄み切ったブルーに彩られ、引き締まった表情と威風堂々とした姿はベテラン機長の風格さえ漂わせている。
 そんな美女二人に注目が集まらない訳が無い。
 実際、遠巻きにこちらを窺っている人間がいつの間に数十人に増えている。

「あ~あ、みんなヒマだねぇ~」

 周りを見回しながらほのかが呆れた様に呟くと、注目を集める事に慣れている晶も思わず苦笑し、同じ様に首を巡らす。
 すると顔を向けられた男達は二人の美しさに顔を赤らめ、女達からは二人のスタイルの好さに羨望の溜息が洩れる。
 晶とほのかが揃うと、何処へ行っても見る者全てを魅了してしまうのだ。

「さて、それはともかく。会長秘書がひとりでこんな所に何の用だ?」

 事務所に足を向けながらほのかが尋ねると、晶は悪びれる様子も無く語り出した。

「今日は仕事が早く終わったし、丁度貴女が羽田に戻る時間だったから一緒に帰ろうと思って迎えに来たの。その為に常務の社用車、無理矢理使わせて貰っちゃった♪」

「お、おいおい。それって……公私混同じゃねーか!?」

 眼を剥き、思わず立ち止まったほのかに晶が目を細めて可笑しそうに笑い出す。

「……ふふっ♪ な~んてね♥ ホントはここの飛行課に打合わせを兼ねて書類を届けに来たの。それで、最初は電車で来るつもりだったんだけど、常務が夕方の便で大阪に出張するって聞いたから羽田まで便乗させて貰ったの♪」

「ププっ! あははははっ! 立っている者は上司でも使う、って言う噂は本当だったんだな」

「……なによ、それ」

 再び歩き出しながら、ほのかが大口を開けて豪快に笑うと、晶は眉根を寄せて憮然とした顔になる。
 そんな二人の様子に周りのギャラリーからは「あの屈託の無い笑顔がイイんだよなぁ~♥」とか「怒った顔も綺麗~♥」と言う声が聞えて来る。

「いや、先輩パイロットが話してたぜ? 会長付の秘書課課長は会長を顎で使う、東京支店の影の実力者だ、って」

「……ったく、ヘンな噂、信じないでよ。あたしはただ、効率重視で動いているだけよ」

 ほのかは笑いを噛み殺しながら晶の肩をバンバン叩く。
 慰め方も豪快なのだ。

「あははっ、晶らしいな。所詮、根拠の無い、暇人の噂話だしな。 ところで、これからどうする? 時間も早いし、ちょっと寄り道でもしていくか?」

 親指を都心部に向けて微笑むほのかに、晶は直ぐに頷く。

「それじゃ、たまには銀座でウィンドウショッピングでもしようか♪」

 二人で銀座を歩く事などそうそう無いので、晶も寄り道案に乗り気になる。
 破顔したほのかはサムズアップ(パイロットでは承諾の合図だと、後に晶は教えられた)して格納庫内にある事務所へ戻る。
 入ったすぐ隣には応接用のソファーが置かれ、奥の階段を上がると乗員用ロッカールームとシャワールーム、休憩室になっている。
 とても格納庫内にある事務所とは思えない明るくて清潔なフロアでは十人程が書類やパソコンに向っていたが、ほのかの姿を認めると一斉に微笑み、手を休めて声を掛ける。

「キャプテン、お疲れ様でした~♪」

「ほのかさん、お疲れ様~♪」

 それに対し、ほのかも手を振りながら気さくに返す。

「みんなただいま~、今帰ったよ~♪」

 飛行課のほのかに対する好意的な反応に、晶は改めてホッとする。
 ほのかの親しみやすい雰囲気と人当たりの好さが受けたのだろう、半ば強引にヘッドハンティングで引き入れたほのかが、みんなにすっかり馴染んでいる事が判って今更ながらに安心したのだ。

「それじゃ、ちょっくら書類書いて提出するから、晶はソファーで座って待っててくれよ。直ぐに終わらせっから」

「そんなに急がなくても好いわ。あたしはお茶でも啜っているから♪」

 柔らかく微笑んだ晶は自分でお茶を淹れてソファーに腰を下ろした。


     ☆     ☆     ☆


 二人を乗せたハイヤーが銀座の交差点に差し掛かった時、晶はほのかの頭越しに見覚えのある顔を見た様な気がした。

(えっ!? ヒロ!?)

 幸いな事に車は赤信号で停まり、晶は目を細めて確かめる様に、とある店の中に目を凝らす。
 そこには絶対に見間違う事の無い――自ら処女を捧げ、相手の童貞を貰い受けた――愛しい男性(ひと)の微笑む横顔があった。

(やっぱりヒロだわ……って! う、嘘っ!?)

 ところが、その微笑みが晶と勝るとも劣らない美貌の持ち主の女性に向けられていたとなると、宏が銀座にいる理由よりもそちらの理由が気になって心中穏やかではいられない。
 心が急激にざわつき出し、居ても立ってもいられなくなる。

「ん? どうした?」

 急に落ち着きの無くなった晶に、いぶかしんだほのかが声を掛ける。

「ほらっ! あそこの店にヒロがいるのっ」

 晶は視線を宏に固定させたまま指差し、ほのかの肩に片手を掛けて大きく身を乗り出す。
 明らかに動揺する晶の視線を辿り、ほのかは振り返って左側の窓から外を見る。
 しかしビル群が乱立した中で店も多く、簡単には見付けられない。

「どこだ? どこにいる?」

「ほらっ、あの煉瓦(れんが)造りのビルで一階が全面ガラス張りの店っ」

 じれったそうに指差す方向と視線を辿ると、ほのかにもようやく判った。
 銀座の一等地に建つだけあって外壁に赤茶けた煉瓦をふんだんに使い、落ち着いた色合いと明るい店内の対比が素晴しく、一度は訪れてみたくなる店構の中に宏がいた。
 幅の広い歩道には人々で溢れ、車道と歩道を分ける植込みも間にあるが、笑みを浮かべた店員と話している宏の姿がハッキリと見える。
 確かにあの横顔は宏だ。

「なんだ? 買い物か? でも何でこんな所で? 第一、宏は……この時間はまだ仕事中の筈だろ?」

 右腕に嵌めた腕時計をチラッと見ると、終業の十七時まであと一時間はある。
 今日、宏からは会社を早引けするとは聞いていないし、銀座は宏の行動範囲外の場所だ。

「あそこにいるの、ホントに宏なのか?」

 ほのかは半信半疑になって晶に向き直る。
 他人のそら似、と言う可能性もある。
 晶も同じ想いなのだろう、一瞬迷った感じで視線を逸らすが、店の中に視線を向けた後にハッキリと首を縦に振る。
 何十年も共に過ごした晶がそう言うのなら、あれは宏だ。

「とすると、こんな所で何をしてる……っっ!!」

 疑問に思いつつも顔を見合わせて再び宏に視線を戻した瞬間、二人は息を呑み、同時に心臓を鷲掴みされたかの様な激しい胸の痛みを覚えた。
 照れ笑いを浮かべた宏が女性店員の差し出した掌をそっと握ったのだ。

「ヒロが……あたしの知らない女に触れたっ!」

 晶は自分の鼓動が跳ね上がり、頭から血の気が音を立てて一気に引いてゆくのが判った。
 手にしたハンドバッグは無意識に握り潰され、ミチミチと金属のひしゃげる音が車内に響く。

「宏が? オレ達の知らん女の……手を取った!?」

 ほのかは自分の瞳が吊り上り、こめかみがピクピク痙攣して長い金髪が逆立っている事さえ気付かない。

((これは夢? 夢を見ている?))

 二人は頭を強く振りながら目を瞬かせ、あそこにいるのは本当に宏なのかもう一度確め様としたがハイヤーは青信号で動き出し、宏の姿は人波に覆い隠されて見えなくなった。


                                            (つづく)

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発覚(2) 発覚(2) 美姉妹といっしょ♡ 
 
「なんですってぇ~~~!? 宏が浮気~~~っ!?」

 千恵の絶叫が屋敷中に轟き、生垣や庭の梅の木、屋根に止まっていた小鳥達が一斉に飛び上がる。
 夕食の仕込みをしていた千恵と若菜、真奈美と優は慌てて帰って来た晶とほのかから事の一部始終を聞かされたのだ。

「それって、ホントに宏君本人だったんですか? 似た人では無く?」

 にわかに信じられない真奈美は眉根を寄せ、晶とほのかの思い違いでは? と暗に責め立てる。
 世の中には顔形の似た人間なぞ、幾らでもいるからだ。
 それが人混みの中で、遠目に見ただけなら尚更だ。
 そんな事で宏を疑う訳にはいかない。
 それに、自分の夫を簡単に浮気していると決め付ける晶に不快感も覚えたのだ。
 優も同意見なのだろう、真奈美に頷くと懐疑的な視線を姉の晶に投げ掛ける。

「……お姉ちゃん、ちゃんと確かめた? その人がヒロクンだと言う証拠はあるの? 会って話してみたの?」

 千恵もブンブンと首を縦に振り、優と真奈美に同意見だと意思表示する。
 余りに突拍子も無い事態に声も出ないのだ。

「う゛っ!! そっ、それは……っ。確かに、遠目に見ただけだし、話もしてない。……車を降りて確かめる、って事を完全に忘れてたのよ。……あたしも驚いたから」

 言われてみればその通りなので顔を俯け、言葉も徐々に尻つぼみになる。
 しかし、見た事は事実なのだ。
 晶は顔を上げ、声高に叫ぶ。

「……けどっ! 好きな男性(ひと)を遠目とは言え、見間違う事は無いわっ! 絶対に無いっ!!」

 自信たっぷりに言い切った晶だが、それは取りも直さず宏が浮気(?)した証明にもなってしまう事に気付き、一気に落ち込んでしまう。
 それをきっかけに、妻達の間で論争が勃発した。

「宏は東京での生活が長いから……もしかして、あたい達が来る前に知り合っていた女性(ひと)と……」

 どんどん悪い方へと考えが傾くのは千恵だ。
 それは肝心な部分で自分に自信を持っていない裏返しでもあった。

「宏君……嘘だよね!? 信じられないわ……」

 真奈美は宏を信じたいとは思うものの、自分より遥かに付き合いの長い晶が言い切ったのだ。
 店員とは言え人前で手を握るなど、相手の女とは既に深い仲なのかもしれない。

 ――見つめ合う二人、徐々に近付く二人――

 そんな場面を想像し、頭に血が昇ってしまった真奈美は正常な判断も出来ないまま宏をその辺にいる一般的な尻軽男と同一視してしまう。

「ヒロ……なんて事をっ! あたし達はいったい……何なのっ!?」

 宏の行為を目の当たりにした晶は怒りや悲しみといった感情が胸の中で渦巻き、紅蓮の炎となって自らを焦がしてゆくのが判った。
 それは自分達より相手が選ばれたと言う、絶望感にも似たものだったかもしれない。
 晶はもう一度、その時の様子を思い出す。
 何かの間違いだったと、自分の勘違いだったと思いたいが為に。
 しかし。
 自分の知らない女と、嬉しそうに笑いながら差し出された手を握った宏を確かに見たのだ。

(ああ……ヒロ……)

 これが浮気でなくて、なんなのだろう。
 晶は目をきつく瞑り、今迄で最も深い、二十五年の人生で一番深い溜息を吐いた。
 そんな中、宏の潔白を信ずる妻もちゃんといた。
 若菜と優、そしてその場にいたほのかだ。

「姉さん~、宏ちゃんにそんな甲斐性無いよ~。第一、私達がこっちに来てから、宏ちゃんにそんな浮気してる気配、少しも無かったじゃない~」

 姉の落ち込む姿に苦笑しつつ、少しも宏を疑っていない若菜に、ほのかも大きく頷く。

「アイツは、そんな好い加減なヤツじゃないっ! 確かに手を握ってはいたが、それが即、浮気にはならんだろうっ! 何か、事情があって手を握ったのかもしれんじゃないか!」

 鼻息も荒いほのかに続き、優が晶に向かって口を開く。
 それは姉を始め千恵や真奈美の興奮を鎮め様とするかの如く、静かに、落ち着かせる様に、ゆっくりと、それでいてハッキリとした口調だった。

「……ヒロクンはボク達を決して蔑ろにしない。それは出逢ってから今までを振り返れば簡単に判る事。ほのかの言う通り、手を握っただけでヒロクンが浮気したとは言えない。直接、ヒロクンの口から事情を聞くまでは、ヒロクンは無罪」

 優の台詞に千恵、真奈美、そして晶の心が揺れる。
 晶が見た事は事実だが、それ以外は推測の域を出ていない。
 状況証拠だけで即浮気とは言えないし、信じたくも無い。
 もしかして、と言う懐疑心と、宏は無実、と信じる心がせめぎ合い、どうしたら好いか判らなくなる。

「……ともかく、すべてはヒロクンが帰ってから。ね、お姉ちゃん。それまでは無用な推測は駄目だからねっ!」

 妹の、優のいつに無い迫力に晶はただただ、頷く事しか出来無かった。


     ☆     ☆     ☆


「さてと。これで全て完了、っと♪」

 宏は昼で仕事を上がり、各所で所用を済ませて最後に銀座に来ていたのだ。
 よもや店にいる所を見られたとは思いもしない宏は気分も上々に銀座を後にし、みんなの待つ家へと向う。
 今から帰れば、定時で仕事を終えた時間と符合するから怪しまれる事も無い。

(今夜のおかずは何かな~♥)

 晶とほのか以下、四人の妻達が手ぐすね引いて待っているとは露知らず、宏は郊外へ向う電車に乗り込んだ。


                                            (つづく)

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