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美姉妹といっしょ♡
晶と会長を乗せた社用車が羽田のハンガーに着くと、所長がニコニコ顔で二人を待っていた。
「よう、会長♪ 全て順調ですぜ♪」
「おっ、そうか♪ そりゃ結構♪」
車のドアを開けてサムズアップする所長に、会長は相好を崩して大きく頷く。
所長と会長は片や現場、片や事務で腕を奮った同期入社組みで、肩書きに関係無くフランクに話せる気心知れた仲なのだ。
事務所へ先導する恰幅の好い所長は傍から見ると大黒様に、禿げ上がった会長は布袋様に似ていない事も無く、二人が揃うと晶はどうしても笑いが込み上げて来てしまう。
そんな必死に笑いを堪える晶に向かって、満面の笑みを浮かべた会長がニコ目のまま振り返った。
「晶君、今日は天気も好いし、絶好の日和だな♪」
晶は最初、フライト準備が全て順調に整い、直ぐにでも飛び立てる絶好のフライト日和の事だと思った。
なので秘書として当然とも言える答えを(引き攣った笑顔を隠しながら)微笑んで返す。
「そうですね。予定通り飛べれば入国審査で待たされずに済みますし、相手方を長時間待たせる事もありませんから助かります」
生真面目な台詞に会長と所長が顔を見合わせ、意味深にニヤリと笑ったのを晶は見逃さなかった。
「あのっ! 何か問題でも?」
頭の中が仕事モード一色の晶は上役二人の背中に問い掛け、こめかみに青筋一本浮かせてしまう。
意味も無く目の前で笑われるのは上司といえども見過ごす訳にはいかない。
怒気を孕んだ晶の声に、所長がニコニコ笑いながら執り成す。
「まぁまぁ、そんなに怒ると、折角の美貌が台無しだよ~♪ さ、晶クンは上の控え室に上がってね。みんな待ってるから♪」
事務所のドアを開け、上の階を指差す所長に晶は首を捻る。
(みんな……待ってる? 誰の事? 今日、同乗者なんていたかしら?)
立ち止まってしまった晶は事務所にいる顔見知りのOL(彼女もニコニコ顔で晶を見つめていた)に背中を押されて階段を昇り、クルー専用と書かれたロッカールームのドアを開けた。
すると、そこには……。
☆ ☆ ☆
宏は別室でTシャツから別の服にゆっくりと着替えながら、壁に掛かった時計を見る。
「そろそろ、晶姉が着く頃かな? ……お、来たみたいだ♪」
開け放たれた窓から車のエンジン音とドアが開閉する音、それに三人分の声が聞こえて来る。
暫くすると廊下に複数の足音が聞こえ、隣の部屋のドアを開ける音と同時に驚きの声と一方的に喚く声がここまで響いて来た。
聞き耳を立てると、どうやらかなり混乱しているらしい。
(まぁ、無理も無いかな。いわばみんなをドッキリに掛けた様なもんだし)
苦笑した宏は改めて姿見で頭の先からつま先までを入念にチェックし、乱れが無い事を確認すると心の中で「よしっ!」と気合を入れる。
するとまるでタイミングを計っていたかの様にドアがノックされ、所長が入って来た。
「どうかね? 準備は整った……ようだね。……ふむ、私の若い頃とそっくりで好い男じゃないか♪」
「どれどれ? ほぅ~~~、なかなか凛々しいではないか♪ まるで昔のワシを見ているように男前だな♪」
豪快に笑う所長の後ろから現れた会長が顎を撫でながら宏を見つめ、ウンウン頷いている。
宏は直立不動になり、今回協力してくれた二人に向かって腰を九十度折り曲げる。
「お蔭様で今日という日を迎える事が出来ました。御尽力戴き、誠にありがとうございますっ!」
深々と頭を下げる宏に、二人の男はまるで孫を見る眼差しで目を細める。
「いやいや、私は何もしてないし。ただ、空いている時間と場所をホンのちょっと、提供しただけだよ♪」
パタパタと手を振る所長が優しい瞳で宏を見つめる。
そして会長が鷹揚に頷きつつ、宏の肩を優しく叩く。
「我々はただ、晶君をはじめ、みんなが幸せになる手伝いをしただけだ。それだけなんだよ♪」
「ありがとうございます。この御恩は一生忘れませんっ!」
宏が会長に向かい、再び頭を下げた所で副所長の女性が開け放たれていたドアをノックした。
その表情は苦笑している様にも、困って助けを求める様にも見える。
「……あ、もしかして晶姉……晶がごねてます? 私が行きましょうか?」
今尚、隣の部屋から聞こえる大声に宏は何となく事情を察すると、副所長が安堵の表情を見せた。
「もう、私では手に負えません。ここは夫君(おっとぎみ)に来て頂かないと♪」
最後の部分は楽しそうにウィンクして話す彼女に向かい、宏も微笑を返して小さく頭を下げる。
「お騒がせして申し訳ありません。よ~~~く、言って聞かせますので♪」
思わず笑ってしまった宏にその場にいる全員が笑い声を上げる。
宏はみんなが微笑ましく見つめる中、隣のロッカールームへ向かい、ドアノブに手を掛ける。
一呼吸置いてから中に入った宏は目の前の光景に思わず息を呑み、呆けた様に立ち竦んだ。
そこには……。
「みんな……綺麗だ」
宏の視線の先には、純白のウェディングドレスに身を包んだ六人の美女がいた。
(つづく)
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美姉妹といっしょ♡
「みんな……すっごく綺麗だ。好く似合ってる……♥」
開けたドアに手を掛けたまま、宏は居並ぶ妻達に魅入ってしまう。
頭にロングベールとティアラを載せ、肩を大きく出したシルクのドレスを着ている点は全員同じだが、身に纏うドレスのシルエットはそれぞれ違っている。
晶とほのかはウェストから大きくスカートが拡がったプリンセスラインのドレスを、千恵と真奈美は足が長く見えるAラインのドレスを、背の高い若菜はマーメイドラインのドレスを、ボディーラインが綺麗な優はスレンダーラインのドレスを身に纏い、その美しさはまるで女神を見ているかの様な錯覚を起こさせる。
手には白のロンググローブを嵌め、首元にはチョーカーイヤリングを付けた美女六人。
宏は自分の見立てが間違っていなかった事に心の中でガッツポーズを取った。
「あ、宏ちゃん~♥」
部屋の入り口で呆けたまま立ち尽くす宏に最初に気付いたのは若菜だ。
その声に妻達が一斉にドアへ振り向き、同時にスカートをつまみ揚げると高いヒールもなんのその、宏に向かって走り寄る。
ほのかは純白のウェディングドレスを着られた嬉しさに顔を綻ばせているが、困惑の色を覗かせている者もいた。
千恵と真奈美、優は花嫁衣裳を着るのは幼い頃からの夢だったが、ほのかの勤め先である羽田の事務所に突然連れて来られ、訳も判らぬままドレスを着る戸惑いもあったのだ。
その中でも晶は血走った大きな瞳を吊り上げ、先頭を切って宏に掴みかからんばかりに(実際、掴みかかったのだが)詰め寄った。
「ちょっ、ちょっとヒロっ!! こっ、こっ、こっ……っ!!」
「……コケコッコ~?」
顔を真っ赤にし、余りの興奮で「これはどういう事?」と言葉が続かない晶に、ウェディングドレスを着られて上機嫌な若菜が思わず合の手(?)を入れる。
しかし直後に、こめかみに青筋を立てた千恵のグーパンチが若菜に炸裂した。
「!! こっ、このおバカっ!!」
「いった~いっ! 姉さん、なにすんのよ~~~、ちょっとしたお茶目じゃない~~~」
涙目になった若菜が苦しげに鳩尾を抱え、姉の顔の高さにまで上体を折り曲げる。
どうやら腰の入ったパンチが決まったらしい。
「今はそんなボケかます時じゃ無いでしょっ!!」
千恵のドスの効いた声を背景に、宏は表情を引締めると晶の前に進み出る。
今も口をパクパクさせるだけの晶とウェディングドレス姿の晶とのギャップに内心噴き出しそうになりつつも、少し真面目な表情を作る。
「晶姉、驚いた?」
白いタキシードを着込んだ宏の一言でフリーズが解けた晶は、物凄い力でガクガク前後に揺さぶって来た。
「ちょっとっ! これは一体、何っ!? 何なの!? 何でみんなここに居るのっ!? どうしてウェディングドレスを着るのっ!? ヒロのその格好は何っ!? さっさと説明してっっ!!」
その余りの剣幕に優が姉の腕に手を沿え、小さく首を横に振る。
「……お姉ちゃん、落ち着いて。お姉ちゃんが冷静にならないと話しが進まないし、ヒロクンも困ってる」
「そうそう、まずはここにいる首謀者の話を聞こうぜ♪」
どんな状況でも冷静な優に続いて、こちらは終始笑顔のほのかが楽しそうに親指を宏に向ける。
宏に何かあると踏んでいたほのかの予想が当たった形となった。
(宏のヤロー、サプライズウェディングなんて、粋な事をしやがる♥)
宏の仕掛けにほのかは拍手喝采を送り、今にも踊り出したい気分なのだ。
真奈美と千恵も、ほのかと同意見とばかりブンブン首を縦に振る。
その瞳はお星様が瞬いているのが判る程煌き、顔も薄っすらと紅潮している。
夢にまで見た衣装を着る事が出来たのは好いが、こうなった経緯(いきさつ)も早く聞きたいのだ。
「あ……、え……、ん~~~、おほんっ」
ようやく立ち直った晶は取り乱した自分を恥じ、照れ隠しの咳払いひとつ。
宏の腕を掴んだ手を自分の腰に当て、改めて目の前の宏に詰め寄った。
「さあ、聞かせて頂戴っ!」
そんな晶の姿を見ていた若菜が切れ長の瞳を輝かせながら感心する。
「晶姉さんって、余りに興奮すると言葉が出なくなるのね~♪ 初めて知ったわ~♪ これが俗に言う『裏の顔』~?」
すると間髪を入れずに千恵が肘で妹の脇腹を突(つつ)く。
「何、バカなコト言ってんのよっ! 今は宏の話を聞く時でしょっ!」
ウェディングドレスを着ても、若菜と千恵の美姉妹(しまい)漫才は相変わらずだ。
宏はドアを閉め、部屋の中央に進み出るとみんなを椅子に座らせ、自分は立ったまま事の顛末を語りだす。
「俺、ほのかさんや真奈美さんが来てくれた直後から考えていたんだ。みんなで一緒に、一生一緒に暮らす為に区切りを一旦付けた方が好い、って」
「区切り? みんなで一緒に契った夜とは別に?」
晶が小さく首を傾げる。
真奈美とほのかが屋敷に来た夜に、全員で交わった事を指しているのだ。
((あ……♥))
その時に処女を捧げた事を思い出した真奈美とほのかは目の周りが少し、紅くなる。
宏は頷きながら続ける。
「それに、よくよく考えると俺、まだみんなにエンゲージリングやマリッジリングを贈ってないし、結婚式や披露宴もしてないんだよね。千恵姉達が俺の部屋に来てから、流れるままに今迄来ちゃったでしょ? だからこれからみんなと新たな生活を始める為に、けじめを付けたかったんだ」
「宏、そんな事を考えていたんだ。……ちっとも判らなかった」
少し残念そうに千恵がポツリと洩らし、若菜もしょげたまま頷く。
千恵と若菜の美姉妹(しまい)は幼い頃から宏と何でも判り合えていると自負していただけに、宏の考えを見抜けなかった事が少なからずショックだったのだ。
そんな二人に宏は大きく首を横に振る。
「千恵姉や若姉が悪いんじゃ無く、あくまで俺の我が侭なんだ。俺がみんなに黙ってただけなんだから、二人共、気にしないで♪」
それなら仕方無いか……、と、ぎこちない笑顔を浮かべる美姉妹に、宏は隠しててごめん、と目線で返した。
話が外れてしまい、焦れた晶は宏に先を促す。
「で、内輪だけの簡単な結婚式をしようと考えて、残業で稼いだ金を元手に優姉に株や為替で資金を増やして貰ったんだ」
「あ……。それで毎日遅くまで残業してたのか……」
「優先輩が毎日のように部屋に篭もってたのも、その所為だったのね……」
ほのかと真奈美が納得した様に頷き、続けて今日の事を知っていたのかと言う視線で優を見る。
優は小さく首を横に振り、熱い瞳で宏を見る。
自分で増やした資金がこんな事に使われるとは想像すら出来ず、宏の想いに感動しているのだ。
「……ボクも知らなかった。ただ、出来るだけ短期間で資金を増やして欲しい、って言われたから」
優は真剣な眼差しをした宏のリクエストに応え、久々に本気で株と為替に取り組んだ。
その甲斐あって預けられた三十万円(宏のひと月分の給料に昔からの蓄えを加えたのだ)が四週間で二十倍に増えたのだった。
「ホントは、自分で稼いだ金だけで指輪とか式とか全て賄いたかったんだけど、流石に俺の給料で資金が貯まるのを待っていたら、それこそ式がいつになるか判んないし。だから優姉の助けを借りたんだ」
バツが悪そうに頬を掻く宏だが、誰も異を唱える者はいない。
宏の心根が痛い程判るし、泣きたい位嬉しいのだ。
「で、その増えたお金でエンゲージリングとマリッジリングを買いに銀座のお店に行った所を、晶姉とほのかさんに見られたんだ」
肩を竦めた宏が晶とほのかに視線を向けると二人は目を見開き、大口を開けて同時に叫んだ。
「「あ~~~、それでっ――」」
あそこにいたのか、と口の中で続ける。
「でも宏君、そこで手を握っていた、っていうのはどうなの?」
真奈美が一番知りたかった事を尋ねると、晶と千恵も同時に頷く。
そこが一番の問題点であり、浮気疑惑の発端なのだ。
ただの買い物で女の手を握るのは明らかに不自然だ。
「あ、それね~。いや、実は……」
宏は照れ笑いを浮かべて視線を一旦逸らす。
「指輪にサイズがある事は知ってたんだけど……みんなを驚かせるのが目的なのに、指輪のサイズを面と向かって聞けないでしょ? だから、みんなで一緒に寝た時に手を握って、薬指の太さを俺の手に覚え込ませたんだ。」
そう言うと、宏は左右の掌を合わせて指を絡ませ合い、いわゆる恋人握りをしてみせる。
「こうして、覚えた太さを店員さんの指で示したんだ。晶姉はこの部分の太さで、ほのかさんはここの太さ、っていう風に」
「それで店員と手を握り合っていたのか。やっぱり、浮気なんかじゃ無かったな、晶♪」
最初(はな)から宏の無実を信じていたほのかが、それ見たことか、とニヤリと笑い、晶は居心地が悪くなってソッポを向く。
真奈美と千恵は宏に掛けた浮気疑惑が全くの冤罪だと知り、俯いて自己嫌悪に陥る。
疑惑を信じ、愛する宏を疑った事が堪らなく嫌になったのだ。
そんな三人に宏は気にして無いよ、と笑い掛け、疑わしい真似をした自分にも非があると頭を下げる。
「まぁまぁ、誤解が解けた所で……」
四人で頭を下げ合う様子に苦笑したほのかが話の続きをせがむ。
「で、話は少し戻るけど、内輪の式と言っても、ある程度は準備が必要でしょ? それに、ハネムーンに出掛けるのに、晶姉とほのかさんの寿休暇の申請もしなきゃいけないし……」
ここで晶とほのかが驚いた様に口を出す。
「ちょ、ちょっと、寿休暇……って、それはヒロが申請するものじゃ無くて、当事者のあたしが会社に申請する……」
「おい、休暇……って、オレ達パイロットは会社のスケジュール優先だから、ひと月以上前には申請しないと拙い……」
「その説明はワシからしよう♪」
外に洩れ出た話を聞いたのだろう、晶とほのかの言葉を遮って布袋様似の会長が入って来た。
その後ろには大黒様似の所長と美貌の副所長が続く。
「会長っ!!」
「所長っ」
突然の乱入に晶とほのかが同時に叫び、思わず椅子から立ち上がる。
つられて優、千恵、真奈美、若菜が席を立ち、晶とほのかの上司に頭を下げる。
すると会長は小さく手を挙げ、そのまま、そのまま、と制し、四人の妻達(優、千恵、若菜、真奈美とは今が初対面なのだ)と簡単に自己紹介をする。
「で、話を戻そう」
微笑んだままの会長が大きなお腹を揺らし、みんなを座らせると自ら語りだす。
「こちらの宏君から、晶君やほのか君に内緒で式を挙げ、ハネムーンに行きたいので自分が寿休暇を申請しても好いかとの問い合わせが我が支店にあったんだ」
と、会長は晶を見てニヤリと笑った。
「ワシは普段から、晶君にはそれはもう色々な面で助けて貰っておるからな。丁度好い恩返しが出来ると思って彼の申し出を受けたのだ♪」
「で、その話を会長から聞いた我々が、面白そう……じゃない、いい話だな~、と思って協力を申し出たんだ。可愛い部下の為に♪」
満面の笑みを浮かべた所長がほのかに向かってサムズアップする。
「宏君から詳細を聞いたワシが所長と話し合って、ここで結婚式をすれば好いと宏君に提案したんだ。費用は掛からんし、式のあと、直ぐにでも飛び立てるだろ♪」
と、会長が隣に建つ羽田のターミナルに向けて親指を向ける。
この企業用格納庫エリアから国際線旅客ターミナルまで、車で五分と掛からない距離なのだ。
「丁度フライトの予定も無いし、ここなら大人数で騒ぐのに適当な広さもあるし♪ それに、みんな暇を持て余しているし、何より晶君のウェディングドレス姿を社員達が見たがってねぇ~♪」
所長の暴露に副所長が苦笑する。
「!! そっ、それでは、一週間の出張の話は……」
会長と所長の話に晶はまさか、と腰を浮かせる。
大きく頷いた会長は笑顔のまま、Vサインを出して言い切った。
「それ、嘘♪ 晶君とほのか君の結婚式の為のドッキリだ♪ あ、餞別と言っては何だが、寿休暇は十月末までにしといたから。勿論、有給だよん♪」
仕掛けたドッキリが上手く運んで上機嫌の会長と所長を他所に、仕掛けられた晶は呆然としてしまう。
(そっ、それじゃ……数週間も前から今日の事は決まっていたの!?)
晶は額に手を当て、膝から崩れる様に椅子に座り込む。
自分の知らない所で宏と会長が結託し、暗躍していたのかと思うと受けた精神的ダメージが大きかった。
何事にも中心的役割で物事を進めないと気が済まない晶にとっては、蚊帳の外に置かれる事ほど辛いものは無かったのだ。
一方、手放しで喜んだのはほのかだ。
「それじゃ、今日から三ヶ月ちょい、丸々ハネムーン休みか!? やったぁ~!」
宏に抱き付き、みんなの目の前で熱烈なキスを何度も見舞う。
派手にキスの音が響く中、晶は今気付いたかの様に顔をパッと上げる。
「それじゃ、今日の事はあたし達六人以外、みんな知っていたのっ!? 会社の人達も!?」
大きく目を見開き、光る禿げ頭の会長を見つめる。
「そうだよ♪ 今朝、支店やここの事務所には半分位しか社員がいなかっただろう? 残りは隣のハンガーで式の準備しとるんよ♪」
にこやかにウィンクする会長に、晶は気が抜けると同時に可笑しさが込み上げ、遂には大笑してしまう。
その余りにも弾けた笑いに、宏と妻達は珍しい物を見るかの様に互いに顔を見合わせる。
人前で大口開けて笑う晶を初めて見たのだ。
「してやられたわ、ヒロに。ったく、降参よ♪」
今までの不安感が嘘の様に払拭され、晴れやかな表情になった晶が瞳に浮んだ涙を指で掬い取る。
そして椅子からすっくと立ち上がるとヒールを鳴らし、宏の前に歩み寄る。
「!!」
もしかしてビンタのひとつでも見舞うのかと全員が息を呑んで注目する中、晶は両手で宏の頬を挟むと自分の顔に引き寄せ、ほのかに負けじと熱いディープキスを贈った。
(つづく)
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美姉妹といっしょ♡
「晶姉さん、ずるい~~~っ!! 私にもキスさせて~~~っ」
宏の唇に吸付いてなかなか離れない晶に、若菜が業を煮やして宏の後ろから抱き付く。
結婚式のお礼にと、宏にキスをするチャンスをずっと窺っていた若菜だが、話の流れから晶に先を越されてしまったのだ。
若菜の行動をきっかけに、ほのか、真奈美、千恵が一斉に宏に群がった。
「あ……、おほんっ。ささ、我々はお邪魔ですから、一旦出ましょう。それじゃ、一時間後に隣のハンガーへ来て下さいね♪」
いきなりラブラブモードになった宏達に赤面した副所長が、指を咥えて宏を羨ましく見つめる会長と所長の背中を強引に押し出しながら優に向かって微笑む。
優ははにかみながら小さく頷き、感謝の意を伝えた。
「……ヒロクン。式は一時間後に始まる……あらら」
振り返った優が見たものは、ズボンを下ろされた宏の姿だった。
シャツ一枚で下はスッポンポンに剥かれ、股間には三つの頭が蠢いている。
「いや~ん♥ 宏ちゃんのおちんちん、ちっちゃ~い♪ 今から大きくしてあげますからね~♪」
「おいおい、男に小さいとか言うなよ。男のここは、デリケートなんだぜ」
切れ長の瞳を妖しく光らせた若菜が剥き出しになったペニスを摘んでブラブラ振ってみせると、ほのかは目元を赤らめながら亀頭と包皮の境目を指先でなぞる。
「あ……宏君が大人しい姿、初めて見るかも♪ か、かわいい……♥」
真奈美は勃起前のペニスの姿にゴクリと唾を飲み込み、大きな瞳をハート型にして見つめている。
一方、若菜と場所を替わった千恵はその場でしゃがみ込むと宏の丸くて肉付きの好い尻を両手で何度も撫で回し、割れ目の中に熱い舌先を忍ばせて来る。
「宏のお尻って、全然垂れて来ないわよね。昔、部活で陸上やっていた所為かも♪」
「む゛~~~っ、んっ、んっ、う゛~~~っ!!」
舌先を菊座に這わせ、チロチロと舐め掠る千恵の愛撫と若菜のひんやりとした指の感触に、宏は堪らず快感の声を出そうともがくものの、晶に唇を塞がれているので喉の奥でくぐもった声しか出せない。
目線で唇を外してくれと訴えても晶は瞳の奥で妖しい光を宿して笑っているだけで、両手で挟んだ宏の顔を決して離そうとはしない。
そのもどかしさでペニスに血液が必要以上に流れ込み、風船が膨らむかの様にペニスが勃起し始めて若菜の指を弾き飛ばす。
「ほ~~~ら、勃って来た、勃って来た~~~♥ おちんちん、ドックン、ドックン、言ってる~~~♪」
「宏のコックはいつ見ても凄いな♪ カリがあんなに開いて、竿も太く弓なりに反り返ってるし♥」
「す、凄い。宏君が勃起していく姿、初めて見た♪ 可愛らしくうな垂れてたのに、今じゃお臍に届くまで雄々しくそそり勃って……♥」
完全勃起したペニスに三人共熱い吐息を洩らし、同時に食い付いた。
亀頭を咥えた若菜に、竿の裏筋を舐め上げるほのか、顔を突っ込んで陰嚢を口に含む真奈美。
「宏ちゃんのおちんちん、いつ食べても美味しい~♥」
唇でカリ首を扱きながら舌先で鈴口を突(つつ)き、湧き出すガマン汁を啜り上げる若菜。
荒い鼻息が、目の前で舌を這わせるほのかに熱く降りかかる。
「宏のペニス……逞しいっ♥ これで……オレは女になったんだよな♥」
硬くて太い竿に縦横無尽に張り巡らされた青黒い血管を舌先でなぞり、裏筋の出っ張りを舐め上げるほのか。
自分の処女膜を貫き、女の悦びを与えてくれる逸物に、目一杯愛情を篭めてご奉仕する。
「ここに宏君の赤ちゃんの素が……♪ 元気な精子がたくさん入っていそう♥」
陰毛のくすぐったさもなんのその、大きく口をあけて睾丸を頬張る真奈美。
いずれは宏の子供をたくさん作って……と想像を膨らませる真奈美は幸せ一杯な顔でむしゃぶり付いている。
「宏のここ、意外と可愛い形なのね~♪ 今度はあたいがいっぱい、舐めてあげる♥」
そして嬉々として菊座と蟻の門渡りにも舌を這わす千恵。
ウェディングドレスを着た花嫁による股間同時攻撃に、宏はたちまちノックアウト寸前にまで追い込まれる。
三人の唾液に濡れた勃起肉が細かく打ち震え、いつ射精してもおかしく無い状態で若菜がようやく口を離す。
「宏ちゃん~、出すならこっちに出して~♥」
立ち上がった若菜はウェディングドレスのスカートの中に両手を入れると素早く純白のショーツを脱ぎ捨て、テーブルに上体を載せると両手でスカートを腰まで大きく捲り上げたまま足を開いて無毛の股間を晒し出す。
「ここに出して~~~♥ 宏ちゃんの精子、私のおまんこにいっぱい注いで~~~♥」
ウェディングドレスやガーターベルトの白色と肌の白さが溶け合う中、割れた肉溝だけが燃えているかの様に朱く色付いている。
既に白蜜が内腿をベッタリと濡らし、桜色に色付いた秘唇が大きく開いて女の入り口を晒し、流れ出る蜜が芳醇な香りを辺りに振り撒いてゆく。
グリーンピース大のクリトリスは完全勃起し、朱真珠と化して宏の挿入を待っているかの様だ。
「……凄い。何にもしてないのに、こんなに濡らして。……若姉って、ホントにエッチなんだね♪」
晶の呪縛からようやく解放された宏が柔らかくて丸い尻を撫で回し、開いた秘裂に竿を宛がって前後に擦り付けると、若菜は秘核がカリ首と擦れる気持ち好さに身体を震わせつつ振り返って微笑んだ。
「大好きな男性(ひと)のおちんちんを見て舐めただけで、私はこうなるの♪ 宏ちゃんがいつでも挿れられる様に、身体が自然に開くのぉ……はぁんっ!!」
若菜の余りにも可愛い台詞と反応に、宏は辛抱堪らず反り返った勃起肉を若菜の秘口に宛がい、手加減せずに腰を一気に叩き付けた。
「!! はひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!」
押し出された白蜜が辺りに弾け飛び、亀頭が膣肉を抉り、膣壁をこじ開けて子宮口を突き上げた瞬間、若菜は熱く激しい挿入に脳を揺さぶられ、白目を剥いてあっという間にイってしまう。
若菜の壮絶なイキ様に、残りの妻達も一斉に無毛の股間を宏に向かって曝け出した。
(つづく)
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美姉妹といっしょ♡
宏は目の前に並んだ秘裂にゴクリと喉を鳴らしてしまう。
ウェディングドレスを大きく腰まで捲り上げ、柔らかそうな丸い尻を突き出した美女六人が濡れた肉溝を晒しているのだ。
「ヒロ、時間が無いからドンドン挿れて好きな時に射精(だ)して好いわよ♥」
宏の想いに心を揺り動かされ、晶は目元を赤らめながら自ら秘唇を割り開いてぬかるんだ膣口を指し示す。
厚く充血した肉ビラの合わせ目にはプックリ膨らんだ紅真珠が濡れ光り、宏の視線を独占する。
「晶姉、キスだけでこんなに濡らしちゃったの?」
「バカね♪ 好きな人とキスして濡れない女なんて、いないわよ♥」
女心が判っていない、無粋とも思える台詞にちょっと拗ねた様に口を尖らせ、熱い目で見つめて来る晶。
潤んだ瞳と火照った顔から放たれたいじらしい台詞に、宏の勃起肉が更に大きく膨れ上がった。
ビクンビクンと上下に大きく脈打ち、極太にまで張り詰めた亀頭の先からは大量のガマン汁が床に滴り落ちる。
そんな宏の反応に、このまま晶に美味しい所を持って行かれてなるものかと金髪碧眼の北欧美女が噛み付いた。
「おいおい、晶だけじゃないぜ? 宏の隣にいるだけで濡れる女はここにもいるぜ♪」
白くて長い美脚を惜しげも無く披露し、内腿に溢れた淫汁を光らせるのはほのかだ。
宏のペニスを見ただけで、ほのかの柔肉は活発に蠢き、催促の涎を溢れさせるまでなっていたのだ。
「ほらっ、ここが宏のペニスが収まる場所だ♪ ここは二四時間、年中無休だぜ♥」
透き通る白い肌を紅く染めてウィンクひとつ、両手を後ろに回して女の亀裂を惜し気も無く割り開き、中の生殖器官をあからさまに露呈するほのか。
厚みを増したラヴィアを捲り上げると自ら秘核の皮を剥き、尿道口すら晒して宏の熱い視線を奪取する。
丸く開いた孔からは止め処も無く熱い泉が湧き出し、内腿を伝ってガーターベルトで吊るされたストッキングに次々と染み込んでゆくほのかの痴態に、宏の勃起肉が大きく上下する。
「ここに挿った男は宏が最初なんだ♥ だから最後まで面倒みろよな♪」
薄いシルクのベールの下から波打つ長い金髪を煌かせ、最愛の男を見つめる碧い瞳に宏は吸い寄せられてしまう。
「宏君、ウェディングドレス姿の私に宏君の逞しいおちんちん、突っ込んでぇ♥ ズボズボと私の濡れたおまんこに、おちんちん突き刺してぇ!」
右に左に彷徨わせる宏の視線を止めたのは隠語を連発する真奈美だ。
真ん丸の白い尻を左右に小さく振りながら自らの指を蜜壷に突っ込み、左右に大きく拡げて膣(なか)の襞すら宏に見せ付けて具合の好さをアピールする真奈美。
両手に嵌めた白のグローブは淫液をたっぷりと吸い込んで真奈美の肘まで濡らし、吸い切れない蜜は宏の鼻先へと垂れ落ちてゆく。
薄肉片の合流点には硬く尖った紅真珠が鈍い光沢を放ち、熱い鼻息が掠るだけでピクピク震えて宏の目を楽しませる。
その悦びは硬く反り返った肉棒を何度も打ち震わせ、カリ首が更に太く開いてゆく。
極太にまで成長したペニスと内腿から伝わる宏の鼻息の熱さと荒さが真奈美自身をどんどんエスカレートさせた。
「ああん♥ 宏君が興奮してるぅ♥ 私のおまんこの穴を見て、おちんちん大きく勃起させてるぅっ!」
ドレスの上から双丘を荒々しく揉みしだき、尖った乳首を擦り上げる真奈美の痴態とその余りにあけすけな言い方に淫語を教えた若菜が舌を巻く。
「あ~ん、私のお株、真奈美さんに取られたぁ~。……ぐっすん」
形の好いシャープな眉を八の字に下げて悔しがりながらも、天然パイパンの火照った股間を晒す若菜に千恵が笑いながら毒づく。
「あんたは黙ってりゃ深窓の御令嬢に見えなくもないから、丁度好いんじゃない?」
妹に向かってニヤリと笑いつつ、ちゃっかり自分も宏に向けてすっかり準備の整った秘裂を差し出している千恵。
肉付きの好い大陰唇を左右に開き、女の入り口はここだと愛液が湧き出ている場所を示す千恵と、グリーンピース大のクリトリスを指で挟み、その大きさをアピールしつつ桜色に色付いた秘唇を左右に拡げて膣口を晒す若菜。
美姉妹(しまい)揃って恥ずべき場所を競って見せ付ける痴態に、宏の勃起肉が我満の限界を迎えた。
「みんな、べっとりオマンコ濡らして、クリトリスもズル剥けに勃起させて。そんなに、コイツが欲しいのっ?」
宏を中心に尻を向けた美女六人が開いた膣口を晒して取り囲み、挿入をおねだりする状況に宏の理性が天空の彼方へと跳んでゆく。
ここがどこで、何の為にいるのかも忘れ、差し出された目の前の媚肉壷へと猛突進した。
「最初は晶姉だっ!」
言葉を掛けるよりも早く、晶の細い腰に両手を宛がうと同時に灼けた鉄棒をラヴィアを巻き込みながら根元まで一気に挿入する。
その弾みで膣壁とペニスの隙間から押し出された愛液が水鉄砲の様に宏に吹き掛かり、二人の下腹部を大きく濡らしてしまう。
「あひぃっ!! あっ、熱いっ!! ひっ、ヒロのオチンチンで火傷しちゃうっ~~~~~っっっ!!」
余りに激しい挿入の勢いに晶は身体全体を震わせ、最後は声にならない喘ぎ声を上げる。
今までに無い荒々しい粘膜同士の摩擦感に軽くイってしまったのだ。
しかし膣肉は宏の肉棒を優しく受け入れるとペニスに余す所無く張り付き、奥へ奥へと蠢き続ける。
ひとつひとつの襞が亀頭を、カリ首を、竿を心地好くくすぐり、宏は余りの気持ち好さに挿れただけで精を洩らしそうになる。
「晶姉のオマンコ、いつ挿れても気持ちイイっ♪」
思わず出た台詞に居並ぶ妻達は黙っていられない。
ブーイングと宏を誘う声が同時に湧き上る。
その中で、宏は晶の隣で控えめにスカートを捲くっていた優と視線が合った。
「……ヒロクン、お姉ちゃんとボクのおまんこ、味比べして好いよ♪ 具合が好いのはボクだって一緒♥」
それまで一歩引いてみんなを見て来た優だが、姉の艶っぽい姿と声を目の当たりにし、遂に我満の限界を超えたのだ。
隣で喘ぐ姉に珍しく対抗意識を出した優は自慢の美尻を小さく振って誘いを掛ける。
「……ヒロクン、ボクも忘れないで♥ ボクのここは、ヒロクンだけのモノだからね♥」
優の台詞が宏の琴線に触れ、勃起肉を咥えて離さない膣肉から隣の開かれた肉溝へと視線を移動させた。
そこにはシンメトリーな秘唇が充血して厚みを帯び、膣口はここだとばかりにパックリ開いて宏を待っていた。
宏は誘蛾灯に誘われる蛾の如く、三擦り半の抽挿で晶から優へと乗り移った。
「はぅっ! ……ヒロクン、激し過ぎ。ボクのおまんこ、壊れちゃう♪」
パワーに任せて高速で腰を振る宏に、優は瞳に薄っすらと涙を浮かべる。
こんな自分に夢中になって欲してくれる宏が愛おしく、泣きたい程嬉しいのだ。
「宏……あたいにも……ねっ♥」
控えめな発言の千恵には、宏はありったけの愛情を篭めてペニスをゆっくり挿入させる。
すると優と千恵の秘裂の間に愛液で出来た銀糸の橋が架かり、なかなか切れない。
「千恵姉のオマンコ、いつ見ても可愛いよ♥ 大陰唇の肉付きが好くて、竿の根元を気持ち好く挟み込むしね♪」
「あぁ……、ウェディングドレス姿のまま宏とひとつに……。嬉しい……♥」
宏の優しい声とひと擦り毎にペニスから与えられる圧迫感と摩擦感に千恵は両手を強く握り締め、潮を噴きながら何度もイってしまう。
宏は三浅一深を二回繰返しながら隣の蜜壷へと順々に移動し、六つの柔壷を渡り歩く。
隣り合う妻達の尻が密着して円を描いているので、中心にいる宏はその場で回転しながら秘口を貫いてゆくだけでよかった。
目の前の蜜壷へ挿入しながら、左右の柔壷へ指を挿れて膣壁を抉るのも忘れない。
「ほのかさんっ! いくよっ!!」
「はぁんっ!! だっ、射精(だ)してっ! オレの胎内(なか)に射精(だ)してっ……はぅあっっ!! あっ、熱いっ!!」
宏はほのかの柳腰を掴みながら腰を叩き付け、子宮に直接煮えたぎった精液を噴射する。
「ひっ、宏ちゃんっ! 頂戴っ! 宏ちゃんの熱いので私イきたいのぉっ!!」
「若姉っ! イクよっ!!」
次に精を受けたのは若菜だ。
大きくはみ出た秘唇が肉壷に巻き込まれる快感に何度も気をやり、灼けた精液を胎内に注がれると同時にアクメを迎えた。
「真奈美さんっ! そっ、そんなに締めないでっ! イっちゃうっ!!」
「宏君っ! 私、何もしてないっ! 身体が勝手にっ!! あああっ、イクっ! イクイクっ!!」
膣肉を両手で絞られているかの様なきつい締め付けに、我満の限界を超えた宏がおびただしい量の白濁液を膣内(なか)に撒き散らす。
真奈美もまた、精の一滴も洩らすまいと膣肉がペニスに密着し、膣内が真空状態となって濃厚なスペルマゼリーが余す所無く子宮へと吸い込まれてゆく。
「みんな、愛してるよ♥」
宏は一時間の間に、六人の美人妻の胎内にそれぞれ熱くて濃厚な精液をたっぷりと注ぎ込んだ。
(つづく)
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美姉妹といっしょ♡
「それでは、これより宏さんと晶さん、ほのかさん、優さん、真奈美さん、千恵さん、若菜さんの人前結婚式を執り行います!」
メンデルスゾーンの結婚行進曲が低く流れる中、進行役の副所長の女性が高らかに宣言すると、場の雰囲気が一気にヒートアップする。
指笛を鳴らす者、拍手喝采を送る者は勿論、足を踏み鳴らしながら拳を振り上げて雄叫びを上げる者すらいる。
羽田空港の企業用ハンガー(格納庫)には数多く集まった人々の歓声が木霊し、まるでロックコンサートのライブ会場の様な盛り上がりを見せていた。
「うっわ~、すっげ~盛り上がってる」
鏡の様にピッカピカに磨き上げられたガルフストリームV(ほのかが担当操縦する社用機で、胴体横には『HAPPY WEDDING♥ & JUST MARRIAGE♥』と書かれ、主翼には何本もの紐に吊るされた空き缶まで垂れ下がっていた)の前に設けられた雛壇で、立会人の会長と二人で辺りを見回した宏は感嘆の声を上げる。
飛行機を正面に晶の会社から駆け付けた列席者や両隣の格納庫を使っている企業の社員、果ては式の噂を聞き付けた空港関係者などが十重二十重に雛壇を取り囲み、噂に聞く美人花嫁達を一目見ようと集まったその数は軽く二百人を超えている。
デジカメを構える者、ホームビデオを回す者など、花嫁の登場を今や遅しと待ちわびる中、晶の会社のロゴマークの入ったジャンパーを着たスタッフが数十数名――特に中継用カメラを肩に担いだスタッフ四組――が忙しげに会場内を動き回っている。
「な~に、支店に残っている者達への配慮だ♪」
話を聞くと、東京支店や全国の支店はもとより、アメリカ本国の本社にまで生中継するのだと言う。
会長は至極真面目な顔で言い切るが、細い瞳は笑っていて明らかに状況を愉しんでいる様にしか見えない。
宏は完全にイベント化した結婚式に内心冷汗を流す。
ここまで人数が集まり、盛り上がるとは想像していなかったのだ。
「皆様、大変長らくお待たせ致しましたっ! どうぞ後ろの門にご注目下さいっ!!」
この日の為に着飾った副所長もノリノリでマイクを握り、紅潮させた顔でハンガーの扉前に設置された入場門をビシッ、と指差す。
すると全ての人の視線が一点に集中し、バックで流れていた曲が一段と高まると会場の灯りが落とされ、スポットライト(会場には何と照明機材まで用意されていた)が門とドアを明るく照らし出す。
紅白のストライプ模様に塗られ、電飾で飾られた門の上には赤のLEDで『入場門』の文字が点滅し、門の左右からはスモークが盛んに焚かれ、天井からは金銀の紙吹雪が大量に舞ってスポットライトをキラキラと反射させている。
(なっ、なんなんだ、あの即席で作られたとは思えない門はっ!? それに……この演出はまるでテレビで見る芸能人の登場シーンみたいじゃんか)
呆気に取られた宏に満足したのだろう、会長が小声で自慢げに話し掛けて来た。
「なかなか凝った演出だろう? 舞台装置や照明も我が社自慢のテレビクルーが手掛けたのだ♪」
宏はこめかみを引き攣らせて微笑む事しか出来無い。
(……会長に段取りを任せたの、失敗だったかも)
宏は心の中で、こんな事に目の色を変えて楽しむ晶の会社の将来と今後の式の先行きが心配になってしまった。
「それでは、花嫁の入場ですっ! 皆様、盛大な拍手、その他でお迎え下さいっ!!」
絶叫に近い副所長のコールと共に格納庫のドアが左右にゆっくりと分かれ、その中からバックライトに照らされた六つのシルエットがスモークに映し出されると会場は割れんばかりの拍手や歓声、クラッカーが鳴り響いた。
やがてスモークが薄まり、光の中に六人の花嫁が姿を現す。
横一列に並んだ晶達の表情は薄く化粧をしているにも係わらず、遠目から見ても判る程、赤味を帯びていた。
(うわっ、みんな、まだ正気じゃないっ!?)
宏はいち早く妻達の様子が夢心地なのに気付いた。
ついさっきまで宏と交わり、胎内に熱い精を受けたので瞳は潤み、余韻で身体全体が火照っているのだ。
「………………」
会場は六人の花嫁の余りにも美しく、それでいて妖艶な姿に一瞬静寂に包まれる。
しかし次の瞬間、これまでに無い歓声と拍手が湧き上がり、カメラのフラッシュが幾多も瞬き、生中継用カメラが妻達六人をズームアップする。
「……いやはや、言葉に出来ん美しさだな」
会長が感嘆の溜息を洩らすと宏も思わず深く頷く。
スポットライトを浴びた晶、優、ほのか、真奈美、千恵、若菜は今まで共に過ごして来た中で最も美しかったからだ。
「みんな……凄く綺麗だ。まさしく……俺の女神だ」
そんな宏の独り言をしっかりと聞き取った会長がニヤリと笑って宏の肩を叩いた。
「今頃、社の全員が晶君達の美しさに見惚れている事だろう。よっ、この果報者めっ♪」
宏は照れ笑いを浮かべながらも、エスコート役の所長を先頭に真紅の絨毯が敷かれたバージンロードを静々と歩み寄る妻達から目が離せない。
この間にも拍手や歓声が何度も湧き上がり、紙吹雪も途絶える事無く妻達に降り掛かる。
やがて宏の正面に六人の妻達が揃うと、タキシードに身を包んだ所長が宏と握手する。
「私の役目はこれで終わりだ。後はキミに任せたよ♪」
そう言って宏の肩に手を添えると晶達に向かって軽く押し出す。
宏は所長の心遣いに深く目礼し、感謝の意を伝えた。
所長は微笑むと小さく頷き、人垣の中へと混ざっていった。
「みんな、綺麗だよ。今迄で一番綺麗だ♥」
宏は妻達に一歩近寄ると順々に視線を交わす。
妻達も宏に何か言いたいが言葉が出て来ない。
みんなが温かく見守る中、ウェディングドレスを着てバージンロードを歩く事が出来、感激で胸が一杯なのだ。
それに。
「お父さん、晶の花嫁姿、思った以上に綺麗ね~♪」
「……うむ。優も……綺麗だ♪」
晶の両親が人垣の最前列で拍手喝采を浴びせながら微笑んでいたのだ。
それだけではない。
「あなた。千恵と若菜のウェディングドレス、凄く似合ってるわね~♪ 私も着たかったわ~」
「…………」
晶の両親の隣には千恵達の両親も涙を拭いつつ紙吹雪を娘達に投げていたのだ。
「Woo~、Wonderful♪ Berry nice♪ ……Will I also mix together♥」
「ほのかも立派になったんだなぁ……って、もしもし? 最後にヘンなコト、仰ってた様な……」
その隣では、ほのかに良く似た金髪碧眼の美女と日本人男性の夫婦も盛んに指笛をならしていた。
ほのかの両親だ。
そして。
「あの娘(こ)がお嫁に行く日が、こんなに早く訪れるなんて! 宏さんに感謝だわ♪」
「まったくだ。真奈美なんて、行かず後家になるかと心配してたのが嘘の様だな♪」
おもちゃのラッパを鳴らし、太鼓を乱打していたのは真奈美の両親だ。
宏はこの日の為に妻達の両親を昨日、羽田空港内のホテルに呼び寄せていたのだ。
晶達はすっかり自分の両親の事など忘れていたので、バージンロードから両親の顔を見た瞬間、驚くと同時に宏の気配りに感謝の気持ちで胸が一杯になってもいたのだ。
「……ったく、六人の花嫁……か。アイツも大変だなぁ♪」
「宏は大丈夫よ♪ それより、一気に六人もの娘が出来て嬉しいわ~♪」
宏に向かってVサインを投げ付けているのは彼の両親だ。
宏は自分の両親にそれぞれが縁戚になった顔合わせの意味も込め、晶達三つの家族のエスコートを頼んでいたのだ。
そのお陰で、みんな昔からの知り合いの様に和気あいあいと祝福してくれている。
「そっ、それでは、さっそく指輪の交換と参りましょうっ♪」
晶達の余りの美しさに見惚れて進行を忘れていた副所長が我に返って慌ててマイクを握り直すと、雛壇の袖から一人の女性が紅いビロードの敷かれたトレイを掲げて来た。
その顔を見た晶が驚いた様に声を上げる。
「なっ! 貴女までっ!」
十二個のプラチナリングが並んだトレイを持って来たのは、晶の部署に今年の春に配属された新人OLだった。
本来、新入社員は支店で留守番しながらテレビ中継で式の様子を見る事になっていたのだが、彼女の強い希望で指輪交換に立ち会える事が出来たのだ。
「憧れの晶先輩の晴れ姿をどうしても間近で見たくて♪」
後に彼女は晶に、こう語ったと言う。
「それでは、宏君。晶君」
普段、おチャラけた会長もこの時ばかりはシリアスな顔で進行させる。
(ここでふざけて、一生、晶君達に恨まれるのはゴメンだからな~)
会長の内心を知らぬまま、宏は晶の左手をそっと優しく取り、潤んだ瞳を見つめながら煌くマリッジリングを薬指に挿れる。
するとまるで計ったかの様にピタリと指に収まり、宏を安堵させた。
店員の指で計った太さは間違っていなかったのだ。
次に晶が宏の左手薬指に妻達の指輪よりひと回り幅の細い指輪を嵌め、一人目の指輪交換が終了する。
「ヒロ……♥」
「晶姉……♥」
従弟と言う関係が正式な形で夫婦となった瞬間、晶は万感の想いを籠めて呟く。
幼い頃から夢見てきた事が現実のものとなり、他に言葉が出て来ないのだ。
宏も晶の細い手を握り締め、妻となった晶の指輪の上に唇を寄せた。
続いて宏は晶の隣で佇むほのかの正面に立つ。
「ほのかさん……♥」
「宏♥」
澄み切った碧い瞳に吸い寄せられながら宏はほのかの左手薬指に指輪を嵌め、ほのかは宏の左薬指に晶が嵌めた指輪に続いてリングを嵌める。
ほのかは嬉しそうに目を細めて自分の薬指を見つめ、次の瞬間には大粒の涙を流し始めた。
感極まって胸が一杯になったのだ。
「ほのかさん、これからも大事にするからね♥」
宏の言葉が胸に染み渡り、更に涙を溢れさせるほのかだが、泣いているのは彼女だけでは無かった。
ほのかの両親も娘の晴れ姿に、幸せそうに微笑む姿に安堵し、貰い泣きしていたのだ。
宏は会場中の視線とカメラのレンズが集まる中、順々に妻達と指輪の交換を続ける。
「優姉……♥」
「……ヒロクン♥」
優は眩しそうに目を細め、目の前の男性を見つめる。
少し前までは線の細い、儚げな印象を与える男の子だったのに、いつの間にか頼ってしまう程に逞しくなっていた宏が眩しく映ったのだ。
「優姉、これからも宜しくね♥」
優は宏の笑顔に瞳を潤ませたまま、ただただ頷く事しか出来無かった。
「千恵姉……♥」
「宏ぃ……♥」
千恵の大きな瞳は潤み、今にも光る真珠が零れ落ちそうになっている。
背の低い千恵は宏を少し見上げる形になっているので、涙が瞳に溜まってゆくのだ。
「千恵姉、これからも俺がヘマしたら叱咤激励、頼むね♪」
今日はいつものポニーテールを下ろし、アダルトな雰囲気を醸し出す幼馴染の姉を頼る宏のウィンクに、とうとう千恵の瞳から真珠が滝の様に零れ落ちた。
「真奈美さん……♥」
「宏君♥」
目元をほんのり紅く染め、はにかみながら左薬指を差し出す真奈美。
(宏君と一緒ならば、どんなに辛い時でも、どんなに苦しくても乗り越えてみせるからね)
そんな意志の篭った瞳に宏は大きく頷く。
「辛い目や苦しい事に遭わせないからね♪」
真奈美は宏と視線で会話出来た事に驚くと同時に、晶や千恵達と同じ位置にようやく並んだ事に喜んだ。
時折、宏と目線だけで会話を交わす従弟や幼馴染の関係を羨ましく思っていた真奈美にとって、双子姉妹達と同じ様に視線で会話する事をずっと夢見ていたのだ。
「若姉……♥」
「ひっ、宏ちゃん……ううん、もう、『宏ちゃん』、なんて、呼べないね~」
嬉しさで震える涙声を懸命に押さえ込もうとしている若菜の頬に宏は手を宛がい、何度もさすってあげる。
若菜は目を瞑り、愛する男の、正式に夫となった宏の掌の感触をいつまでも味わった。
「さ、若姉。手を出して♪」
宏の呼び掛けで二人の視線が若菜の薬指に集中し、白くて細い指にスポットライトを浴びて煌くプラチナリングが静かに嵌る。
若菜は左手をかざし、切れ長の瞳を細めて微笑んだ。
「これで、名実共に宏ちゃんの奥さんになったんだね~♥ もっともっと、好い奥さんになるからねっ♪」
若菜は宏の左手を取り、薬指を見つめる。
そこには五つの細いリングが隙間無く並んで煌き、若菜の手によって六つ目の、そして最後のリングが嵌められた。
「これで……俺も名実共にみんなの夫になったんだよな♪」
宏は薬指に並んだ六つのリングを嬉しそうにしみじみと眺め、同時に六人分の人生の重さに一瞬戦慄が走る。
が、そんな事はおくびにも出さず、妻達の中央に進み出てると左手のリングをかざして宣言する。
「みんな、これからは今まで以上に協力し合い、明るく楽しい家庭を築いていこうっ!!」
場内が割れんばかりの大歓声に包まれ、カメラのフラッシュが無数に瞬き、何台ものテレビカメラが取り囲む中、妻達は一斉に手にしたブーケを背後に投げ捨て、宏に突進して抱き付くと六人同時に誓いのキスを交わす。
ウェディングドレスの下では宏が注いだ大量の精液がショーツから染み出し、内腿に滴っている事など妻以外、誰一人として知る者はいなかった。
(つづく)
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