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 ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋
     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


コンチェルト~飛鳥(4) コンチェルト~飛鳥(4) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「飛鳥ちゃん、好きだよ♥」

 耳元で甘く囁かれ、飛鳥はこれは夢なのではないか、と思った。
 願望が見せる幻覚かとも思った。
 なのでつい、言葉に出てしまった。

「これって……本当なのかしら」

 しかし、唇から伝わる宏の温もりや手の平に感じる早い鼓動は、紛れもない本物だと言っている。

「……宏先輩」

 長年の想いが通じ、今、こうしてベッドで抱き合っている事すら、まだ信じられない。
 信じられないから、繋いだ手を強く握って確かめてみる。
 夢なら、虚しく空を切るかシーツを握るだけだ。
 果たして、先輩はすぐに――ちょっと痛いほどの力で――握り返してくれた。

「好きです♥」

 自分でも信じられない位、これまで言いたくても言えなかった言葉が素直に出て来る。
 目の前には、最愛の男性(ひと)が昔と少しも変わらない優しい眼差しで頷き、見つめてくれる。
 その瞳には、自分の顔が大きく映っていた。

「~~~~♥」

 言葉にならない想いが胸の奥底から次から次へと湧き上がり、涙となって零れ落ちてゆく。
 伝えたい気持ちがいっぱいあるのに、言葉に出来無い。
 言葉に出来無いもどかしさが、更に涙の量を増やしてしまう。
 でも。

「飛鳥ちゃん。俺はここにいるよ。これからは、ずっと傍にいるからね」

 宏先輩は優しく抱き締めてくれる。
 果たして私の今の心を判ってくれたのか、それともただの偶然なのか、私にはどちらでも好かった。
 ただ、抱き締めてくれている『事実』が嬉しかったから。

「宏先輩っ♥」

 私は自らの意志で愛しい男性(ひと)に縋り付き、この身を委ねた――。


     ☆     ☆     ☆


(あらまぁ。天の邪鬼なあの娘(こ)が、こんなにも素直に自分の気持ちを表わすなんて……やっぱり長年溜め込んだ恋の力は偉大だわ)

 飛鳥の母であり、夏穂の姉でもある多恵子は、ベッドの中央で仲睦まじく抱き合う娘と宏を感慨深げに見つめていた。

(飛鳥の人を見る目は確かのようね。宏さんも、こんな娘に優しく接してくれて……ありがたいわ)

 そう思いつつも、多恵子の視線は宏のトランクスに注がれていた。

(す、凄いわね。あれが若さ、なのかしら。パンツを突き破らんばかりに膨らんで……エッチなお汁も染み出てて……あぁ、わたくしも早くお相伴に与(あずか)りたいわ)

 未亡人となって十六年。
 美優樹を生んですぐに独り身となった多恵子には、娘の睦事(むつみごと)は母親としての自分をひとりの女に戻していた。

(あぁ……身体の奥が疼いて……こんな感覚、生まれて初めてだわ。しかも徐々に強くなって……抑え切れない!)

 ベッドの上で両腿をきつく摺り合わせ、湧き出る愛液を見られまいと必死になって隠す多恵子。
 しかも、発情の証である滴はすでにショーツをも越え、シーツにまで大きな染みを作ってもいる。

(このままあの娘の破瓜を見届けたら……わたくしは……どうなってしまうのかしら。でも……宏さんはこんなオバさん、相手にしてくれるのかしら……)

 身体は疼くものの、一抹の不安を抱える多恵子。
 心はひとりの独身女に戻り、すっかりと宏の虜になっている。
 その一方で、母親として心の奥底から湧き上がる一抹の寂しさに胸が詰まってもいた。

(でもこれで……あの娘のお守り役は宏さんに移ったのね。美優樹も宏さんに事実上嫁いだし……わたくしの……母親としての役目は終わったのね)

 飛鳥が生まれてから今迄の出来事が走馬燈のように浮かんでは消えてゆく。

 ――第一子を授かった嬉しさ、幼い飛鳥と生まれたばかりの美優樹を抱えて未亡人になってしまった虚しさ、女手ひとつで姉妹を大学進学まで一心不乱に育て上げた事――

 三十六歳の未亡人は娘の幸せそうな笑みを見つめながら、十八年間に及ぶ子育てに終止符が打たれた事に涙を浮かべるのだった。


     ☆     ☆     ☆


(飛鳥ちゃんって、こんなに線が細かったっけ? ずっと陸上やってたし上背もあるからもっと筋肉質かと思ったけど、適度に脂肪も付いてて……美優樹ちゃんと同じ身体付きだな)

 腕に触れる肩の細さや柔らかな背中は中学・高校の六年間、陸上部で鍛えた身体とは到底思えない。
 だからと言って筋肉トレーニングをサボっていた訳では無く、むしろ一生懸命こなしていたと記憶している。

(まぁ、その分、足に好い筋肉が付いてるし♪ ほんと、短距離に適した見惚れる足だよなぁ~♥ こーゆースラリとした足を、「カモシカのような脚」、って言うんだよな~♪)

 細過ぎず太過ぎない足首、弛みのない締まった膨ら脛に張りのある太腿。
 かと言って足首や膝関節が節くれ立っていたり太腿の筋肉が男子選手みたく割れていたりする訳でも無い。

(むしろ、女性特有の丸味を帯びた、しなやかなカーブを描くレッグラインは足の長い若姉や真奈美さんに勝るとも劣らない美脚振りだよな~。……まぁ、流石に北欧ハーフ美女のほのかさんやエステで磨き上げた晶姉や優姉には若干及ばないけど)

 殊にミニスカートと黒のオーバーニーソックスの間で色っぽく蠢く絶対領域は妻達には無い色香を放ち、目にも眩しい位に際立っている。

(中高時代、部員達や生徒達の羨望の的だったこの足を、今、俺が素手で触れている――)

 撫でさする度にピクピクと反応する敏感さと必死に声を堪えている飛鳥の可愛さが相まって、宏の股間はずっと臨戦態勢になっていた。
 パンツを突き破らんばかりに盛り上がった塔の先端では先走りの染みがプックリと浮かんでいるし、はち切れんばかりに勃起したイチモツは鼓動に合わせてドクドクと脈打っているのも判る。

「飛鳥ちゃん、好きだよ♥」

 オーバーニーソックスの色が変わる程にその滴を擦り付けながら、宏は万感の想いを込めて耳元でそっと囁いた――。


     ☆     ☆     ☆


「飛鳥ちゃん、好きだよ♥」

 横たわる後輩を腕枕し、片手で恋人握りしつつ甘い言葉を囁く宏。
 何度もキスを交わし、やがて唇を顎のラインから耳朶へと這わせてゆく。
 舌先を尖らせ、肌理の細かい肌をも舐ってゆくのだが……。

「あひゃぁっ! く、くすぐったいです! 宏先輩、それ、ダメぇ! いやぁっ、耳を舐めないでぇっ! 噛んじゃだめぇ!」

 性感が未発達なのか、飛鳥は身を大きく捩って唇から逃れようともがき出す。
 首や上体を左右に振って、無意識に避ける動きをするのだ。
 どうやら、いきなり妻達と同じ愛撫をする事は無理らしい。

「飛鳥ちゃん、人より感じやすいんだね」

「そ、そんなの、知りませんっ……あひゃひゃひゃひゃっ! はぅあぁっ! うぅ……ぁあん♥」

 しかし、敏感体質は大きな性感を得られ易いと言う実例(千恵とか、千恵とか、千恵とか♪)があるだけに、宏は構わず口唇愛撫を続ける。
 同時に抱き寄せる腕で後輩の動きを封じつつ二の腕をさすり、手の平を滑らせてゆく。
 案の定、しつこい位に愛撫を繰り返すうちに飛鳥の動きが緩慢になり、肌も薄っすらと紅(あか)味を帯びて汗ばみ始めた。

「飛鳥ちゃん、綺麗だ……。すごく綺麗だ」

 長い栗色のツインテールが白いシーツの中で天の川のように煌めき、宏の萌え心が盛んに刺激される。
 加えて、ブラウスの上二つのボタンが外れ、白い肌と双丘の浅い谷間がチラチラと見え隠れして瑞々しいお色気を振り捲く飛鳥。
 切れ長で二重の潤んだ瞳と目鼻立ちの整った小顔は快感の波に抗うかのように歪み、服の上からでも判るスレンダーなボディーラインは宏の唇に連動してピクピクと震える。
 そして無意識の動きなのだろう、引き締まった美脚は焦れったそうに太腿を何度も擦り合わせている。
 宏はミニスカートから伸びる長い足を見れば見るほどその美しさに魅了され、羨望の溜息さえ漏らしてしまう。
 この美脚は陸上短距離で鍛え上げた成果と言ってもいいだろう。

「飛鳥ちゃんの足、昔と少しも変わらず、いつ見ても綺麗だ」

「……って、さっきから足ばっかり見ないで下さいっ。恥ずかしいんですからぁっ」

 飛鳥の仰向けのまま両膝を少し浮かせて内股になる仕草に、宏の性感は一気にレッドゾーンへと跳ね上がる。
 昔は眺めるだけだった美脚が、今、こうして自分のベッドで横たわっている――。
 その事実が宏をひとりの狼男(?)に変えた。

「飛鳥ちゃん!」

「あんっ♥」

 宏はディープキスをしつつ、繋いでいた手を解くと引き締まった太腿に這わせ始めた。
 膝上の肌が露わになった部分――絶対領域を何度も撫で上げ、オーバーニーソックスのナイロン生地と生足の手触りに酔いしれる。
 触れたくてたまらなかった、飛鳥の脚だ。

「飛鳥ちゃんの肌、スベスベしてるのにしっとりと手に吸い付くようで……凄く気持ち好い! 適度な弾力もあって……これぞ美脚中の美脚だね♪」

「えっと……その……ありがとうございま……すぅうううううっ!」

 ヘンな部分を褒められ、嬉しいやら照れるやらの飛鳥が突然、甲高い裏声を上げた。

「ひ、宏先輩! そ、そこはもっとダメですっ! あぁああっ、スカート捲らないでぇ! いやぁ、見ちゃダメぇ!!」

 宏の撫で上げた手は、ミニスカートを腰上まで大きくたくし上げていた。
 宏と多恵子には、白とブルーのストライプ柄のローライズビキニショーツが丸見えとなった。

「飛鳥ちゃん、凄くセクシーなショーツだね。もしかして……勝負パンツだったりする?」

 シンプルだけどお色気満々なショーツに、宏の肉棒が一回り太くなる。
 好きな娘が好みの下着でベッドにいるのだ。
 宏の愚息はもう我慢出来無いとばかりに屹立し、先走りの滴がパンツを通り越して大きく浮かび上がってもいる。

「んな訳、ありませんっ! た、たまたまこのパンツを穿いていただけ……って、ナニ言わすんですかっ! ……って、あぁああっ!? そ、そんなトコに顔、突っ込んじゃダメぇっ!!」

 顔面どころか、首から上を真っ赤に染めた飛鳥が慌ててスカートを直そうと手を伸ばしたものの。

「ダ~メ♪ ひとつになる前に、よ~~~~く、準備運動しとかないとね♪」

 宏は素早く身を翻し、長い両足の真ん中に陣取っていた。

「先輩っ! 準備運動の意味が違う……あひゃぁああっ!」

 突如、飛鳥を襲ったのは股間から這い上がる初めての感覚だった。

「あぁ! 先輩が……私のアソコ、舐めてるっ!? うそっ!? いやぁあああ……あんっ♥」

 初めて受ける異性からの愛撫は刺激が強過ぎるものの、どこか甘美で、飛鳥の声も自動的に甘く反応してしまう。

「誰にも……私だって触ったコト、無いのにっ……ひぃいいいっ!」

 まるで身を溶かす蠱惑的な性電気に、快感を受けるよりも怖さが先に立ってしまう。
 しかし、身を震わせる飛鳥に、多恵子が眉根を寄せて言い寄った。

「飛鳥? 自分でも触れてないだなんて、まさか……お風呂に入った時ですら洗ってない……なんて言わないでしょうね!?」

「違うっ! ちゃんと中まで洗ってるわよっ! ……って、そーゆー意味じゃなくて……あひゃぁ、ひとりエッチの時に触れてないって意味で……って、ナニを言わせて……あぁああっ!」

 母娘の赤裸々な会話を耳にしつつ、宏は徐々に湿っぽくなってゆく縦筋を舐め上げていた。
 甘酸っぱい香りがどんどん濃くなり、目に見える変化も顕著になる。

「凄いな……。パンツ越しに軽く舐めているだけなのに、中からどんどん蜜が溢れ出て来る」

 宏はVの字に開いた人差し指と中指で大陰唇の両脇を押さえ、肉裂を強調するように触れていた。
 そして指を閉じたり開いたりしているうちにクロッチが笹の葉状に濡れて来るのだ。
 ショーツの染みは見る間に大きくなり、肌にピッタリと張り付くにまでなった。

「飛鳥ちゃんのアソコ、びしょ濡れになって、中の様子が丸判りだよ? 縦筋がクッキリと刻まれて……♪」

「あぁ……見ないでぇ……触っちゃダメぇ……」

 飛鳥が慌てて両手で股間を隠そうとするものの、母親の手が娘の両手を掴んでそれを阻止する。

「あぁっ!? なんでっ!?」

「無駄な抵抗は止めて、大人しく宏さんに身を任せなさいな♪」

 にこやかに笑う多恵子は娘の手を握ったまま、万歳させる形を取った。
 結果、両手首を拘束され、両足の間には宏が陣取る形となった。
 ベッドの上でオーバーニーソックスの美脚をM字に開き、ミニスカートを捲り上げられて股間を晒す飛鳥。
 白い肌をしたお腹の真ん中に見え隠れする、小さく窪んだ縦長のお臍がチャーミングだ。
 そんなミニスカ・ツインテール娘の妖艶さに、宏の我慢の限界が訪れた。

「飛鳥ちゃん、脱がすよ♪」

 了承を得る前に、既に脱がし始める宏。

「……え? 脱がす? って、何を……って、あぁ、ダメぇっ! 脱がしちゃいやぁっ!!」

「ほらほら、徐々にワレメが見え始めて……おぉ、これがもうひとつの飛鳥ちゃん、なんだね♥」

 抵抗する前にショーツは丸いお尻をあっさりと通過し、片足から抜かれるとあっという間に左膝に丸まっていた。
 好きな男性(ひと)の前で剥き出しの股間を晒す状況に、飛鳥は恥ずかしさの余り固まってしまう。

「あぁ……っ、あ、アソコ見られて……こんなの、恥ずかし過ぎるぅ!」

 いくら夢見たシチュエーション――宏との初体験とは言え、羞恥心まではシミュレートしていない。
 顔を横に背け、きつく目を瞑って耐える事しか出来無い。

「見られてるぅ……先輩に……恥ずかしいトコ、全部見られてるぅ……っ!」

 想像以上の恥ずかしさで涙が浮かんで来る。
 と、そんな飛鳥の羞恥心を打ち破る言葉が耳に届いた。

「飛鳥ちゃんも、毛が生えてないんだね♪」

「えっ!? ……って、いやぁあああああっ! 忘れてたっ!! 見ないで! 見ちゃダメぇっ!!」

 母親と宏の呪縛(?)を物ともせず、飛鳥は女性とは思えない瞬発力と勢いで仰向けから俯せになり、ミニスカートを両手で押さえて下半身をガードする。
 顔付きもこれまでの恍惚とした表情から今は引き攣ってさえ見える。

「? あの、飛鳥、ちゃん?」

「ダメダメ、ここも見ちゃダメなのっ!」

 後輩の突然の変わり様に、目を見開く宏(と多恵子)。
 宏の伸ばした手が途中で止まり、宙に浮いている。

「最初に胸を見ちゃダメだって言って、ここもダメなの? どうして?」

「………………………………だって、……………………毛も生えてないなんて……子供っぽくて……先輩だって嫌でしょ?」

 長い沈黙の後、観念したかのように涙目で訴える飛鳥。
 心なしか、艶やかなツインテールも萎れて見えるのは気のせいだろうか。

「あら、飛鳥、生えてなかったの? 一緒にお風呂に入らなくなって久しいけど……そうだったの」

 母親の納得したような視線を向けられ、落ち込む後輩に、心情を察した宏はにこやかに微笑んだ。

「飛鳥ちゃんは子供っぽくないよ。それに、俺的には全く問題無し! だって、元々毛の薄い人や生えてない人、わざと剃っている人だって数多くいるからね。それに、若姉だって生まれ付きのパイパンだし♪」

「でも……美優樹ですら私よりオッパイ大きいし薄っすらと生えてるのに、私なんてオッパイは小さいしアソコも生えてないし……」

 言い淀む飛鳥。
 どうやら、同じ容姿なのに発育の好い妹と比べられるのが辛いらしい。

「大丈夫♪ 俺自身、パイパンが好きだから♥ だから、若姉以外の奥さん達はみんな自ら剃ってくれてるんだ。だから飛鳥ちゃんも何も恥じる事は無いよ」

「えっ!? みなさん、剃ってるんですかっ!?」

 初めて知る事実に耳を疑う飛鳥。
 下宿を始めてから、毎日の入浴は妹の美優樹と一緒に入るだけで、これまで奥方達と一緒に入る機会が無かったのだ。
 第一、奥方達はいつも宏と一緒に入浴しているので、飛鳥が晶や若菜達の裸体を拝む機会など皆無だったのだ。

「みなさん、私と同じツルツル……。なら、これはこれで好かった……のかな?」

 飛鳥は並み居る美女達の無毛の股間を想像し、自分も同じ立場(?)なのかと、ひとまず安心する。
 しかしだからと言って、己の身体的コンプレックスが和らぐ訳でも無い。

「でも、やっとここまで来たんだから、拒んでばかりもいられないわよね? でも、やっぱり私だけ無い乳の幼い身体って言うのは引け目を感じる……って、あぁ!? ……んむ♥」

 いつまでも自問自答を繰り返す飛鳥に、宏は小さく微笑むと多恵子と協力して飛鳥を仰向けにひっくり返し、そのまま覆い被さって唇を奪う。

「俺は飛鳥ちゃんが好きだ。好きだから、あるがままの飛鳥ちゃんを抱きたいんだ。続けるよ♥」

「っっ!!」

 好きな男性(ひと)から直接求められ、飛鳥の心臓が大きく脈打つ。
 同じ言葉でも、見ず知らずの男から何万もの飾られた言葉を重ねられるより好きな男性(ひと)からたったひと言、言われるだけでこんなにも幸福感を味わえるとは知らなかった。
 中高とその美貌で男子生徒から注目を集め、何度も告白されたが、どれも心には響かなかったのだ。

「宏先輩……嬉しいっ! でも、アソコ見られるのは恥ずかしいっ!」

 宏によって再びミニスカートをお腹までたくし上げられ、無毛の股間を晒す飛鳥に多恵子が耳元で囁いた。

「飛鳥。これから宏さんと契るのに、いつまでも恥ずかしがってばかりいてはいけません。そんな事では、宏さんに嫌われますよ。……飛鳥が要らないなら、わたくしが宏さんを貰うからね?」

 宏が聞いたら悪魔の囁きだと思う事を、平然と娘に告げる多恵子。
 その表情は上気し、瞳も潤んでいる。
 晶や若菜、宏が見れば発情していると一発で見抜くだろうが、当の宏は後輩の処女筋に目が釘付けとなっている。

「そ、それはヤダ! せっかくここまで来たのに……もう離れるのは絶対嫌っ! でも、恥ずかしいモンは恥ずかしいんだってば!」

 複雑な心境に眉根を寄せる飛鳥を余所に、ひとりだけ盛り上がっている男(ヤロー)がいた。

「これが飛鳥ちゃん! 大陰唇の肌色は恥丘と同じ肌色で全くくすんで無いし、肉付きは……誰よりも薄目かな? ワレメからはクリの包皮が僅かに見えるだけで、ラヴィアは中に収まったまま……か。晶姉や千恵姉の処女だった時と比べると、更に若々しいなぁ♥」

 後輩の想いもなんのその。
 満面の笑みを浮かべた宏の処女地探求は徐々に奥地へと向かって進軍していた。

「どれどれ、次に中を拝見~♪ おぉ~、流石に若いだけあって綺麗なピンク色だぁ~♪ 色も透き通って……まさに処女地! だなぁ♥」

 両手で濡れたワレメをパックリと開き、媚粘膜をあからさまにする宏。
 何度見ても処女の秘裂は綺麗だし、自分が初めて触れている男なのかと思うと興奮もする。
 童貞を晶の処女で捧げた後、優、千恵、若菜、ほのか、真奈美の処女地を開拓(?)し続けても、この思いは少しも変わらない。
 処女を捧げてくれる、初めての男に選んでくれたと言う事実も、気分を高揚させる一因でもあった。
 宏は濡れ光る薄肉片を摘み、最後の扉を左右に開く。

「おぉ、飛鳥ちゃんの入り口、発見~♪」

「あぁ……奥まで……見られてるぅ……恥ずかしくて……死にそう。せめて……最後に宏先輩に抱かれたかった」

 愛しい男性(ひと)の手が股間のあちこちに触れる度に、経験した事の無い媚電流が全身を駆け巡る。
 宏の荒くて熱い吐息が股間や内腿に掛かる羞恥も手伝い、飛鳥の意識は混乱状態だ。
 そんな切羽詰まった(?)状況でも、無い乳の胸元を両手できつくガードしているのは流石と言うより他はない。

「飛鳥ったら、あんなに恥じらっちゃって。初々しいわぁ。わたくしもあんな時代があったのよね~」

 そんな娘を羨ましげに見つめる多恵子。
 もしかしたら結婚当初を思い出しているのかも知れない。
 宏は宏で、パンツの中でペニスをギンギンにおっ立てたまま鼻息荒く、後輩の股間に顔を最接近させる。

「これが飛鳥ちゃんの処女膜! 流石に六年間、陸上短距離やってただけあって膜自体がかなり磨り減っているような感じだね」

 薙刀でインターハイ出場経験のある若菜は処女膜を視認出来たし、破瓜の出血もした。
 しかし、飛鳥の処女膜は膣口の周りに薄ピンク色の肉片が微かに見て取れるだけで、どう見ても『膜』とは言い難い状態だ。
 数度交わった後の、まだまだ初心者状態の若菜や晶の膣口に似ている――そんな見た目なのだ。

「飛鳥ちゃん、結構ハードなトレーニングしてたもんね~。ま、さもありなん、ってトコかな」

 ひとり納得して頷いていると多恵子が宏に寄り添い、一緒になって娘の処女膜を覗き込んで来た。

「これが飛鳥の……。心はまだ幼くても、身体はすっかりと大人、なのね」

 どうやら、娘の破瓜を見届ける前に自ら育て上げた娘の処女膜を目に残しておきたかったらしい。

「えっ!? 多恵子さん……娘さんのアソコ見て……平気、なんですか?」

 母親とは思えない明けっ広げな態度に目を見開き、思わず尋ねる宏に、ニコリと微笑んだ多恵子はキッパリと言い切った。

「だって、元々はわたくしの身体から生まれ出たモノですもの。何を見ても平気ですわ。それに、娘の最初で最後の『破瓜イベント』ですもの。破られる前の膜を見ないと損、ですわ♪」

 見た目の淑やかさとは違い、バイタリティーとエロチシズム溢れる未亡人に好感を覚える宏。
 流石、あの夏穂の姉だけはある。
 ほのかや若菜、真奈美の性格にも近いだろうか。
 宏の中で、多恵子の立ち位置が妻達と同じ位置に就いた瞬間だった。

「でしたら、もう一度、一緒に飛鳥ちゃんの処女膜を見ましょうか♪」

「ハイ♪ 娘の処女を、母親であるわたくしが証明致しますわ♪」

 顔を寄せ、飛鳥の股間に熱い視線を送る二人。
 と、飛鳥が首を起こして不安気な表情で宏に尋ねた。
 どうやら、二人してヒソヒソ話しながら股間を注視している事が気になったらしい。

「あの、私のアソコ、何かおかしいですか? さっきから二人して呟いてますけど……幼すぎて無理……ですか?」

「あ、いや、何でもない! 綺麗な処女マンコに魅入ってただけ♪」

「処女マン……っ!!」

 あからさまな淫語を聞いた瞬間、真っ赤になって俯く飛鳥。
 憧れの先輩から赤裸々に語られるスラングに、何を尋ねた事も忘れてしまう。
 そんな初心な反応に、宏のロケット砲にエネルギーが更に充填される。

「それじゃ、改めて……♪」

 宏は飛鳥の足の間に腹這いになり、本格的に処女地への攻略を始めた。
 始めたのだが……。

「あひゃひゃひゃひゃっ! あひぃっ! くっ、くすぐったいっ! そ、そこ、触っちゃダメぇ! あひひひひっ!」

「ひっ、宏先輩っ! ダメですっ! くすぐらないでっ! うひひひひっ!」

 一事が万事、全てこの調子だった。
 宏の手が恥丘を這い、指が鼠蹊部や会陰部に触れる度に身を大きく捩って宏から逃れようとするのだ。
 最初は恥じらいで固まっていたが、時間が経つにつれて知らず知らずのうちにほぐれて(?)来たらしい。
 しかし、いくら敏感体質でもこれでは初体験のムードも愛の語らいもあったものではない。
 しまいには、

 どげしっ!!

「う゛ごぁっ! ……痛(つ)~~~っっ!」

 思わず跳ね上げた飛鳥の膝が宏の顎を物の見事にクリーンヒットする始末だ。
 これでは、宏は一時退却せざるを得なかった。

「飛鳥ちゃん、そんなにくすぐったかった?」

 顎を押さえつつ、涙目の宏(かなり堪えた)は飛鳥の隣に座り直す。
 他意はないものの、つい、恨みがましい視線を向けてしまう。

「あはは~……す、すいません……」

 流石に、甘い空気が微妙~に変化した事を自分でも判ったのだろう、飛鳥もベッドの上で座り直して先輩と向き合い、涙目(こちらは笑い過ぎだ)のまましおらしく頭を下げる。
 長い栗色のツインテールが両肩からシーツに流れ落ち、ほんの僅か、無言の時間が流れる。
 と、次の瞬間。

「まったく、見ていられないわ。飛鳥の恥ずかしがり、敏感肌は異常です。ここは、わたくしが仕切ってあげます!」

 いつの間にワンピースを脱いだのか、薄ピンクの下着姿になった多恵子が二人ににじり寄って来た。


                                            (つづく)

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