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 ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋  ライトHノベルの部屋
     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


いんたぁみっしょん~姉女房(後編) いんたぁみっしょん~姉女房(後編) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「それにしても、多恵子さんや夏穂さん、飛鳥ちゃんに美優樹ちゃんのウェディングドレス、綺麗だったわ~♪」

「ほんと。宏から『新婦に内緒で式を挙げドレスも作るから内密に採寸して欲しい』と頼まれた時はビックリしたわ」

 式の様子を思い出したのか、真奈美の少々垂れ目気味の瞳が更に下がり、千恵も当時を思い出したらしく遠い目をしつつ盛んに頷き、そこへ笑顔の若菜が同調する。

「宏ちゃん、『俺とエッチしてる最中に測ればバレないよ』な~んて言ってたけど~、素っ裸なのにメジャーとメモ用紙持ってウロウロしてる方が目立ってバレやすくなるの、気付かないんだも~ん。私、マジで困っちゃった~」

「あははっ! そんなコトもあったっけ。結局、夏穂先生達が寝入ってから懐中電灯の灯りで測ったもんねー。布団剥いで寝てるのを起こさないように、そっと手足伸ばしたり身体もひっくり返したりして……ね」

「暗いお部屋の中で、懐中電灯の淡い灯りに多恵子さんや美優樹ちゃん達の白い裸が浮かび上がって……千恵ちゃん、鼻息すっごく荒かったよ? 特に股下測った時なんかは……ふふ♪」

「い゛っ!? ちょ、ちょっと真奈美さん? ヘンなコト言わないで! あたい、そんな気はちっとも無い……」

「あっれ~? 姉さん、『この裸なら宏が興奮するの、よ~く判る♪ あたいから見ても欲情するし。そっか、これが夜這いプレイかぁ。宏がハマるの、判るわー』って言ってたじゃん。……涎啜りながら」

「っ!! そ、そんなコト、一切記憶にゴザイマセン」

「千恵ちゃん、国会で証人喚問受けたヤバイ人みたいだよ?」

 真奈美の突っ込みに顔を真っ赤に染めた千恵が俯き、その場に小さな笑いの渦が起きる。

「宏ちゃん、結婚指輪のサイズ測るのに目盛りを刻んだたこ糸まで使ったもんね~。寝入った夏穂先生や飛鳥ちゃんの薬指にひとつずつ回して~。多恵子さんと美優樹ちゃんは指が細いから~、特に念入りに測ってたんだよね~。これ見て私、宏ちゃんの想いの強さ、垣間見た気がしたんだ~」

「ヒロったら、昔からサプライズを仕掛けるの好きだったからね。しかも綿密に。ともすると、あたしらを平気で騙くらかすし。でも、それがあたしらの嬉しいツボを突いて来るから……逆に悔しいのよっ。『あ、やられたっ♪』って」

「……ヒロクンお得意のドッキリにはボクもビックリした。ある日、『資金調達をお願いします』なんて頭を下げて来たからね。ボクの夫なんだから、『これだけ要るから、いついつ迄に用意しとけ』とひと言、命令すれば歓んで従うのに。……ヒロクン、『敵を欺くにはまず味方から』を地でやるからボク達戸惑うけど、隠し事の全容が明らかになった時の爽快感が半端無い。胸がスカッとする。……ボク達のサプライズハネム~ンが好い例♪」

 若菜が宏のアイデアに満面の笑みを浮かべて感心し、晶と優も微笑んで宏の想いを肯定する。

「あたしにも頭を下げて来たからね、ヒロは。『結婚式に協力して欲しい』って。しかも、下地島で式を挙げる事にしたのは、ひとえに、ほのかの為だって言うじゃない。ほのかの訓練がここで行なわれるのに合わせて、当初予定していた雪山の温泉場から急遽変更したのよ。出張中のほのかを蚊帳の外に置かない為に、ね。あたしだったら、ほのかなんてほっといて予定通り式を挙げるけど、それをしないのがヒロなのよね。……ふふ、あたしのヒロだけあるわ♥」

 目尻を下げ、優しく穏やかな表情となった晶が頬を染める。
 決して偉ぶる事無く、自分では無く他人の為なら平気で頭を下げて尽力する宏の心意気に惚れ直しているのだ。
 と、どこからか啜り泣く声が聞こえてきた。
 その場にいる晶、優、真奈美、千恵、若菜が驚いて辺りを見回すと……。

「……ぐっすん。宏ぃ、宏ぃっ♥ オレなんかの為に場所を変えたなんて……初耳だぜ。……水臭ぇヤツだなぁ♥」

 さっきまでの威勢の好さはどこへやら。
 宏の想いを初めて知ったほのかは胡座を掻いたまま、碧眼に浮かんだ大粒の涙を何度も腕で拭っていた。

「まぁ、ヒロの機転の利いたプラン変更のお陰で、あたしも紺碧の空に虹を描く事を思い付いたんだけどね。つまりは、お祝いフライトは大元を辿ればヒロの計画変更の賜物なのよ。あたしは単にヒロのプランに色を添えたに過ぎないわ♪」

「……今回かかった費用は全部、ヒロクンの口座から出てる。ウェディングドレスと結婚指輪は勿論、みんなの飛行機代や民宿(ここ)の宿泊料、果ては会長さんや副所長さんへのお礼も含めた諸費用の全額。ボクは、それらの資金をヒロクンの口座からその都度、言われるままに現金化してヒロクンに渡しただけ。しかも今回は株やFX(外国為替証拠金取引)で得た利益は一切入ってない」

 晶と優は、心優しき従弟に想いを馳せ、千恵と真奈美も同感だとばかり、何度も首を縦に振る。

「宏ったら、あたい達の荷物は勿論、旅行中に使う新婦さん達の着替えとか日用品も事前に用意して宅配で送っておいたから、今日、手ぶらで出掛けられたのよね。デートだと偽って……偽りでもないけど、結婚式だと悟られない為にね♪」

「宏君らしい見事な采配ね♪ それに宏君、ずっとガテン系のアルバイトしてるでしょ? だから、かな? 胸板が厚くて、タキシード着ててもすっごく決まってるの♪ 威風堂々としてて……私、式の間中、ずっと見惚れちゃってた♥」

 目尻に浮かんだ涙を払い、ほんのりと頬を赤らめる真奈美に、千恵も全くその通りだと大きく頷く。

「宏は、普段はTシャツとかトレーナーとかラフな格好ばかりだから、スーツとかタキシード着ると案外……いや、見違える程似合うのよ♪」

「……ヒロクン、着痩せする。所謂、『脱いだら凄いんです♪』ってタイプ。後ろ姿も決まってた♥」

 優も頬を赤らめ、目尻が下がる。
 どうやら式の間中、ずっと宏を見つめていたようだ。

「ヒロは昔っから本番に強いからね。陸上の大会しかり体育祭のリレーしかり。決める時にバシッ、と決まるから、見てて気持ち好いのよ♥」

「宏君、外見は優柔不断そうに見えるけど、実際はグイグイ引っ張っていくタイプよね。それも表立って牽引するんじゃなくて、いつの間にか、みんなが引っ張られてるの。私も……そんな宏君に吸い寄せられた女なのよね~♥」

 晶が微笑み、真奈美もへにゃりと相好を崩す。

「宏は高校の時には既に侠気(おとこぎ)があったからな。だからオレも宏に惚れ、この身を捧げたんだ♥ ……まぁ、宏の絶倫振りにも、改めて惚れ直したがな♪」

「宏ちゃんは~、私達には勿体無い位に素敵な旦那様だよね~♪ そんな愛する宏ちゃんに処女を捧げられて~、私、すっごい幸せだよ~♥」

 ほのかと若菜の下ネタを機に話はどんどんえっちぃ方向へと曲がってゆくが、誰もそれに気付かない。

「ふふん♪ ヒロの童貞貰ったのは、あたしなんだからねー♪」

 切れ長の瞳を細め、居並ぶ面々を眺め回す晶。
 さらに。

「ヒロの童貞オチンチンが、あたしの処女膜破ったのよ♥ 好いでしょ~♪」

 などと、自慢気に胸を張るから収まりが付かなくなった。

「ぶ~~~っ! いくら宏ちゃんが選んだとは言え~、なんか悔し~~~っ」

「晶さん! そんな昔のコト、今更自慢されても困ります! 第一、初体験はみんな同じ条件でしたでしょっ」

 若菜の頬が風船みたく膨れ、千恵が年上のお姉様を諫める。

「……ボクはヒロクン無くして生きては行けない身体になってる」

 目元を赤く染めた優も、両手を胸の前で組んで小さく微笑む。

「オレも宏にバージンを捧げられたし夫婦になれてメチャ嬉しかったぜ? それに宏のチェリーがオレの知らん女に奪われるよか、まだ晶の方が救われるだろうしな♪」

「私も、宏君に処女を捧げられて幸せよ♥ それに……ほのか先輩と同時に処女を失うなんて……刺激的だったわ♪」

「す、救われるとはナニよっ! あたしじゃ不満かいっ!」

 ほのかと真奈美も当時を思い出したのか、首から上がアルコールとは別の紅(あか)味を帯びていた。
 ただ、晶だけは瞳を吊り上げ、ほのかに食って掛かっているが。

「宏君は懐が広い漢(おとこ)だから、多恵子さんや夏穂さんも宏君と夫婦になれて嬉しいでしょうね♪」

「むふふ~♪ 今頃宏ちゃん、夏穂先生を虐めてたりして~……」

「宏は夏穂先生を昂ぶらせるだけ昂ぶらせておいて、あっさり多恵子さんや飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんに乗り換えるのよ、きっと。それで見せ付けて悦んでるんじゃないかな?」

「あはははっ! あるあるっ! いわゆる『隠れSモード』ってヤツだな♪」

 真奈美と若菜が頷き合って破顔し、千恵が苦笑いし、大笑いしたほのかが手を叩く。

「ヒロも、ある一線越えると自覚無しにハイになるからね。多恵子さんや夏穂先生にその見極め出来るかなー?」

「ま、それが判った時には既に手遅れなんだよな、連続アクメさせられて。オレも、何度餌食となったコトか。……合掌~♪」

 薄く笑んだ晶が天井にチラリと視線を向け、ほのかが二階に向かって手を合わせる。

「うふふ♪ 多恵子さんや飛鳥ちゃん達の明日の朝が見ものだわ~。無事に下りて来れるかしら? 足腰立たなくなってたりして♪」

「……ヒロクン、新郎としての初夜だから張り切ってる。そろそろ嬌声が聞こえて来ても好い頃……むふ♪」

「きゃははははっ」

「あははははっ」

 頬を染めた若菜、千恵、真奈美、優が二階を見上げ、甲高い笑い声が部屋に響く。
 もっとも、二階の部屋では、まさにその通りの展開になっているとは、誰も知りようがなかったが。

「宏ちゃん、四人もの美女がいるから猛ハッスルして……」

 ニコ目の若菜が涎を啜ると、千恵がハタと思い出したかのように妹を指差した。

「そう言えばアンタ! 今夜は二階に乱入しないのね? 何で?」

 さも夫婦間のエッチにいつも邪魔しているかのように言われた若菜がブッ、と頬を膨らます(実際そうなのだが)。

「私はそんな無粋じゃないよ~。今夜……今回の旅行中は~、宏ちゃんの好さを新婦さん達に知って欲しいと思ってるんだ~♪」

「宏の好さ? 無尽蔵なザーメンと衰え知らずなペニスのコトか? ……う゛ぇっ!」

 大笑いしたほのかが茶々を入れ、こめかみに血管を浮かべた優が肘打ちで黙らせる。

「私ね~、この前のハネム~ンで判ったの~。宏ちゃんといる事が~、どんなに素敵な事でどんなに幸せなのか~、って。私達は~、宏ちゃんあっての私達なんだな~、って。だから~、旅行中はお邪魔しないの~」

「あ、邪魔って意識は持ってたんだ。……意外」

 姉の呟きに本人以外はプッと吹き出すが、若菜には聞こえなかったらしく、熱弁が続いていた。

「多恵子さんや夏穂先生、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんは~、下宿するまで宏ちゃんとはそんなに深く関わって無かったでしょ~? 想いが募るだけで~。だからこそ~、濃密な夜を毎日過ごして愛する男性(ひと)と肌を重ねる歓び、愛する男性(ひと)の傍にいられる幸せ、そしてそこから生まれる他の人達への思い遣りや自身の心の余裕、なんかを感じ取って欲しいの~」

「わ、若菜がまともなコト言ってる!? 明日は大雪だぁっ!」

 千恵が目を剥いて叫び、晶、優、ほのか、真奈美も大きく目を見開いて若菜を見つめる。
 しかし、瞳の色は全員、慈愛に満ちた、温かな色だ。
 それは、ここにいるメンバー全員が想っていた事に他ならなかったからだ。

 ――宏(ヒロ)と係わって大きく成長したのは、あの娘(若菜ちゃん)自身ね――

 千恵を筆頭に晶と優は、昔から知る妹のような若菜に眼を細めていた。
 ほのかと真奈美もまた、若菜のピュアな心根と素直な心情に改めて好感を持つのだった。

「でも~、昼間は私達も奥さんとして宏ちゃんとエッチ、毎日するんだ~♥ でないと、私達が燃料切れ起こしちゃうもんね~♥」

「……って、結局邪魔するんかいっ!」

 そんな美女軍団六人によるガールズトークは、夜が更けても尽きる事は無かった――。


                                            (つづく)

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恋心(1) 恋心(1) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
「おっ! あの飛行機がほのかさんだ。ほのかさんからのメールにあった通り時間ピッタリだね」

「どれどれ? あ、ホントだ。他の飛行機と比べると小さいけど、銀色の翼が長いからすぐにほのかさんだと判るね」

「スマートな機体だから、遠目でもすぐに判るわ。窓の下に引かれた深紅のラインも綺麗だし」

 宏の指差す方向には、下地島空港へ着陸せんとするビジネスジェットが高度を下げつつ接近して来た。
 飛鳥と美優樹も雲ひとつ無い青空をバックに迫り来る白い機体に目を凝らし、金髪碧眼お姉様の操るジェット機を身体全体で追ってゆく。
 今いる砂浜は滑走路端から少し横にずれた位置にあるので、訓練機の着陸シーンが間近で見られるのだ。
 宏達一行は、ほのかからのお誘いメールを受けて訓練の様子を見に来ていた。

「お~~~いっ! やっほ~~~~~っ!!」

 そのほのかに向かって手を振っているのは夏穂だ。
 自分達がここにいるのだと知らせるかのように、ぴょんぴょん飛び跳ねながら両手を頭上に掲げて大きく振り回している。

「あははっ! 夏穂姉さん、そんなコトしたって上空からじゃ判らないって。ったく、子供みたいなんだから~」

 叔母の仕草に苦笑している飛鳥に、飛行機の通過を目で追っていた多恵子がにこやかに微笑んだ。

「そんな事はありませんよ、飛鳥。ほのかさん、ちゃんとわたくし達に気付いてましたよ」

「えっ!? うそっ! なんでほのかさんが気付いたの、お母さん判ったの?」

 目を見張る娘に、多恵子はさも当たり前の事とばかり言葉を返した。

「だって、こちらに向かって手が左右に振られているの、操縦席の窓越しにちゃんと見えたわよ?」

「あ、俺も見えました。流石に翼を左右に振る事は着陸前で出来無かったみたいだけど、ちゃんと俺達に向かって手を振ってました。多恵子さんも見えてたんですね」

「ほのかさん、白い手袋をしていましたからすぐに判りましたわ。おほほほほほっ♪」

 褒める宏に気を好くしたのか、得意気に高笑いする多恵子。
 その無邪気な笑い顔は、とても三十七歳――しかも二児の母親には見えない程に若々しい。
 実際、見た目だけ見ると背の低さも手伝って娘である十九歳の飛鳥や十六歳の美優樹と全く同じ年代にしか見えないのだ。

「せ、先輩まで! 私、そこまで見てなかった……」

 片や、母親と宏の観察眼に驚きを隠し切れない飛鳥。
 切れ長の瞳が真ん丸く見開かれ、半信半疑といった感で二人を見比べている。
 と、そんな姉に呆れたように、黒のゴスロリドレスを纏った美優樹が眉根を寄せ、溜息混じりにポツリと呟いた。

「判って無かったの、お姉ちゃんだけ。ここにいる皆さんは、ちゃんと気付いてたよ?」

 美優樹の言葉を肯定するように、一緒に機体を見上げていた千恵達が笑いながら一斉に頷く。

「ほのかさんが仕事してる姿、格好好いね~♪ 私、先日の結婚式以外では初めて見たぁ~」

「まぁ、身内が仕事してる姿って、父親ですらまず見ないもんね。だからかな、凄く新鮮だわ」

「最前線で働く女性って、物凄く立派ですよね~。私、ほのか先輩の新たな一面が見られて凄く嬉しいわ♪」

「……仕事中のほのかは凛々しく見える。ヒロクンに組み伏せられてアヘ顔で啼いている時とは雲泥の差」

 若菜と千恵が着陸せんとする機体の後ろ姿を見ながら微笑み、真奈美は瞳を煌めかせ、優が小さく笑いながら揶揄する。
 全員、ほのかが仕事をしているシーンをこれまで見る事が無かった為に、物珍しさも加わって必然的に目で追っていたのだ。
 コクピットで操縦している本人を直接見た訳では無いものの、あの飛んでいるジェット機を操縦しているのがほのかだと言う事実が興味を引いているらしい。
 因みに、ほのかの仕事振りをキャビンクルーとしていつも見ている晶だが、今週はフライトアテンダントとしての訓練(座学や実地研修)の前倒しの為に昼間は宏達とは別行動となっているので、この場にはいない。

「お姉ちゃん。もう少し……ほのかさんを同じ奥さんとして敬意と注意を払った方が好いと思うよ?」

「う゛っ! ど、どうせ私はがさつで鈍感だわよっ! ……ふんっ!」

 ジト目で諭す美優樹と頬を膨らませて拗ねる姉に笑いの渦が沸き起こり、それに同調するかのようにエンジン音が急激に高まるのが聞こえて来た。
 全員が反射的に音のする方向に顔を向けると、今見た白い機体が急角度で上昇してゆくのが遠くに見て取れた。

「メールにあった通り、この時間はタッチアンドゴーの訓練だね。だったら暫くすると、またここを通って今度は着陸するよ」

 宏のプチ解説を聞きつつ、一同は蒼い空の中で大きく旋回する白い機体をいつまでも見つめていた――。


     ☆     ☆     ☆


 午前中にほのかの飛行訓練を見学していた(砂浜で寝転がったり波打ち際を散策したりしていただけだが)一行は、午後は自由に過ごす事とした。

「それじゃ美優樹ちゃん。あたい達は宮古島で食料調達がてら、ゆっくりと散歩して来るわね。夕食は十九時からだから忘れないようにね」

「……ヒロクン。何かあったら遠慮無く連絡すると好い。あとは……ごゆっくり♪」

 ウィンクする千恵と微笑む優を先頭に笑顔の若菜、真奈美、夏穂に多恵子、飛鳥は宏に手を振りながら砂浜を後にする。
 ここに残るは美優樹と宏だけとなった。

「ん、判った。みんな、ありがと」

 頷きながら手を振り返している宏の後ろで、今日の主役となった美優樹は照れ臭そうに頬を赤く染めつつ腰を深く折った。

(皆さん、ありがとうございます♪ 御恩は一生忘れません)

 これで、明日の朝までは宏とのツーショットが優先された事になる。
 二人っきりになれたのには、既存の妻達からの粋な計らいがあった。

「ハネム~ンとして南の島に来たんだから、私達の時みたいに二人っきりの時間を作ったらどうかしら? 午前中はみんなで行動するとして……午後から翌朝まで、とか夕食後から朝食まで、とか」

 昨夜の夕食の席で真奈美が提案し、満場一致で可決されたのだ。
 どうやら新婦達に蜜月の雰囲気を堪能して貰うべく、既存の妻達が内々に協議していたらしい。
 美優樹を始め、多恵子や夏穂、飛鳥も最初は恐縮していたが、ハネム~ンの醍醐味やツーショットの幸福感を若菜や真奈美から延々と聞かされ(ノロケられ)、すっかりと『その気』になった程だ。

「みんな行っちゃったね。これで夕方までは二人っきり、だね」

 宏の言葉に、十六歳の美優樹は待ってましたとばかり五つ年上の若き夫に一歩、歩み寄った。

「あの、宏さん。天気も好いし温かくて気持ち好い南国ビーチにいる事ですし……あの……その……」

 宏のTシャツの裾をチョコンと摘んだまでは好かったが、これからの事を思うとどうしても顔が火照り、羞恥心も湧き上がって言葉が詰まってしまう。

「ん? どうしたの? 顔は赤いし汗も浮かべて……もしかして暑い? だったら涼しいトコで休もうか。それとも宿に戻って――」

「あのっ! 美優樹、思い切って水着を新調したんです。見て……貰えますか? ……って、いやぁっ」

 夫の言葉を遮ってまで言ってはみたものの、最後は恥ずかしさの余り頭を抱えてしまった。

(あぁあ! 美優樹から水着姿を見てと迫るなんて! 脳天気で淫乱教師な夏穂お姉さんならともかく、美優樹には恥ずかしくて堪えられないっ! 宏さんもきっと呆れてる! あぁ……やっぱり言わなきゃ好かった)

 夏穂が聞いたら間違い無く激しいブーイングものの思考回路を巡らせるゴスロリ美少女。
 それでも、うら若き女心の一端も覗かせてしまう。

(……でも、せっかく二人っきりになれたんだし……美優樹だって宏さんとイチャイチャ……してみたい……ような)

 そ~っと顔を上げ、真ん丸く目を見開いている宏を正面に見据えて思いの丈を明かす。

「今日は暑い位だから水着姿で日光浴でもしたら、って千恵さんに勧められて……その、美優樹も宏さんに悦んで欲しくて……あの……」

 それでも再び俯いたままモジモジと身体をくねらすゴスロリ美少女に、表情を戻した宏がニコリと微笑んだ。

「突然でビックリしたけど、お誘いありがと、美優樹ちゃん。俺は……俺も午後は日光浴したいと思ってたんだ。どうだろ、一緒に水着姿になろうか♪」

 優しい言葉を掛けられ、美優樹は天にも昇る気分になった。

(あぁ……やっぱり宏さんは判ってくれた! ちゃんと美優樹の事を見てくれている! きっと、ナイ乳のお姉ちゃんだと物足りないと思ったのかも)

 飛鳥が聞いたら間違い無くグ~パンチの雨が降って来そうな思いを胸に抱きつつ、美優樹は満面の笑みで頷いた。

「はいっ! それでは宏さん。この先に面白い所があるんだそうです。散歩がてら行ってみませんか?」

 返事を待たずして、美優樹は愛する男性(ひと)の手を取って歩き出していた。


     ☆     ☆     ☆


「ここです。昨夜、宿の女将さんに教えて貰ったんです」

 手を引かれ、宏が連れて来られたのは十分程歩いて切り立った岩場を潜り抜けた所にある、小さな砂浜だった。
 そこは島の南西に位置する入り江のような場所で、高さ二十メートルはあろう断崖に三方を囲まれていた。
 正面はどこまでも透き通った蒼い波が静かに打ち寄せ、上を見上げると宇宙まで見えそうなコバルトブルーの空が果てしなく拡がっている。
 二人は周囲から完全に隔離された空間に立っていた。

「ここ、地元の人でも少数しか知らない隠れスポットだそうで、観光マップに載っていないし普通の観光客の人にも滅多に教えないそうです。でも、ハネム~ンだからと美優樹達だけに教えてくれたんです」

 そのまま流れ着いたような大きな流木に腰を下ろした美優樹の隣に、日光浴セット(ドリンクの入った保冷バッグやレジャーシートにタオルや日焼け止めなど)が詰められたバックを置いた宏も並んで座り、首を巡らす。

「凄い場所だね。周囲は切り立った崖だし上からはお日様の光りがスポットライトみたく当たっるし、まるで洞窟に来たみたいにも見えるし海を前にしたステージにも見えるね」

 そよ風が栗色に煌めく美優樹のツインテールを小さく揺らし、微かなリンスとシャンプーの香りが宏の鼻をくすぐる。
 打ち寄せるさざ波の音が二人を包み、崖の上で茂っている木々の葉が奏でる微かな音が二人のBGMとなっていた。
 宏は周囲から美優樹に視線を移す。
 と、そこには座ったまま黒のゴスロリドレスを脱がんとする姿があった。

「み、美優樹ちゃん!? いくら周りに人がいないからって、白昼の屋外で何て大胆な……ってっ!?」

 徐々に露わになる肩の白い肌に慌てふためく宏を尻目に、ドレスを脱ぎ終えた美優樹がニコリと微笑んだ。

「美優樹、この下に水着を着て来たんです。えへっ♪」

「み、美優樹ちゃん……♥」

 小さくペロリと赤い舌を出す少女に、宏の目は釘付けとなった。
 思わずゴクリと唾を飲み込み、微笑む美少女をまじまじと見つめてしまう。

(黒のビキニが白い肌に映えて……すっげぇ色っぽいじゃんっ! 手足は長いわ、大き過ぎず小さ過ぎないバストの膨らみはまろやかだし股間の微妙な膨らみと食い込む縦筋がまた想像を掻き立てられるわで……たまらんっ!)

 普段、長袖で足首まであるゴスロリドレスを纏っているので日焼けする事が無く、美優樹の地肌は新雪と見間違う程に白くて肌理が細かい。
 そこへシンプルな無地の黒ビキニ――しかもブラは横八の字を描くチューブトップでボトムは横紐のローライズ――なので、醸し出す色気が甚だしい事、この上無い。
 十六歳とは言え女性としての肉体は完成されつつあり、健全な男に意識するなと言う方が無理なのだ。

(いくら夜のエッチで見慣れた肢体とは言え、白昼で見る水着姿は……これはこれで色っぺ~し♪ 太腿や膨ら脛の筋肉なんて、運動してない割には飛鳥ちゃんと同じ位にあるんだよなぁ、不思議な事に。……でもまぁ、好いボディラインには変わりないし……やべっ、完全に勃っちゃった。何とか誤魔化さないと……)

 もっこりと盛り上がった股間を隠すべく、前屈みになって足下に置いたバッグからスポーツタオルを取ろうとしたら。

「宏さん、美優樹の水着姿で欲情……して戴けるんですね。嬉しい……です♥」

 小さな声だったが、赤らめた頬に濡れた瞳の美優樹にはとっくにバレバレだった。


     ☆     ☆     ☆


(あぁ……宏さんったら、あんなに股間を膨らませて……。色っぽくてアダルトな奥さん達が大勢いるのに美優樹の水着姿でも悦んで貰えた……のかな?)

 遠目でも判る程にズボンを押し上げている棒状の膨らみをまじまじと凝視してしまう美優樹。
 しかし、客観的事実を示されているにも係わらず、イマイチ自信が持てないでいた。
 なにせ、異性の前で水着姿になったことなぞ生まれて初めての経験なので、判断基準がまるで判らないのだ。

(このあとはどうしたら好いのかしら? こうなるのが判ってたら、大学(がっこう)の友人に男の人の誘い方を聞いとけば好かった。……でもまぁ、いざとなったらお姉ちゃんの読んでたレディコミを参考にすれば、何とかなる――)

「美優樹ちゃん? 大丈夫? 恥ずかしいんだったら無理しないで……」

 つらつらと考えを巡らせていたら、股間をタオルで隠した宏から心配気な声が掛かった。
 どうやら、股間を見つめ過ぎた余り固まっていたらしい。

「あっ! 大丈夫ですっ! 何でもありません。チョット……幸せに浸っていたものですから」

 慌てて首を振り、取り繕うように笑顔を向ける美優樹。
 せっかく二人っきりになれたのだ。
 つまらない事で無駄な時間は潰したく無い。
 美優樹は自分の顔が自然と緩んで来るのが判った。

(何にせよ、宏さんとのツーショットがこんなにも心躍るとは……想定外だわ。心臓が破裂しそう)

 しかし胸の高まりが心地好く、身体の芯がほんのりと温かくなる。

(これが……真奈美さんや優さんが言っていた『好きな人と二人っきりになれる嬉しさ』なのね)

 再び思考回路が巡る、その時。

「美優樹ちゃん、ホントに大丈夫?」

(いけない! また、いらぬ心配を掛けてしまったわ。美優樹の考え込む癖、何とかしないとダメね。……だったらここはひとつ、周りに誰もいない事だし少し大胆になっても好いよね)

 瞬きひとつする間に考えを纏めた美優樹は、自分の正直な欲求に従うと決めた。

「やっと……二人っきりになれました。みなさんと一緒に楽しむのも好きですけど、こうして……二人だけの世界に浸る幸せも……捨てがたいですね」

 言いつつ、腰をずらせて宏に密着し、頭を宏の肩に載せる美優樹。
 すると、左肩に温かな宏の手が添えられ、そっと抱き寄せられた。
 どうやら、夫君もこのシチュエーションに浸っているらしい。

「そうだね。普段はみんな一塊になって賑やかだもんね。俺も、美優樹ちゃんと二人っきりになれて嬉しい――」

 ――チュッ♥――

 美優樹の唇が宏の言葉を呑み込む。

「美優樹が宏さんとのツーショットを望んだんです。だから、今だけは……」

 目を閉じ、そっと唇を差し出すと、宏が応えてくれる。
 愛しき男性(ひと)の唇は見た目よりも厚くて弾力があり、そして……熱い。

(あぁ……キスだけで美優樹はもう……)

 甘くて軽いキスを何度も交わしていると、自ずと言葉が漏れ出る。

「あぁ……宏さん……好きです……愛してます♥」

「俺も愛してるよ。美優樹ちゃんを愛してる♥」

 応えてくれる愛の言葉が心に染み入り、美優樹はしな垂れ掛かるように宏の膨れた股間に顔を埋(うず)めた。

「あぁ……おっきい! こんなに長くて太い、灼けた鉄のようなモノが美優樹の膣(なか)に挿(はい)って来るんですね……」

 惹かれるように宏の両足の間に陣取った美優樹はズボンとパンツを膝まで下ろし、『御神体』と向き合っていた。

「あはは……そ、そんなご大層なモンじゃ無いけどね」

 白昼堂々と股間を晒すハメになった宏は照れ臭そうに頬を掻くが、満更では無いようだ。

(若菜さんや真奈美さんによると、先のハネム~ンでは何度か青姦している、って言うし。……宏さん、屋外プレイが苦にならないみたい)

 その証拠に、ピク付く先端からは期待汁がプックリと染み出してもいる。

(あぁ……あんなにお汁(つゆ)が垂れて……開いたカリ首がエッチくて……匂いも素敵♥ 見てるだけで乳首が痺れて……アソコも疼いて来ちゃう)

 美優樹はペニスからの熱気が伝わる程に顔を寄せ、深呼吸していた。

「この太く開いた部分が美優樹の処女膜を破った箇所……なんですね。これが美優樹の……最初で最後のオチンチン。いつも蛍光灯の下でしか見てなかったから……こうして太陽の下で見ると……まるで存在感が違いますね。こっちの方が……凛々しくて立派です」

 カリ首を唾液とガマン汁で濡らした人差し指で撫で回し、首を左右に傾けながらそそり勃つ肉槍をガン見する美優樹。
 最後は呟くような小声になってしまったが、宏には丸判りになっていたようだ。

「あの~、立派かどうかはともかく、そんなにマジマジと見られると流石に恥ずかしいよ。周囲に誰もいないと判っていてもね」

「でも、宏さんのココは、ピクピクと嬉しそうに震えていますよ? それに最初のハネム~ンでは初日から孤島の海岸で昼間っから盛大な7Pをされたとか。しかも宏さんは時・場所選ばずに抱いてくれる、って……」

「って、美優樹ちゃん! ソレ、誰から聞いたのっ!?」

「誰……って、美優樹を含めてお姉ちゃんや夏穂お姉さん、お母さんもとっくに知っていますよ? ハネム~ンの写真もたくさん見せて貰いましたしお話も伺いました。その……夜の方の……事も、たくさん」

「わ、若姉か。こんな明けっ広げなコトすんの、若姉しかいねぇし。……きっと、満面の笑みを零しながら、ある事無い事言い触らしたんだろうなぁ」

 がっくりと頭(こうべ)を垂れる宏。
 そんな夫に構わず、美優樹は目の前でそそり勃つ肉槍に鼻先を近付ける。

「そんな事より、今は美優樹を……感じて下さい♥ 美優樹、この匂い、好きです♥」

 クンクンと何度も匂いを嗅ぎ、目元を朱(あか)く染めた美優樹は勃起肉の先端を真っ赤な舌先でペロンと舐め上げた。


     ☆     ☆     ☆


「あぁ……舌と唇だけで愛撫されるの、気持ち好い! 先っちょの裏側をペロペロされると、それだけでイッちゃいそうになるよ」

 ――大きく両足を拡げた真ん中で、栗色のツインテールを揺らしたビキニ美女が己の勃起肉を美味しそうにしゃぶっている――。

 そんなシチュエーションに、宏はここが屋外だと言う事を綺麗さっぱり忘れて腰を浮かせていた。
 更には、美優樹の肩に置いた手を引き寄せてもいる。

「あんっ、宏さんのオチンチンが……何度も大きく跳ね回って……上手く舐められない……」

「美優樹ちゃん、出来れば手は使わずに口だけでして欲しいな」

 猛るペニスを、年下の可愛い妻が唇と舌で追い掛けている様子も、宏を滾らせる要因となっている。
 美優樹はリクエストに応えようと両手を宏の太腿に置き、首を前後に振りながら舌先と唇だけでペニスを愛撫して来る。
 亀頭をパクリと咥えると唇でカリ首を何度も扱き、舌先で裏筋を強く舐め上げる。

 ――じゅるるるっ! ずずずっ! はぐはぐっ……あむっ♥――

 太い竿を抜くと美優樹の口が円筒形に間延びし、鼻の下が長く伸びて頬がヘコむ。
 反り返った肉槍を咥え込むと舌が竿に纏わり付き、上あごで亀頭を擦る――。

「あぁ……宏さんのオチンチン、硬くて太くて長いから……美優樹、巧く出来無い」

 言いつつも、陰嚢まで舌先を伸ばして来るのは誰かの教育の賜物……だろうか。

「そんなコト無いよ、美優樹ちゃん。気持ち好くて……腰が砕けそうだよ」

 熱い口腔に包まれたペニスは唾液に濡れ光り、南国の太陽を眩しく反射させている。
 宏は股間からの性電気に身を任せ、目の前で小さく揺れる双丘の谷間にも視線を向ける。

(若いだけあってオッパイの成長や柔らかさはこれからだけど、肌の張りはピカイチなんだよな~。弾けるようにプルンプルン揺れて……すっげ~触りて~♪)

 視覚がペニスに血液を更に送り込み、口唇愛撫に夢中になっている美優樹の唇を弾いてしまう。

「あん♥ 宏さんのオチンチン、やんちゃで困りますぅ。……でも、元気が一番、です♪」

 切れ長の瞳を細め、楽しそうに湿らせた唇で亀頭を何度も食(は)む美優樹。
 ソフトクリームを食すように唇で亀頭を挟んでは引き抜き、舌全体を使って裏筋を根本から舐め上げる。

「ふふ♪ ピクピク動いて……可愛い♥」

 竿を横咥えに甘噛みし、そのまま唇を這わせると陰嚢全体を口に含んで舌で睾丸をも優しく転がす。

「あぁ……気持ち好いよ♥ 美優樹ちゃん、フェラが巧くなったね」

「お褒め頂き恐縮です♪ 宏さんはこんな風に……尖らせた舌先で亀頭裏を何度も細かく舐められるのが一番のお気に入り、なんですよね♪」

 実に楽しそう(美味しそう?)にペニスを舐める美優樹に、宏は思わず聞いてしまった。

「美優樹ちゃん、当初よかだいぶ変わったよね。最初の頃はもっと淑やかで大人しかったけど……」

「美優樹には頼りになるお姉様方が大勢いらっしゃいますから♪ それに……こうして薄着のまま二人っきりで……ましてや好きな男性(ひと)と寄り添えば……心が昂ぶって……濡れるんです」

 鈴口を舌先でチロチロ舐められながら濡れた熱い瞳(しかも上目遣い!)で微笑まれてしまえば、宏には反論のしようがない。

「ならば、美優樹ちゃんの好きにしていいよ。今は俺と美優樹ちゃんだけの世界なんだから」

 ペニスからの快感と隔絶された空間と言う意識が働き、宏の理性は美優樹のひと舐め毎に溶け落ちてゆく。

「はい♥ 美優樹、宏さんに悦んで貰えるよう、頑張ります♪」

 夫からの声援を受け、美優樹の舌使いがねちっこくなって来た。
 下腹部に当たる鼻息も熱く、徐々に荒くなっている。

「うぅ……美優樹ちゃんの熱い舌が……亀頭や竿を這いずり回って……たまらんっ!」

 涎とカウパー汁をジュルジュルと啜りながら、美優樹の舌が宏の性感ポイントを何度も刺激する。

「宏さんが悶えるポイント、ほのかさんからも教えて貰いました。ここ……とか、こっち……とか♪」

 亀頭裏の少し右にずれた一点を執拗に舐め上げ、執拗に突(つつ)く美優樹。
 そして今度は鈴口の割れ目を舌先でほじるように動かし、吹き出すカウパー汁をじゅるるっ、と音を立てて啜り上げる。

「くっ! ひ、人の弱点を教え合うなんて……奥さんネットワークも侮れんわ」

「宏さんの弱いトコ、お姉ちゃんやお母さんはみんな知ってますよ。若菜さんから写真付きのテキストを貰いましたし♪」

「……おいおい。まったく……しょうがない奥さん達だなぁ、エロくて。でも可愛くて……素敵な奥さん達だよ♥」

 弱点が知れ渡ろうとも、宏は愛されている実感を肌で(ペニスで?)感じ取っていた。
 当然、愛情その他も爆発的に膨れ上がってゆく。

「み、美優樹ちゃん! それ以上されると……」

「はい♥ 宏さんの精液は美優樹の膣内(なか)でしっかりと受け止めますね♪」

「~♥」

 いじらしい台詞にハートを打ち抜かれた宏は、両手を差し伸べるとツインテールの水着美女を膝上に抱え上げた。


     ☆     ☆     ☆


「うぅ、美優樹ちゃんの膣(なか)は……いつ挿(はい)ってもキツくて……気持ち好いっ♥」

 亀頭が膣肉を掻き分け、子宮口を突(つつ)く感触に酔いしれ、両手で美優樹の尻を引き寄せる宏。
 大きなストロークが出来無い分、臼を引くように腰を回して膣を撹拌し、最奥の子宮を何度も小突き上げる。
 美優樹のブラはとっくに外され、ボトムのクロッチを横にずらしての合体の真っ最中だ。

「ひぃいっ! ひ、宏さんが美優樹の膣(なか)で暴れて……美優樹、壊れちゃいますぅっ!」

「美優樹ちゃんの膣(なか)が気持ち好くて腰が止まらないんだ。熱くてヌメヌメしてて……それでいて優しく包まれて……ずっとこうしていたいんだ」

「う、嬉しいですっ。美優樹の身体で宏さんが悦んでくれて……美優樹、幸せですぅ――――っ♥」

 両腕で宏の首を抱き、がくがくと肢体を小刻みに振るわせる美優樹。
 声が裏返り、膣がキツく締まった事から、どうやらアクメを迎えたらしい。
 腰に回された長い美脚が胴体に食い込んで痛い位だ。

「美優樹ちゃん、可愛いよ♥」

 熱く蕩けた瞳に明らかに火照っている紅い顔、身体全体に浮かんだ細かい汗が陽の光をキラキラと反射させ、小さく開いた口の端からは唾液が一滴、白い胸元へと流れ落ちてゆく。

(美優樹ちゃん、日毎に可愛く……綺麗になってるよなぁ。目の前でプルプル揺れる美乳も色っぺ~し)

 対面座位で繋がる宏は、目の前で小さく揺れるBカップ(八十センチだ)のバストに手を宛がいながら、ついもうひとりの存在を頭に思い浮かべてしまう。

(飛鳥ちゃんのオッパイも、こんな風に薄ピンク色の乳輪と尖った乳首してて慎ましやかに揺れる手の平サイズで触り心地も好いんだろうな……な~んて考えちゃダメだな。今は美優樹ちゃんに集中しないとっ)

 バストサイズ以外は母親の多恵子でも見分けが付かない程に瓜二つな二人なので、未だに見た事が無い飛鳥の生バストを美優樹越しに想像してしまったのだ。
 そんな考えが顔に出てしまったのか、難しい顔でいつまでもバストを凝視し硬く尖った乳首を弄(まさぐ)っている宏に息も絶え絶えな声が掛かった。

「ひ、宏さん。お……お姉ちゃんの胸を弄(いじ)っているつもりでも構いませんっ。み、見掛けは同じなのですから……え、遠慮無くどうぞ♪」

「あ、いや、決して美優樹ちゃんを疎かにするとか、そんなつもりは無い……」

 思わず乳首を摘んだまま手が止まる宏。
 年下の美女に詫びを入れようかと顔を上げるや、美優樹の方から先に頭を下げられてしまった。

「お姉ちゃん、宏さんと結婚したのにいつまでもオッパイを見せないわ触らせないわの困ったちゃんでホント済みません。身内として恥ずかしい限りです。……まったく、宏さんに無理を強いているのはお姉ちゃん自身なのにっ!」

 アクメの余韻に浸っているお陰なのか、美優樹は宏を責めるどころか寛大な心で許してもくれたが、最後の部分では眉根を寄せて低い声になって怒りを露わにする。
 どうやら、いつまでもコンプレックスを抱えている姉が腹に据えかねているようだ。

「いやいやいや! 俺、飛鳥ちゃんが嫌がってるのに、無理に生オッパイ見たいとは思って無いから! ブラ越しなら見させてくれてるし。……まぁ、こーゆーのは、あくまでも飛鳥ちゃんのペースで……」

「宏さん、いつも優しくて……美優樹達の事を最優先で考えて下さる。そんな宏さんだからこそ、美優樹達はぞっこんなのですし、お姉ちゃんもそれに甘えているんでしょうね。……でしたら、美優樹に考えがあります。宏さんに、お姉ちゃんの胸を攻略させて見せますからっ!」

 宏の言葉も聞かず、トップレスの美優樹の背後にメラメラと真っ赤な炎が燃え盛っているのが見えた……のは気のせいだろうか。

「あの、お手柔らかにね」

 切れ長の瞳を煌めかせて何やら力を込め始める美優樹に、合体したまま押され気味になる宏だった。


                                            (つづく)

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