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     ~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~


メヌエット(7) メヌエット(7) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
(ん~~? 何だか息苦しくて……暑い)

 宏は胸の圧迫感と汗ばむ暑さに目が覚めた。

(ま~た三毛(みけ)が潜り込んで来たな)

 目を瞑ったまま、朦朧とした頭でそう思った。
 三毛は宏達の屋敷に一年半前から住み着いた野良の三毛猫で、時々、宏や妻達のベッドに潜り込んでは朝まで胸の上で丸くなっている仔猫だ。
 しかし宏の意識は半ば覚醒しただけで、猛烈な睡魔には敵わない。

(相変わらず可愛いヤツよのぅ……ん? なんだ、これ?)

 いつものように仔猫を撫でようと右腕を動かした瞬間、胸に載っているのは仔猫では無いとすぐに気付いた。
 手の甲にナニやら温かくて柔らかい、それでいて軽い弾力のあるモノに触れたのだ。

(ん~、誰か覆い被さってる?)

 朧気ながら妻と抱き合っているのだと判ったものの、完全に覚醒するには至らない。
 なにせ、同棲開始直後から誰かしらと肌を重ね、朝まで抱き合って眠る事が日常茶飯になっているので、胸の圧迫感や布団に籠もる暑さにはすっかり慣れている。
 しかも胸に密着している柔らかなモノが微妙に動く(揺れる?)ので意識の大半がそちらに向くし、無理矢理に起こされ濁った意識でもあるのでこれ以上頭が回らない。

(ん~、今何時だ? 今夜は誰が忍び込んで来た?)

 故に、今自分が北欧を訪れている事や寝袋で眠っている事など綺麗サッパリと忘れていた。
 首を反らせ、何とか片目だけ薄っすらとこじ開けたら、聞き慣れたアルトの声が耳元で囁かれた。

「宏さん、やっと起きましたか? 寝たフリするならこのまま悪戯しちゃいますよ~」

「多恵子さん? ……むぐぐ」

「し~~~~。若菜さんが起きてしまいます」

 想像外の人物の登場に驚くよりも早く、唇を最年長妻の人差し指で封じられてしまった。
 同時に、それまで眠っていた脳細胞が急激にフル回転を始め、自分が今、どこにいるのかも一瞬で思い出した。
 宏は了解とばかり頷くも、多恵子が離した指を自分の唇に宛がうのを見て目を丸くしてしまった。

「うふふ♪ このようなキスの仕方もあると伺いましたの。確かに、情緒があって好いものですわね♥」

 耳をくすぐる甘く色香を含んだ多恵子の声が宏の意識を完全に呼び戻し、しかも濡れた瞳で見つめられた相乗効果なのか、宏の下半身に急激に血液が集まり出す。
 多恵子の見た目は幼くとも醸し出す色気は完全に成人女性のそれなので、宏の脳ミソと愚息は完全に目が醒めてしまった。

「んふ♪ こちらも元気溌剌、ですわね♥ うふふのふ♪」

「多恵子さん、そんな腰を押し付けられたら――」

「構いませんわ♥ いえ、むしろ、こうなって貰わないと困ります♥」

 瞳を揺らめかせた歳上妻が完全勃起した愚息を無毛の股間で押さえ込む。

「多恵子さん、いったい、ナニをしようと――って」

「し――――――――っ! お静かに」

 再び指で唇を押さえられてしまった。
 多恵子が上体を少し起こすと、宏の視界には平べったく形を変えた白い双丘と深い谷間が目に飛び込んで来た。
 更に、勃起肉にのし掛かる感触は人肌でしか有り得ない温もりと弾力をも伝えている。

「は? えっ!? え――っ! 俺、いつの間に素っ裸になってるし! ……全然、判らんかった」

 ここで初めて気付くニブチンな宏。
 寝袋には、一糸纏わぬ自分と多恵子が見事に収まっていた。
 しかも、二人して収まる寝袋のチャックもきちんと閉じた状態で、だ。

「いったい、いつ、どうやって俺の服を脱がしたんです? 俺、厚手のダウンジャケットと防寒ズボンで寝てたんですよ? それにチャックはどうやって閉めたんですか!? 器用にも程がありますって」

 腿や腹、胸に覆い被さる温かくて柔らかな感触は、紛れも無く何度も肌を重ねた多恵子の肌、そのものだ。
 多恵子は若菜と同じ天然パイパンの持ち主(?)なので、陰毛の擦れが全く無いのだ。
 因みに、多恵子の第一子である飛鳥も天然パイパンを引き継いでいるのだが、それはさておき。

「うふふ。内緒、です♪ 第一、夫婦の語らいに衣類はいりませんでしょ? これこそ女のたしなみ、ですわ。おほほほほ♪」

「お、女のたしなみって……。ナニやらレディコミの匂いがプンプンしそうですが。……そうか。お互い素っ裸で抱き合ってたから三毛以上に重く感じた訳だ」

「あら、わたくし、そんなに重くはありませんわよ?」

「あはは、確かに。でも、可愛さは多恵子さんが何倍も上ですから♥」

 夜間強襲され裸に剥かれた驚きよりも、多恵子への愛しさが急激に募って来る。
 どんな状況であれ、愛情を態度で示されれば嬉しいし、こちらも応えたくもなる。

「ところで多恵子さん。なしてこのような真似を? 俺達、川の字で寝ていたのでは?」

 お互いに素っ裸で、しかも多恵子が上からしがみつく姿勢で密着しているので聞くだけ野暮だと思うが、念の為、聞いてみる。
 果たして。

「勿論、お情けを頂戴しに伺いましたの。おほほのほ♥」

 予想通りの応えが返って来た。
 しかも。

「わたくし、今夜はとても昂ぶって眠れそうにありませんの。ですから夫君として妻を慰めて戴きたく存じますわ♥」

「多恵子さん? ……え? あ、ホントだ。このヌルヌルした感触は――」

 勃起肉に感じる、熱く濡れた感覚は紛れもなく多恵子からのものだ。
 胸元を見る宏と、そこから見上げる多恵子。
 多恵子は宏の勃起肉に股間を合わせているので身長差がある分、頭の位置が大きくずれるのだ。

「いやん♥ それ以上は言わないで下さいまし。いくら齢を重ねても恥ずかしいものは恥ずかしいのですから」

 頬を朱(あか)く染めつつも微妙に腰を前後に揺らし、跨る竿に刺激を与えてくる多恵子。
 寝袋の中にいる所為か、糸を引いているかのような粘っこい水音がストレートに耳元まで這い上がって来る。
 しかも発情した女の匂いまで濃く充満していた。

(多恵子さん、既にビッショリ濡れてる! しかも身体とアソコが熱く火照ってるし……こりゃ暑くて目が醒める訳だ)

 夫婦性活に対し、日増しに積極的になっている多恵子だが、同じベッドで眠る他の奥さん――若菜を差し置き、のっけから襲い掛かるのは珍しい。
 今も勃起肉を淫裂で挟み込み、湧き出る愛液を塗り込むかのよう腰を蠢かせている。
 目を瞑り、唇を僅かに開け、吐息が徐々に荒くなってもいる。

「あぁ……わたくしの火照った女陰が……宏さんの熱く滾る男根を求め、疼いてますわ♥ あぁ……もう辛抱出来ません! はしたない女で申し訳ありませんが、何卒お情けを下さいまし!」

 勃起肉に伝わる熱さや尻に滴り落ちる液体の感触から、多恵子はかなり前から発情していたらしい。
 そう告げるや否や腰を浮かせ、膣孔に亀頭を宛がうや自ら膣内へと誘導してしまった。

「うぁ!? 抵抗無く挿(はい)った! 熱くてヌルヌルな中に吸い込まれてく!」

 愛液の滑(ぬめ)りが摩擦力を無くし、亀頭のくびれや竿全体が余す所無く包み込まれる感覚に宏は身震いした。
 刀に鞘、と言った表現がピッタリな程、勃起肉が膣肉に密着しているのが判った。
 騎乗位で繋がる女性が上体を倒した形で抱き合っているので、より深く結合しているのも一因かもしれない。

「あぁ♪ 挿って……宏さんがわたくしの膣内(なか)に来て下さいましたわっ♥ あぁ……なんて気持ち好くて……なんて幸せなのでしょうっ! わたくし、女に生まれて好かったと心から思いますわぁぁぁあああああっ♥」

「うっわー、すっかりトロトロに蕩けて多恵子さんの膣内(なか)、熱く溶けたバターみたいです……お?」

 竿の根本まで難なくニュルリと収まり、多恵子のツルツルすべすべな恥丘が密着し亀頭の先端が行き止まりにコツンと当たったと思った瞬間。
 多恵子は瞬間的に両手両脚でしがみつき、肩に爪を食い込ませるや小さく震え出した。

「多恵子さん? もしかして……子宮口を軽く突かれただけでイッちゃいました?」

 肉槍が痛い程に締め付けられ、しかも股間に大量に降り懸かる温かな液体からして、どうやら最年長妻はあっという間にアクメを極めたらしい。
 応える余裕も無いらしく、きつく目を瞑り、頬を胸に押し付け、荒い息を吐(つ)いたまま小さく頷くだけだ。

「あぁ……宏さんと深く繋がっただけで気をやってしまいました……。はしたない妻で申し訳ありません」

 荒かった呼吸が少しは収まるも、譫言のように言う多恵子の肌は真っ赤に染まっている。
 細やかな汗を朱(あか)く染まった肌に幾つも浮かべ、寝袋の中はあたかもサウナに入っているかのような状態となってしまった。

「多恵子さん、少し落ち着くまで、このままでいましょうか。俺ならいくらでも付き合いますから♪ それじゃ、まずは深呼吸、してみましょうか」

 宏は竿から伝わる締め付けに合わせ、多恵子をそっと、でも少し力を入れて抱き締めた。


     ☆     ☆     ☆


(あぁ♥ 宏さんがわたくしを抱いて下さってる! はしたなく迫ったのに、優しく抱いて下さってる♥)

 愛しの夫に跨り胸を密着させたまま、多恵子は歓喜の涙を浮かべてしまう。

(こうして……宏さんの胸に何度も頬擦りすれば涙は誤魔化せますわね)

 熱い吐息をつきつつ涙を拭う多恵子。
 ひと回り以上歳下の夫と身長差が二十一センチもあるので、腰の位置を合わせると顔が夫の胸元に来るのだ。

(ひとつに繋がりながら宏さんの乳首をこうして舐め回すには好都合だけど、情熱的なキスが出来ないのが難点ですわね。千恵さんも正常位ではキスが難しくて悔しいって仰ってましたし)

 宏の乳首を吸いつつ、小柄な女性ならではの悩みに大いに共感する多恵子だった。

(ふぅ、やっとひと段落、着きましたわ。でも、まだまだ足りませんわ)

 アクメを迎えた事で合体前の昂ぶり(発情具合)はある程度落ち着いたが、今尚膣内(なか)で脈打つ肉棒の熱さと硬さ、そして子宮を押し上げられている感覚が女の情欲を刺激して止まない。
 寝袋に収まっているので愛しき男性(ひと)の匂いに包まれる満足感はあるものの、肝心な精をまだ子宮に受けてはいない。

(せっかく今夜は二人っきりになれましたから、宏さんの愛情をたっぷりと戴かなくては♥ 幸い、若菜さんもぐっすり眠っているようですし。 ……一緒のベッドで眠ろうと誘って下さったのに、抜け駆けしてごめんなさい)

 隣で軽やかな寝息を立てている若菜には申し訳無く思うものの、女としての欲求が理性を上回っている。
 多恵子は愛しき夫に視線を向け、覆い被さったまま小さく身体を揺する。

「宏さん、判りますか? わたくし、まだまだ満足できませんの」

(あぁ……乳首が擦れて気持ちイイっ。膣内(なか)に収まったままの宏さんの脈動をもっと感じたいですわ)

 欲望のままに、上目遣いでおねだりすると十六歳年下の夫はニコリと笑って頷いてくれる。

「多恵子さん、そんなに硬く尖った乳首で俺を虐めないで下さい。俺はまだ射精(だ)してませんし、今夜はじっくり愛し合いましょう♥ 幸い、時間はたっぷりとありますし」

 女の恥ずかしい部分を指摘されて赤面するものの、それ以上に心憎い事を言って悦ばせてくれるから嬉しい。
 これでは更に乳首が尖り、子宮も疼いて当然ではないか。

(あ、繋がったままなのに愛液が垂れ落ちるのが判りますわ。宏さんの下半身、更に濡らしてしまいます)

 先程、子宮口を突かれた(自ら突いた)弾みで潮を吹いてしまったが、まだまだイキ足りない。
 多恵子は手足に力を籠めてしがみつき、思いの丈を吐露する。

「宏さん、愛してます♥ 心より愛してます♥ 今宵はどうか、わたくしを宏さんの色に染めて下さいまし」

「多恵子さん、俺こそ愛してます。晶姉や若姉、飛鳥ちゃんや美優樹ちゃんと同じく愛してます♥」

「うふふ。今は二人っきりなのですから、わたくしだけを見て戴けると、より嬉しいですわ」

「あ、いや、それは気付きませんでした。すみません。それに、二人っきりって言っても、隣に若姉がいますし」

 素直に詫びを入れてくれるも、やはり隣の幼馴染が気になるらしい。
 ダブルベッドに寝袋を川の字に並べ、就寝前までお喋りしていたのだから意識するなと言う方が無理だろう。

(うふふ。そんな実直な男性(ひと)だからこそ、わたくしは心から好いたのですわ。やはり宏さんは宏さんですわ♥)

 胸の奥がじんわりと温かく、そして優しい気持ちで満たされてゆく。

「いいえ、こちらこそ我が儘を言ってしまいました。でも、この寝袋の中だけは『二人っきり』ですわ♪」

 再び求めるよう、抱く腕に力を籠めると膣内(なか)にいる『旦那様』が大きく跳ねた。

「あん♥ まだまだ元気ですわ♪ 素敵です♥ 宏さん、どうか――」

「多恵子さん、今度は俺から行きますっ」

「え!? あぁっ♥ あ、あ、あ、あ……そ、そんな激しく突かれたら、またすぐにイッてしまいますっ」

 こちらから言うよりも先に、今度は夫から腰を突き上げてくれた。
 しかし寝袋の中なので激しい動きは出来無い。
 極僅かな抽挿で小突き上げるか左右に揺するかの限られた動きになるが、互いにしがみついているので密着感はいつもと同じだ。

「多恵子さんのオッパイ、柔らかくてマシュマロみたいで気持ちイイです♪ しかもその頂点でポチッと感じるのが、また性欲を煽られて堪らんです」

「はい? ……あ」

 そう言われて多恵子は初めて、乳首を押し転がすよう胸を押し付けている事に気付いた。
 いくら狭い寝袋でしがみついているとは言え、無意識に性感を貪っていたようだ。

(ま、まるで痴女みたくなってますわね。……でも、心と身体が宏さんを求めて止みませんの)

 耳に届く粘着質な水音はいつしか大きくなり、体温の上昇と共に甘く感じる匂いもどんどん強くなる。
 股間からの甘美な刺激と双丘からの鋭い性電気がひとつに合わさって脳を痺れさせ、子宮もどんどん下がってゆくのが判る。

「あぁ……膣奥(おく)まで届いてます! 気持ちイイっ。宏さんとのセックス、凄く気持ち好くて……今夜はもう離れられませんわっ」

 夫の膣奥(おく)を突く動きと、時折、腰を回転させ膣壁を抉(えぐ)る動きが手に取るように伝わって来る。
 なにせ、氷のベッドにトナカイの毛皮を敷いただけなので屋敷のベッドのようにスプリングの反動を利用した抽挿が出来無い。
 その分、相手の細かな動きが目を閉じていても判るのだ。
 オマケに(?)、夫の温かな手が優しく背中や腰を這い回り、時々お尻の谷間にも忍び込んで来るので、より愛情を感じてしまう。

(そんな心遣いも大好きですわ♥ 宏さん、今夜は身も心もトロトロになるまで愛し合いましょう♥)

 多恵子は夫の精を受けるべく、逞しい胸板に唇と舌を這わせつつ自らも腰をくねらせた――。


     ☆     ☆     ☆


「た、多恵子さん、出します! ってか、もう持ちませんっ! で、出るっ……出しますっ! これで打ち止めです!」

 宏は多恵子の腰に宛がった両手に力を籠め、自分に引き寄せながら射精する。
 子宮に注ぐ為の、無意識な動きだ。

「だ、射精(だ)して下さいっ! 今回もたっぷりと膣内(なか)に射精してぇ! ひっ!? あ、熱いぃっ!」

 多恵子も子宮口を勢い好く叩く精液を感じつつ両手両脚でしがみつき、絶頂を迎える。
 愛する男性(ひと)の子を宿すべく、極自然な反応だ。

「うぅ……射精が止まらない! 多恵子さんがキツく締め上げて吸い込んでる!」

「あぁあ……宏さんが膣内(なか)で何度も弾けて……濃厚な精液、ドクドク注がれて……もうお腹一杯です」

 宏は亀頭に吸い付かれ直に精液を吸われる感覚に意識が朦朧とし、覆い被さる多恵子をきつく抱き締める。
 多恵子も金輪際離さないとばかり宏にへばりつき、アクメの余韻を噛み締めている。

「や~っと、ひと段落着いたみたいだね~。もう待ちくたびれて我慢出来無いよ~」

 と、脱力し弛緩しきった二人に、澄んではいるが、どことなく焦れたような声が届いた。
 宏が眠りに落ちた多恵子の頭越しに見上げると、声の主は隣の寝袋にいた筈の若菜だった。
 いつ脱いだのか、そして寒くないのか不思議だが、氷の部屋なのに真っ裸でベッドサイドに佇んでいた。

「へ? 今、なんと? ――って、チャック開けてナニする気!?」

 意識朦朧とする宏が尋ねるよりも早く、ニコリと笑った若菜は二人が収まる寝袋に強引に潜り込んで来た。
 大人ひとり用の寝袋に大人三人はどう見ても無理だが、長身をくねらせ進入(侵入!)に成功する若菜。

「今度は私が宏ちゃんとの『寝袋エッチ』する番だからね~♪ 寝てる多恵子さんを横にして……宏ちゃんは多恵子さんに背を預けて……チャックを閉めたら私が正面から抱き付いて……うん、狙い通り上手く成功(性交)~♪」

「うぉ!? 若姉もヌルヌルのキツキツで熱々! って、今度はキスしながら……んむっ!」

 器用にも側臥位で宏に襲い掛かる若菜に、体力が尽き掛けている宏は抗う術が無く何度も精を絞り取られた。
 それは翌朝、起こしに(様子を見に?)来た千恵達に発見されるまで続けられたのだった。

「あ……アンタ等、もしかしなくてもバカだろ? いんや、バカに違いないわっ!」

 しかも大人三人が収まった寝袋はパンパンに膨れ上がり、チャックが開かなくなってホテルの従業員に救出される(寝袋を切り裂いて貰うも全裸を晒してしまった)オマケまで付いてしまった――。


                                            (つづく)


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メヌエット(8) メヌエット(8) 美姉妹といっしょ♪~新婚編
 
 北欧バカンス四日目。
 アイスホテルを早くに発った宏達一行はキールナから北へ向かう急行列車に乗り、スェーデン最北部の街、アビスコへと来ていた。


「ん~、もう着いた。九十分だと乗り足りない気がするな」

 宏はホームに降り立つや、大きくノビをした。
 昨夜は遅くまで奥さん二人とチュッチュラブラブしていたし、今朝のひと騒動――ひとつの寝袋に三人が入りチャックが開かなくなった――もあって若干、寝不足気味なのだ。
 そんな大欠伸のご当主に、そっと寄り添う影がひとつ。

「午前九時を過ぎて、やっと空が明るくなって来たわね」

 雲ひとつ無い紺碧の空を見渡している晶だ。
 口元からは白い息が濛々と立ち昇り、冬の北極圏にいるのだと如実に示してくれる(駅舎に掲げられた温度計はマイナス十五度を表示していた)。

「ここはストックホルムより千キロ以上も北だから、より昼が短いもんね。明るいのはせいぜい六時間弱だし」

 晶と肩を並べつつみんなの先頭に立ち、ホームから直接、駅前広場へと出る(欧州の鉄道は一部を除き日本で言う改札口が無いのだ)。
 すると、すぐ後ろを歩いていたほのかから肩を叩かれた。

「宏、ここに来てあのバスに乗るってコトは、ウィンタースポーツを謳歌する気だな?」

 その透き通る碧眼は興味津々とばかり煌めいている。
 駅舎前で待機していたホテルの送迎バスに乗り込み、宏は大きく首肯する。

「ほのかさん、正解だよ。みんな、俺達は今日から三日間、アビスコ国立公園内に建つリゾートホテルで過ごすよ」

 動き出したバスの車内に歓喜の声が上がる中、細い眉を八の字に下げた美優樹が小さく手を挙げた。

「あの、宏さん。美優樹とお母さんはスポーツ全般が苦手なんですが……」

 ほのかの問い掛けをしっかりと聞いていたのだろう、言葉尻が徐々に窄まって来る。

「大丈夫だよ、美優樹ちゃん。ここはスキー、スケートは勿論、大人でも楽しめるソリもあるんだ。他にも自然を楽しむバックカントリーツアーや雪や氷を楽しめるアトラクションもあるし、屋内には温泉プールに本場のサウナ、エステもあるから運動が苦手な人にも充分楽しめるトコだよ」

 施設の簡単な概略を説明すると、美優樹と多恵子の表情が見る間に柔らかくなった。
 どうやら興味をそそられるモノがあったらしく、瞳を煌めかせては互いに頷き合っている。

「大人でも楽しめるソリ?」

 と、そこへ首を小さく傾げた恩師――夏穂の姿が目に映った。
 宏は運動が苦手、若しくは不得意な妻へのフォローとばかり、先の二人と優、真奈美にも視線を向けて説明する。

「三輪車をソリにした物やボブスレーみたいなソリがあるんだって。だからスキーが出来無くても山頂から楽しく下りて来られるよ。他には広大な湖上に造られたアイスリンクの上でも氷上用のソリがあるし、各種アトラクションもあるから存分に遊べるよ」

 バスの中は妻達の期待する歓声で満たされるも、二回目とあって他の乗客達から好奇な視線を向けられてしまった。

(おっと、ちょっとはしゃぎ過ぎたかな? でも、運動が出来る、出来無いに係わらず奥さん全員が興味を持ってくれたみたいで何よりだ)

 喜色満面な妻達の顔を見ていたら、今度はポニーテールを弾ませた千恵に声を掛けられた。

「宏、バックカントリーツアーって、ノルディックスキーを履いてするタイプなの? それともアルペンスキー?」

 千恵は中学、高校と体育の授業でスキーをやっただけあって、より具体的な質問が飛ん出来た。
 ここにいる全員は雪国で生まれ育ったので、程度の差はあれスキー経験がある。
 運動の得意な若菜や飛鳥も興味津々とばかり頷き、聞き耳を立てていた。

「ここでのツアーは、お客がノルディックスキーを履いて行くツアーと、ガイドさんがスノーモービルでソリを牽引し、それに乗って山をぐるっとひと回りするツアーの二通りあるんだ。どちらも北極圏の自然を満喫する半日ツアーだよ」

「なるほどね。あたいはノルディックにしようかしら。自分の足で巡りたいし」

「でしたら、わたくしはソリに乗ってのツアーに参加させて戴きますわ。おほほ♪」

「美優樹もお母さんと一緒に行くわ。あと、せっかくだから氷上のアトラクションも体験しておきたいわ」

 瞳を輝かせた千恵に、多恵子と美優樹が笑顔で同調する。
 そこへ、栗色のツインテールを楽しげに揺らした飛鳥が口を挟んだ。

「あはは、お母さんと美優樹はスキーはおろか運動全般ダメだもんね。私は久し振りにスキーやりたいな。板履くのは高校の冬休みにやったスキー合宿以来だし」

「飛鳥ちゃん、だったらオレと一緒に頂上から降りて来ようぜ。ここは最長十キロあるから滑り甲斐があるし」

 声を弾ませ顔も綻ばせた飛鳥に、笑顔でサムズアップしたほのかの言葉がサラリと加わる。
 自国民だけあってパンフレットを見ずとも正確な情報を教えてくれるから有り難い。

「じゅ、十キロ!? さ、流石にスケールでかいですね。でも何だか楽しみ~。当然、宏先輩も一緒ですよね?」

「うん。俺も、それが楽しみでここを選んだんだ」

 スキーに思いを馳せているのかニコニコ顔の飛鳥に、宏はサムズアップで応えた。
 そこへ。

「宏ちゃんが行くなら私もイク~! 高校時代は薙刀やってたしスキー合宿も毎年行ったから、スキーには自信あるんだ~♪」

「あー、ハイハイ、そう言うと思ったわ。どうせナニ言ったって宏に付いて行くんでしょうし」

 手を真っ直ぐに挙げ満面の笑顔を振り捲く若菜に、千恵のやれやれと諦めの突っ込み。

「「「「「あはははは♪」」」」」

 バスの中は春先のような温かさに包まれた。

「あ、そうそう。同じ滑るにしても板はアルペンとクロカン、両方選べるぜ。宏はどっちで滑るんだ?」

 と、ここでほのかから更なるアドバイスが。
 宏は飛鳥と顔を一瞬見合わせるも、直ぐに笑って応えた。

「俺は、山頂からなら断然、アルペンだな。パウダースノーのゲレンデをシュプール描きながらゆったり滑りたいし♪」

「先輩がアルペンなら、私もそうします」

「私も宏ちゃんと同じ板で滑る~♪」

「あはは! だな。オレも久し振りにアルペンの板履いて故郷の山を楽しみたいし」

 飛鳥、若菜、ほのかが頷き合っているのを横目に、宏はひとつの提案をかます。

「なら、せっかくだし午後はみんなして山頂から滑らない? 各自、アルペン、ノルディック、ソリ、とか好きなアイテム使ってさ。俺はソリ組と一緒に滑っても全く平気だし。麓のロッジでスキーウェアと板を、山頂のロッジでソリを調達出来るからさ」

「そうね。今日はそれが一番好いかもね」

「「「「「賛成~♪」」」」」

「そう言う事でしたら、わたくしと美優樹はソリを使わせて戴きましょうか。ソリ遊びなど数十年振りですわ。おほほ♪」

 真っ先に千恵が満面の笑みで応え、妻達も一斉に手を挙げる。
 多恵子と美優樹も笑い合っていると、鋭い声が掛かった。

「ちょっと! いつまでもあたしを除け者にして話を進めないで!」

「お? 晶か。ずっと静かだったから雪の下に埋まってたのかと思ったぜ」

「あたしゃ雪女じゃ無いわよっ! 単に見守ってただけよ。筆頭妻として当然の責務だわ」

「見守って……ねぇ。背後霊の間違いじゃね? みんな祟られなきゃイイけど~」

「な、なんですってーっ!?」

「「「「「あはははは!」」」」」

 ヒョイと肩を竦めたほのかのボケと瞳を吊り上げた晶の火を噴く勢いの突っ込みは、いつも周囲の笑いを誘う。

「そんじゃ、今日はそれで行くとして、明日以降はどうしようか。各自、やりたいモノがあるだろうし、みんなはどうする?」

 話を戻した宏がパンフレットを全員に配りつつ尋ねると、シャギーカットにしたショートヘアを揺らす従姉がニコリと微笑んだ。

「……ボクは多恵子さんや美優樹ちゃんとバックカントリーを楽しみたい。北極圏の大自然をボンヤリ眺めるだけでも充分楽しい。午後はゆっくりと温泉に浸かりながら夕日に朱(あか)く染まる山を眺めたい。明後日以降は前夜に決めたいと思う」

 お屋敷の財政を預かる優も、多恵子や美優樹に顔を向け笑い合っている。

「夏穂先生と真奈美さんはどうします? ここはインドア、アウトドア、どちらも存分に楽しめますが?」

 すると、パンフレットに指を這わせていた夏穂が視線を落としたまま応えた。

「ん~、そうねぇ。ウチは……明日は優ちゃんと一緒するわ。いくら女子高陸上部の顧問してるからって、雪山での運動までもが得意って訳じゃ無いしね。あとは……その日の天候次第、気分次第、って感じかな?」

「私、高校の時にもっとスキー授業受けておけば好かった。そうすれば明日以降も宏君と一緒にスキー出来たのに。私、ボーゲンしか出来無いから恥ずかしいわ。だから今日は多恵子さん、美優樹ちゃんとソリに乗るわ」

 顔を上げ、ヒョイと肩を竦めた夏穂が小さく笑い、スキー初心者の真奈美が残念そうな顔になる。

「夏穂先生、ここでの滞在は三日間あるしプランも様々だから、じっくり選べば好いかと。俺も選ぶの手伝いますから。真奈美さん、ボーゲンはどんな急斜面でも安心、安全に滑って来られる最強の滑り方だから、そんな卑下する必要はないよ。それに、スキーなら俺が教えてあげるからさ♪」

 そう笑い掛けると二人の頬が同時に、ほんのり紅(あか)くなった。

「みんなも、滞在中は存分に遊び倒そう!」

「「「「「「「「「「お――っ!」」」」」」」」」」

 かくして宏達の北極圏スノーバカンスは賑々しく幕を開けた――。


     ☆     ☆     ☆


(クンクン……ん、匂いはもう残って無いわね)

 ツインルーム備え付けの浴室でシャワーを丹念に浴びた晶はバスタオルで身体を拭きつつ、左右の二の腕や胸元に顔を寄せ、洗い立ての髪も手に取って鼻に近付ける。

(大丈夫。余計な匂いは完全に消えてる)

 耳の後ろを指で擦ったり脇の下にも顔を寄せたりして汗の匂いが完全に消えているかもチェックする。

(昼間のスキーでは汗、一杯掻いちゃったからね。単に滑るだけでも意外な程、運動量あるし)

 晶達は麓のロッジで少し早めの昼食を済ませた後、大型のゴンドラに乗って山頂まで行き、スキー経験者はアルペン用の板を履き、未経験者や不得意な者はソリやゴム製の遊具(バルーン)に乗って滑り降りて来たのだ。
 嬉々として板を選んだのは宏、晶、若菜、飛鳥、ほのか、真奈美の六人、三軸のソリを選んだのは多恵子と美優樹の母娘(おやこ)で、ゴム製のバルーンをチョイスしたのは夏穂と優、そして千恵の三人だ。
 バルーンは言わばバナナボートを小さくし、そのまま雪山に持って来たような造りになっていて、三人が縦に並んで跨り、取っ手に掴まりながら足でブレーキを掛けたり方向を変えたりして滑り降りるものだ。

(最初は恐る恐る滑っていたソリ組もすぐに大自然の雪山に感激してたし、バルーン組も急斜面を猛スピードで滑降したり緩斜面でわざと急カーブして転げ落ちたりして終始歓声を上げっ放しだったもんね)

 アルペンスキー経験者の宏は真奈美に滑り方を付きっ切りで教え、他の面々も多恵子や美優樹と並んでゆっくり滑ったり時にはバルーン組とスピードを競ったりと、皆、雪山の楽しさを存分に分かち合っていた。
 飛鳥と若菜、夏穂は麓に着くや、もう一回滑り降りたいとリクエストしたが叶わなかった。
 北極圏では日暮れが格段に早く、午後三時を過ぎると夜の帳に閉ざされるからだ。

(麓に戻った時点で午後二時を大きく回ってたからね。初日だし無理は禁物、って言おうとしたらヒロが)

 夫である宏が『スキーなら明日以降も出来るし、もうすぐ暗くなるから今日は休もうか。移動日で疲れも残っているだろうし』と執り成してくれたのだ。
 妻達それぞれの様子を窺っての判断だったのだろうから、夫としての威厳がすっかり板に付き、役割も自然と果たしていると、つくづく思う。

(ま、出来た旦那のお陰でゆっくりと豪華ディナーを堪能出来たまでは好かったんだけど……)

 ドライヤーを手にした晶の眉根に、僅かに皺が寄る。
 スキーを終え、夕食前のシャワーで汗をたっぷり流したものの、ホテル内にある中華レストランで脳天をハンマーで殴られたようなキツい香水を着けたご年輩の婦人が隣のテーブルに座ったのだ。
 しかも運悪く、その御仁がエアコンの風上にいたものだから食後の会話やお茶もろくに楽しめず、夫共々、みんなして早々に退散して来たのだった。

(お陰で全員が二度目のシャワー浴びるハメになっちゃったじゃない! いくら公園内禁煙で煙草の煙による被害を受けずに済んでも、料理の強い香辛料……はともかく、女性客の強烈な香水が服や髪に移ったら意味無いもの。第一、余所の女の香水を身体に纏わせたままヒロとエッチ、したくないし)

 愛する者とのスキンシップが日常化しているだけに、他人の匂いや移り香に敏感になってしまうのだ。
 それだけに、今日は特にタイミング(客運?)が悪かった――としか言いようがない。
 もっとも、夕食に中華(意外と匂いが移るのだ)を選んだ時点で二度目のシャワーを浴びるつもりだったので、今、こうしていても面倒臭いとは思わない。

(あのご婦人、自分の匂いに鈍感なのかしら? それとも匂い消すのに、より強い香水着けた? でもそんな事しちゃダメでしょうに。匂いに匂いを重ねちゃダメ。匂いの元を消すか抑えないと。あれで万が一、密閉されたエレベーターで鉢合わせしようもんならゾッとするわね。でもまぁ、香りで自分を飾りたいって女心は判らんでも無いけど)

 自分がそう思われないよう、常日頃から香水や化粧品は微香性のものを使用しているし、他の奥さん達にも奨めている。

(今頃、各自それぞれの部屋でシャワー浴びて匂い消しに躍起になってるかも)

 クスリと笑う自分自身も、エッチ前の最低限のエチケットとして移り香を流し終えた所だ。
 日本から持参したリンス・イン・ヘアシャンプーとボディシャンプーを惜し気も無く使った甲斐あって、今は夫の好きな柑橘系の香りがシャワールームに仄(ほの)かに漂っている。

(妻として、何より女として異臭消しは最低限の常識であり良識だからね。他のみんなも今頃はあたしと同じ事してる筈。特にあたしよか歳下の面々には事ある毎にエチケット指導して来たから、どこへ出しても本人が恥を掻かない、延いては伴侶であるヒロに恥を掻かせない程度にはなってるしね)

 夫を同じくする九人の奥方を想像しつつ、ドライヤーで長い髪を乾かしながら洗面台の鏡に映る肢体に何度も厳しい視線を走らせる。
 腰まで届く、緩いウェーブ掛かった髪なので乾くまで少々時間を要するが、その分、肌やボディラインをチェックする格好の時間にもなる。
 肌の染みや皺、不用意な日焼け――この旅ならば雪焼け――はお肌の大敵なのだ。

(おっと、そろそろ時間ね。少し急がないと)

 洗面所に備え付けの時計をチラリと見ると、宏とのエッチ希望者がこの三人部屋に集まる時間に近付いていた。
 このリゾートホテルではツインルームを五部屋取り、そのうちひと部屋を、エクストラベッドを入れた三人用に充ててある。
 昨日泊まったアイスホテルでもそうだったが、今回の旅をコーディネートした夫がエッチし易い、しても好いようにと予約時に頼んでいたのだ。

(ヒロは、最初は自分がツインルームにひとりで寝るつもりだったみたいね。でもそうなると、今度はあたし達が落ち着いて寝られなくなるからね。せっかくの旅行だのに旦那ひとりだけが別室ってのは対外的にも拙いし)

 それに――。

 晶は鏡の中の自分に笑い掛ける。

(ヒロがひとりで寝てたら必ず誰かがエッチしに行くだろうし、そうでなくともヒロがいる部屋にみんな集まっちゃうからね。だったら最初から三人部屋にしてヒロがそこを使えば後はどうにでもなるって考えたんでしょうし)

 晶の脳裏に、鏡の向こう側――ベッドにいる従弟(ヒロ)の笑顔がポワンと浮かぶ。

(もっとも、誰かがひとり寝になる状況を避ける為にそうした、ってのが本当の所なんだろうけどね)

 己の事よりも自分達女性陣を案じてくれる心遣いが嬉しく、胸の奥が温かくなり笑みも浮かんで来る。
 乾いた髪をアップに仮止めした晶はスキンケアローションを手に取り、張りと弾力のある肌に塗り拡げてゆく。

(昨夜に続き、ここでもヒロと『一緒に寝る!』って全員が一斉に挙手したから笑っちゃったわ。けど、今夜からはある程度、節度を持たないとね。このホテルは防音が完璧じゃ無いし、いくらツインルームだからって、ひと部屋に十一人は余りに多過ぎて騒がしくなるからね)

 実際、隣の部屋にいる宿泊客の話し声やテレビの音が壁越しにくぐもって聞こえるし、廊下のドアを閉める音がこの部屋の前と両隣から響いても来る。
 そこで、夫婦の語らい(要はエッチだ)を希望する者は今夜と明晩の二組に分かれ、二十一時にこの部屋に集まるよう夕食前に通達しておいたのだ。
 但し、騒ぎ(欲望)を御する者がいないと昨夜のような事態(痴態!)に二百パーセント以上の確率で陥るので、お屋敷の常識と良識と認定されている自分(!)が今夜を、明晩は(消去法で残った)千恵が仕切る事になった。

(多恵子さんと若菜ちゃんは気の毒だけど明日にお預けね)

 今朝のアイスホテルで痴態を晒したその二人は、懲罰の意味を込めて今晩のエッチは不可になっている。

 何故なら、若菜の双子の姉である千恵が額に青筋立て、身内の恥を晒した妹に『今日は……いんや、ずっとエッチすんなっ!』と強硬に迫り、多恵子の六歳下の妹(夏穂)と二人娘(飛鳥と美優樹だ)はジト目で『今日は遠慮するべき、否、して!』と無言のプレッシャーを多恵子に与えたのだ。

(まぁ、多恵子さんは最初から自発的に辞退したけど、若菜ちゃんは……相変わらず懲りないわねぇ。羽田からの飛行機(フライト)でもヒロに襲い掛かったのに、ある意味、タフよね~。もっとも、さっき千恵ちゃんの部屋を覗いたら椅子に縛られ猿轡までされてたから笑っちゃったけど)

 故に今夜は六人でじゃんけんし、勝ち抜けたほのか、優、真奈美、飛鳥の四人がこの部屋に来る事になっている。
 因みに、当選の確率が高いにも係わらず見事に(?)落選した夏穂と美優樹の叔母・姪コンビはチョキを出したポーズのまま暫く固まっていたが、その哀愁漂う姿が皆の笑いを誘っていたとは、この二人は永遠に知るまい。
 尚、明後日の夜は寝台列車でストックホルムへ戻る手筈になっているのでエッチは無い(たぶん)。

(ん、磨き上げた肌に染みひとつ無いし、皺の無い張りのある肌は肌理も細かい)

 晶は指先と目に神経を集中させ、鏡の中の自分を凝視する。
 うなじを起点に、下に向かってローションを塗り拡げ、時折、身体を捻っては異変が無いか細かくチェックする。

(お碗型に膨らむオッパイも、まだまだ張りがあって型崩れしてないし、横に流れても無い。乳輪や乳首も処女の時と同じ綺麗なピンク色で上向きのままね)

 左右それぞれの下乳――アンダーバストにもスキンケアローションを丁寧に塗り、掌で持ち上げたまま鏡に映す。
 ここは自分では直接見られない場所であり、夫の目と舌が常に触れる場所なので特に念入りに調べてゆく。

(次は脚ね。……ん、久々にスキー履いたから若干、腿が張ってるかな?)

 はしたないとは思うも洗面台に片脚ずつ載せ、爪先から鼠蹊部までケアした晶は、最後の仕上げとばかり肩幅に脚を開く。

(こっちは……大丈夫そうね。シャワーで入念に洗ったし)

 鏡に背を向け、そして前屈みになって後ろを振り返る。
 当然、そこには白く丸い尻を突き出した自分の裸体が映り、尻の谷間にある薄茶色の窄まりやその下に続くサーモンピンク色の亀裂が皎々と照らされているのが目に飛び込んでも来る。

(ふふ♪ いつだったか、お尻の穴にトイレットペーパーの切れ端付けたままバックで交わり、宏やその場にいた連中から含み笑いされてた娘(こ)がいたからねー。筆頭妻として、そんな恥ずかしいトコ、みんなに見せられないし)

 当時を思い出し、つい笑ってしまった。
 合体が解けるのを見計らい、アクメに惚けて桃色吐息な微乳ツインテール娘にそっと耳打ちすると見る間に血相を変え、風呂場へ猛ダッシュした後ろ姿が今でも脳裏に焼き付いている。

(その後暫く、トイレットペーパーと言う単語が出る度に、過剰に反応してたっけ)

 笑みを浮かべたまま晶は頭を右から左へ、そして再び右へと移して何度も見る角度を変え、不浄の穴や周辺に異物(紙片だけとは限らないから要注意なのだ)が付着していないかを確認する。
 最後に、常用している微香性のコロンをほんの一滴、菊座上部の谷間に塗り込む事も忘れない。
 バックからクンニされた時に、宏(他の奥さん含む)の鼻が来る位置なのだ。

(さて――)

 正面に向き直った晶は日本から持参した掌サイズの手鏡を手に取ると、脚を拡げたまま無毛の股間を映し出す。
 ここは特に愛し愛される部分なだけに、どこよりも念入りにお手入れする。
 誰かさんのトイレットペーパー騒ぎ同様、間違ってもチンカスならぬマンカスを残したままエッチになぞ臨めない。
 先ずは外側のチェックから。

(永久脱毛してるから生えて来ないとは思うけど、稀に一本とか数本生えてると見た目が拙いからね。ヒロも気にするし)

 夫である宏は筋金入りのパイパンフェチなのだ。
 その白くなだらかなヴィーナスの丘に指と視線を這わせて陰毛の有無を確かめ、股間に鏡を突っ込むと大陰唇にも同様のチェックをし、満足してから次の工程に移る。

(こうして……片手でクパァ、と自ら開き鏡に映すこの姿、誰にも見せられないわね。例え妹の優とて見せられるモノじゃ無いわ)

 右手で陰唇を開き、左手で手鏡の角度を微妙に変えながら媚粘膜の隅々にまで目を凝らす。
 指を這わせて陰唇の色形を確かめ、片方ずつ大きく捲り上げては膣前庭や膣口に汚れが残っていないか目を光らせる。
 当然、陰核包皮も全て剥き上げ、皮の中や紅真珠そのものが清潔に保たれているかもチェックする。

(お屋敷でヒロと一緒に風呂に入って身体を洗ってくれる時も、ココだけは最初に自分で洗うもの。いくら処女を捧げ妻の座に就いているとはいえ、陰部の汚れまで見られたくは無いし)

 ここで晶の頬に紅が差す。

(それに、ヒロの手で洗って貰うと洗浄が愛撫になっちゃうからねー。ま、あたしがヒロのオチンチン洗うとビンビンになって収まりが着かなくなるのと同じだけどね。……おっと、時間だわ)

 愛する者の手が身体を這う快感と幸福感は何物にも代え難い。
 時計を確認した晶は手鏡を置くと、尻に使ったコロンを一滴、掌で伸ばして恥丘に塗る。
 これも自分なりのエチケットだ。

「よし、全てオッケーね。十代前半からボディケアして来ただけあって完璧だわ。流石、あ・た・し♪」

 髪を下ろし、洗面台の鏡に向かってニコリと笑い、モデル立ちのポーズを決め自画自賛する晶だった。

「ヒロ、お待たせ♥ ……って、あら」

 バスローブを纏い、シャワールームを出ると既に本日のエッチ要員が勢揃いしていた。
 夫である宏は既にパンツ一枚でダブルベッドに上がっているし、その両隣には飛鳥とほのかが女の子座りして談笑している。
 ダブルベッドに平行して置かれたエクストラベッドでは真奈美と優が膝を崩した姿勢で笑いの輪に加わっていた。
 みんな胸も露わなショーツ一枚で、ベッドサイドのテーブルには飲みかけのペットボトルが人数分置いてあるので少々待たせてしまったらしい。

「遅かったな、晶。どうせ『完璧だわ、あ・た・し♪』とか言って鏡の前でポーズ取りながら惚けてたんだろ?」

 しかも、ニヤ付いた金髪碧眼ハーフ娘からの先制攻撃が。

「な゛っ!? ほ、惚けてなんか無いわよっ」

「あはは! 晶姉、顔を赤くして詰まった時点で負けだって。それにポーズ決めたり言ったりした事自体は否定しないんだね」

 しかも、味方である筈の夫からの、容赦無い追い撃ちまで(事実だから言い返せないのが悔しい)。
 歳下の飛鳥と真奈美も顔を見合わせ口元を押さえてクスクス笑っているし、これでは筆頭妻の威厳もあったものでは無い。
 妹の優からも、「……お姉ちゃん、相変わらず素直で素敵」、などとほざきやがるから、みんな腹を抱えて大笑いし始めたではないか。

「あ、あのね――」

「けど、俺は自信たっぷりで凜とした晶姉も、今みたいに紅くなって恥じらう可愛らしい反応をする晶姉も好きだよ。どっちも晶姉には変わりないし、何より美人だし♪」

 元凶であるご当地(スェーデン)生まれのハーフ娘に食って掛かるも、夫からのひと言がたちまち心を鎮め、蕩けさせてくれた。

「ふふ♪ ヒロは判ってくれるものね♥ それじゃ早速、始めましょうか。アンタはドアのロック、確認して来て」

「え~~、なんでオレが――」

 頬を膨らませ不満気な態度を示すほのかだが、それでもすぐに立ち上がってくれるから憎めないし好きだ。
 ホテルの廊下は公道と同じである――と、お互い熟知しているからだ(日本人はこの点が凄く疎い)。

「ヒロ、今夜はたっぷり愛して貰うからね♥」

 ベッドサイドに佇み、唇をペロリとひと舐めした晶は、磨き上げた肢体を誇示するよう、バスローブをゆっくりと脱ぎ捨てる。
 すると目を輝かせた夫が見上げたままゴクリと喉を鳴らす音が微かに聞こえて来た。

(ふふ、ヒロの熱視線があたしの身体を隅々まで視姦してる♪ 特に割れ目ばかり凝視して……相変わらずスケベなんだから♥ あら? 飛鳥ちゃんと真奈美まであたしを視姦するなんて……同性から崇められるのって、イイわぁ)

 言いようの無い昂揚感に包まれ、鼓動が早くなり体温も上がったように感じる。
 乳首に性電気が溜まり始めたかのように疼き出し、飛鳥や真奈美も息を呑んで全身に熱視線を這わせて来るから、洗い清めたばかりの淫裂に潤が溢れてしまう。

(あたしは露出狂じゃ無いけど同性をも魅了し、好きな男性(ひと)に一切触れず、視覚だけでギンギンに勃起させてると思うと、こっちだって昂ぶるもの)

 夫の股間はパンツを突き破らんばかりに大きく膨らみ、亀頭の形を模っていた。
 しかも先端部分は丸く色が変わり、濡れ染みらしきモノまで浮き出ている。

「晶姉、今日は特に綺麗だね。そんな見事な裸見せられて俺、自分を抑える自信、無いよ?」

 もどかしそうにパンツを脱ぎ捨てる夫の褒め言葉に気を好くするも、そそり勃つ男根の逞しさに目を奪われ、ゴクリと唾を飲み込んでしまった。
 宏は胡座を掻いているので脈打つ肉槍の穂先がこちらに向き、今にも突き刺されそうな錯覚に陥ってもしまう。

「ハッスルするのは望むトコだけど、妻五人相手に最後まで頑張れるかしら? フフ♪」

 屈み込んで唇を重ね、晶は右手で勃起肉を軽く扱きつつ、そのまま四歳下の従弟をベッドに押し倒した――。


     ☆     ☆     ☆


(晶先輩、いつにも増して綺麗。私よりひとつ歳上なだけなのに、醸し出すお色気は到底太刀打ち出来無いわ)

 晶とは大学の先輩後輩でもある真奈美は、夫である宏に顔面騎乗しつつ、すぐ目の前で妖艶な姿で喘ぐ晶を羨望の眼差しで見つめていた。
 紅潮させた白い肌は汗で濡れ光り、顎を突き上げ半開きの口元が何とも色っぽい。
 とても同年代とは思えない色香だ。

(お部屋全体が電球の赤味を帯びている所為かしら?)

 天井の明かり(昼光色のLEDだ)を消し、ベッドと同じ高さにあるサイドボードのスタンド(こちらは電球だった)ひとつ点けただけなので肢体に陰影が付き、より映えるのだ。

(お屋敷の宏君のお部屋でエッチする時も、大体はスタンドの灯りだけ点けてるものね。照明一つでエッチの雰囲気がガラリと変わるのなら、今度、私のお部屋にもスタンド置こうかしら)

 帰国したら早速、家電通販サイトでインテリアスタンドを購入しようと決意する真奈美だった。

(それにしても晶先輩、何度見てもウェスト細っ! 首、長っ! 脇腹や二の腕に贅肉付いてないし! オマケに姉妹揃って美人だしっ!)

 晶と優の双子姉妹は十代からボディケアに留意していたと公言していただけあって、二人のプロポーションの好さは十人いる妻の中で誰よりも抜きん出ている。
 その優は姉の背後に陣取り、ナニやら両手を蠢かせているようだが、ここからは見えない。

(それもこれも、全部宏君の為だけにして来た、って言うんだから敵わないわ。恐るべし双子パワーだわ)

 好きな男性(ひと)を想う気持ちは痛い程、判る。
 しかし、いざ実行するとなると話は別だ。

(私は宏君の役に立ちたい一心で家事を覚えるのが精一杯だったもの。とても自分の身体を磨くだなんて発想、出て来なかったわ)

 もっとも、頑張った甲斐あって今ではお屋敷の料理長たる若菜や副料理長の千恵、主任の多恵子と並んでお屋敷の台所をサポートし、家事も任せて貰えるまでになっているから、あながち間違った道だとは思っていない。
 料理――炊事だけでは無く、裁縫、洗濯、掃除と、留守を預かる主婦としての仕事をマスターしたからこそ、今の生活に繋がっているのだと思う。

(何より、宏君と一緒に暮らせて幸せだもの♥)

 そう思うだけでお腹の奥が熱くなり、更なる愛液が滴ってゆくのが判る。
 同時に、股間に吸い付いている宏の愛液を啜る音が一段と大きくなり、舌使いも激しくなった。

「あん♥ 宏君の鼻が……私のおまんこ、擦ってるぅ♪ 割れ目の中を舌でほじられて気持ちイイ♥」

 思わず声が出てしまうも自ら腰を浮かせ、微妙に前後に揺らして快感を貪る。
 視線を下に向けると愛しき男性(ひと)の顔は見えないものの、愛液で口や顎がしとどに濡れ光っている様子が無毛の恥丘越しに見えている。

(あぁん♥ 宏君、昼間ずっと私に付き添ってくれたのに、今も私に喰い付いてるぅ♪ ホント、宏君の優しさは出逢った頃とちっとも変わらない。今日だってみんなの邪魔にならないように後ろから付いて行こうと思ってたのに)

 当初、スキー初心者の真奈美は山頂から滑り降りる自信が無く、多恵子達と一緒にソリで下るつもりでいた。
 しかし愛する男性(ひと)から『スキーなら俺が教えてあげるからさ♪』と笑顔で言われれば到底――死んでも断る事など出来無い。

(勇気を出してスキーを選んだお陰で、斜滑降が出来るまでに上達したし♪)

 山頂に立ち、まずは足慣らしとばかりボーゲンでゆっくりと滑っていたら『そこまで完璧にボーゲンをマスターしてるなら斜滑降も今すぐ出来るよ』とコツを教えてくれたのだ。

(確かに、斜滑降してる時の谷脚(たにあし)は、ボーゲンしている時の谷脚と同じだったものね)

 教官たる宏曰(いわ)く。

『ボーゲンで斜面を横切っている時に、体重の掛かっていない山脚の板を、体重を掛けている谷脚の板に平行に揃えてブーツ半分前に出せば、それが斜滑降だよ』との由。

(その通りにしてみたら、ホントにあっさり出来ちゃって驚いたっけ。わざわざ立ち止まり、ずっと見守っててくれたみんなも喜んでくれたし)

 みんなの、そして何より宏の優しさが心に沁みる。

(宏君、『山脚の動きを意識しつつボーゲンから斜滑降へ、斜滑降からボーゲンへ移る練習を繰り返せば大丈夫だよ、特にターンする時はスキー板の先端に支点があるつもりで板を開く、閉じる、開く、閉じる、って意識しながら回れば完璧だよ』って、何度もお手本を示してくれたし。不慣れで拙い斜滑降で斜面をジグザグに降りる私に、付きっ切りで教えてくれて……涙が出る程嬉しかったわ)

 最初こそ、ボーゲンから斜滑降に移るとそのままゲレンデの隅で止まってしまい、滑りながら方向転換(ターン)が出来無かった。
 斜滑降のままターンしようと身体が谷(斜面の下)に向くと、そのままスピードが増して下まで落ちてしまうような怖さがあったからだ。

(そしたら宏君、『ボーゲンでターンする時も身体が谷に向くでしょ? それと同じで谷脚に体重が乗っている限りスピードは出ないし直滑降にもならないから安心して。大丈夫、怖くないよ』って。背中に密着して板の動かし方を教えてくれたし、ターンする時も腰に手を添えずっと支えてくれて……今でも宏君の手の温もりと感触、覚えてるもの)

 教えられた通り、恐怖心を抑えつつ滑りながら板の開閉を繰り返しているうちに、斜滑降からボーゲンに移るコツが徐々に掴め、やがて板をある程度揃えたまま――それでもボーゲンの開き方に近いが――ターンが出来るようになった。
 ゲレンデ幅が広大で超長距離コースだからこそ反復練習を延々と続けられ、結果、身体が覚えた成果だろう。
 否、それ以上に教え方が上手かったのだと思う。

(宏君、『あとは慣れだね』って、麓まで残り数キロ近くを最後まで付き添ってくれて。お陰でスキーの腕がワンランク上達したわ。……あんっ♥)

 その恩人の顔面に堂々と跨り、無毛の股間を押し付けているのはご本人による指示だからしょうがない。
 この三歳下の夫はクンニが大好きなのだから。

「あぁ……宏君の山が私の谷を滑ってるぅ♥ 熱くてヌルヌルの舌先が私の洞穴、穿ってるぅ♪」

 余りの気持ち好さに、思わず声が出てしまった。
 今までスキーの事を思い出していた所為か、鼻が山に、淫裂が谷に自動変換されたのはご愛敬だ。
 この時、傍にいたほのかが「ナニ、言ってんだ?」みたいな不思議そうな顔をしたが、自分だけが判っているからそのままスルーする。

(まぁ、私もおまんこ舐められるの、好きだし♪ もっとも、奥さん達の中でクンニが嫌いな人、いないしね)

 陰毛を綺麗に剃り上げ、産毛のひとつも残っていないツルツル、スベスベの恥丘は夫の大好物なのだ。
 好きになった相手がパイパンフェチだと結婚後に知り、自ら剃り落としたのも自分自身だ。
 加えて、陰毛の無い方が陰部をより清潔に保てる、と晶から教えられたのも、この時だ。

(千恵ちゃんも、初体験だったのに思い切ったわね。私なら躊躇したかも)

 千恵が宏に処女を捧げる直前、童貞の宏に剃毛させた猛者であると、今や全員が知っている事実だ。
 しかも晶と優の姉妹も処女喪失前に、真っ先に自ら剃り落とし千恵を煽ったと言うのだから、みんな肝っ玉が据わっている。

(中でも若菜ちゃん、多恵子さん、飛鳥ちゃんは天然パイパンだって、宏君、言ってた。希少種だから貴重だ、とも言ってたわね)

 ここに集う女性陣は宏から強制されたのでは無く、全員自発的にパイパンになっている。

(それだけ宏君を想っている、って証しだものね。それに陰毛が無いと、より清潔だし毛切れが起きないし口に毛が入らないしこちらの感度も上がるしで好い事尽くめだわ)

 対面騎乗位で一心不乱に腰を蠢かせ、アンアン言いながら上気している晶を見ていると、素の状態で繋がっているのだと判る。
 それだけ快感に打ち震えている証拠だ。
 昼間の毅然とした立ち居振る舞いとは一線を画した、ひとりの女そのもので宏と相対している姿は、傍から見ていて美しくもあり神々しくもある。

(粘着質な水音が激しいわ。余程、宏君のおちんちんが気持ち好いトコに当たるのね)

 竿の太さに膨らむ無毛の淫裂に一瞬視線が向くが、それよりも腰の動きに合わせて激しくプルンプルン揺れるDカップの双丘から目が離せない。

「晶先輩、私もお手伝いしますね♪」

「ひゃんっ!」

 宏からの口唇愛撫を受けつつ両手を伸ばして晶のバストを鷲掴むと、途端に可愛い声が上がった。
 どうやら自分のアシストが好い方へと動いたらしい。
 気を好くした真奈美は鼻息を荒げ、目の前の美乳を攻め立てた。

「あぁ、凄い! 柔らかさの中にも弾力があって、指がオッパイに沈む前に弾かれるぅ! こ、これなら宏君を始め、みんなが夢中になって揉むのも判るわ。乳首もこんなにビンビンに勃たせて♪」

 ――モミモミ、プニプニ、クニクニ、モニュン、クリン――。

 指の股に乳首を挟み、円を描くように掌全体で先輩の胸を優しく揉みしだく。
 強弱を付け、前後左右に揺さぶるよう掌を捏ね回し、時々、これ見よがしに屹立している円柱状の乳首を強めに挟んでもみる。
 すると一定のリズムで弾んでいた晶の腰の動きがにわかに不規則となり、嬌声も高くなった。
 乳房全体が張り詰め、乳輪すら浮き出しているので相当、快感に溺れているようだ。
 同時に宏の呻き声も上がり、こちらの淫核を攻める舌先の動きが一段と激しくなった。

(もしかして……私が晶先輩を攻めたら膣内(なか)が締まって宏君に快感を与え、それが私を愛撫する動きに繋がった? あ)

 真奈美は思い出す。
 以前、お屋敷のセックスマスターたる若菜が『愛撫の、そして快感の連鎖はより高い快感を得るんだよ~♪ だから複数プレイは癖になって止められないんだ~♪』と、嬉々として実践して見せてくれた事を。

「だったら晶先輩、こーゆーのはどうです?」

 指の股で挟んでいた乳首を、今度は直接、親指、人差し指、中指の三本で摘み上げ、左右にクリクリと大きく捻ったりそのまま強く引っ張ったりした。
 果たして。

「あぁ!? こ、こらぁ! ち、乳首もげる! 伸びちゃっ――ひゃぁんっ!」

 口の端から涎を垂らし、目尻も下がって、より蕩けた顔になった。
 喘ぎ声が一段と高まり、身体全体がバラバラに小刻みに震え出してもいる。
 どうやら連続した小さなアクメ領域に達したらしい。
 何故なら、宏からの愛撫も同様に荒く、不規則になったからだ。

「あんっ♥ 宏君、そこ、気持ちイイ! ……もっと舐めて」

 口が利けない状態でも三歳年下の夫は精一杯、愛撫で応えてくれるから嬉しい。
 しかも、より的確に性感帯を攻めて来るから、こちらも先輩同様、腰が勝手に動いてしまう。

(はぁん! 唇で皮を剥き下ろしてお豆、直に吸い上げるのはダメェ! 気持ち好過ぎてすぐイっちゃう!)

 宏が口を動かす度に愛液がドバドバ分泌されるのが自分でも判るし、ジュルジュルと啜り上げる音が大きく響いてもいる。

(私も、早く宏君とひとつに繋がりたいわ)

 夫の唇は自分の秘所と密着しているので疎外感こそ無いものの、身体の奥深くでひとつに繋がる晶が羨ましく映る。
 しかも、仰向けになった宏の左手は飛鳥の無毛の股間に伸ばされ、右手はほのかの股間をまさぐってもいる。
 だからだろうか、飛鳥とほのかから上がる艶っぽい声も徐々に大きく、そして激しくなっている。

(きっと、飛鳥ちゃんとほのか先輩への指の動きも活発化させてるんでしょうね。流石、宏君。奥さんを大事に思ってくれているのね)

 自分の行動ひとつが全員を幸せに(?)導いているのかと思うと、俄然、犯(や)る気が出て来る。

(だったら、私が宏君からの愛撫を一方的に受けるんじゃ無く、今は晶先輩を攻め立てれば巡り巡って私にも還って来るわね)

 そう思った時、小さく喘ぐほのかと息を荒げた飛鳥の視線が同時に、自分に向けられたのが判った。

(あ、二人も私の胸を揉んでくれるのね)

 左右から伸びた手が自分の左右の胸に宛がわれたと思った瞬間には、既に揉みしだかれていた。

「あぁ~、おっぱいも感じるぅ♥ ほのか先輩と飛鳥ちゃんの手が気持ち好い~♪」

 それまで胸の先端でわだかまっていた痺れが一気に解放され、全身を駆け巡る。
 しかもそれぞれがバラバラに指を動かすので、沸き上がる性電気も一様では無い。
 ほのかは乳首をピンポイントに摘み上げて強烈な刺激を与えてくれるし、飛鳥は双丘全体を触れるか触れないかの力加減で揉んで来る。

(あぁあ、気持ち好さの中にも焦れったさが……)

 否、むしろその不規則さが堪らない刺激となって子宮を熱し、愛液が更に滴り落ちてゆく。

(うふ♪ 宏君、一生懸命啜らないと私の愛液で溺れちゃうわよ。ならば……)

 真奈美は右手を晶の乳首に残したまま、左手を晶の股間へと伸ばす。
 すると、ほのかと飛鳥、優の指が筆頭妻とご亭主の結合部で既に暗躍(跳梁跋扈?)していた。
 攻められている側にとってかなり刺激が強いのだろう、そこは熱い愛液の湖と化して肌と肌が直に触れる感触すら無かった。

(凄いわね。晶先輩のココ、愛液でヌルヌルのグチャグチャだわ。まるで稀釈してないローションを直に塗したみたい。……あ、このビラビラしてるのは晶先輩のラヴィアね。すっかり充血して、こんなにも厚みが増してるわ。……やんっ♥ これは宏君のおちんちんね。相変わらず硬くて熱いわ♥ こんな逞しいので子宮突かれたら、誰だってすぐにイっちゃうわ)

 高温の温泉が湧き出しているような膣前庭に指を這わせると、晶と宏の喘ぎ声が一段と高まった。
 晶は長い髪を振り乱し、宏は腰のストロークが不規則になる。
 それはそうだろう、何せ四人分、合計二十本の指によって陰部を攻められ、強制的に快感を送り込まれているのだから。

(ほのか先輩や優先輩、晶先輩には容赦無いのね)

 指に当たる感触からすると、宏の裏筋を爪先でなぞったり晶のラヴィアを引っ張りながら内側を擦ったり、宏の陰嚢を掌で弄んだり晶の淫核を何度も撫で擦ったりもしているようだ。
 これでは攻められる方は堪らないだろうが、受ける快楽は何倍にもなるし弄(いじ)る方も楽しいから、これはこれでアリだろう。

(私も何度、同じように攻められてアクメったか。……ムフフ。晶先輩のお豆、もっと剥き剥きして磨き上げちゃいましょ♪)

 悪戯心が芽生えた真奈美は、晶の弱点でもある淫核をコリコリと指先で転がし始めた。
 筆頭妻の一段と高まる啼き声をバックに、噴き出す愛液のお陰で何の抵抗も無く、思う存分、筆頭妻の肉真珠の感触が楽しめる。
 ココへ、ほのか、飛鳥、優の細い指が集まった。
 どうやら、こちらの遊びに参加する気、満々らしい。

(うふっ♪ コリッとした肉粒の感触が堪らないわぁ♥ ぐふふふふ、面白い位に指を弾いて来るわ♪)

 小指の先程にまで勃起した肉粒をひとりが弾き、ひとりは押し沈め、ひとりはもうひとりと挟み付け、ひとりは荒々しく撫で擦る。
 愛液に泳ぐ紅真珠を四つの指先が好き勝手に弄り、ピンポンゲームとばかりお互いの指先で弾き合っていたら、晶から悲鳴が上がった。

「み、みんなしてそんなトコ同時に激しく弄ったら……あぁあああっ! お尻に指、押し込まないでぇ! そ、ソコは、らめぇ――っ!」

 どうやら、ほのかが晶のアナルを攻めたらしく、フ~フ~と鼻息荒く顔を紅潮させた金髪碧眼ハーフ美女の瞳が妖しく光っている。

「くっ! し、締まる! 晶姉、キツい! そんなされたら……で、出るっ!」

「い、イッ――――!」

 宏のギブアップ宣言と筆頭妻の息を呑む絶叫が同時に起きる。
 と、自分の股間への口唇愛撫と晶の動きがピタリと止まったと思いきや、二人同時に小刻みに震え出した。
 晶に至っては、呼吸がままならない程のアクメを迎えたらしい。
 右手の指で摘み上げた晶の乳首はビンビンに屹立し、左手には温かな液体が勢い好く、豪雨の如く降り掛かっても来る。
 宏も射精しているのか、腰がビクンビクン打ち震えてもいる。

(二人同時にアクメを迎えたのね)

 などと夫婦のアクメシーンに見惚れていたら。

「ひっ!? わ、私もイクッ!」

 自分も飛鳥とほのかに胸を揉まれ乳首を摘まれたまま、軽いアクメを迎えてしまった。
 何かしらの弾みで(おそらくは無意識にだろう)、宏がフル勃起した(自覚アリ)淫核を甘噛みしたのだ。
 見ると、ほのかと飛鳥も肩を震わせ、口を半開きにしたまま下半身が小刻みに震えている。
 こちらの二人も、宏の手淫で陥落させられたらしい。

「うふふ♪ みんなしてイッちゃったのね。私がアクメのスイッチ、入れちゃったかしら?」

 瞳を細め、舌先で唇を舐めながら言うと、誰からも応えは無かった。
 宏と晶の荒い吐息と全員の脱力した肢体が雄弁に物語っている。
 それこそが応えなのだろう。

「晶先輩がイッたなら、次は私の番ね♥ うふふ、図らずも順番が早まって好かったわ」

 真奈美は宏の顔面から腰をゆっくりと浮かせ、意識朦朧で宏に覆い被さっていた筆頭妻をエクストラベッドにそっと横たわらせる。
 手に付いた晶の潮(ついでに膣口から溢れた精液)をペロリとひと舐めした真奈美は、宏に跨りながら今尚滾るイチモツを握る。

「あら~、まだまだギンギンでビンビンね。もっとも、一度の射精じゃ物足りないでしょ?」

「ま、真奈美さん! 少し休憩――」

「却下♥」

 ひと息入れたいのだろうが、それでも自分の女の部分から決して目を外さない宏が愛おしい。
 それだけ欲してくれている、無言の証しなのだから。

「それじゃ、宏君。今度は私をいっぱい愛してね♥ いつでも好きな時に射精(だ)して好いからね♥」

 自分の処女膜を破った愛すべき肉槍を扱き上げ、その硬さと熱さ、太さと長さに陶酔する。
 指先で亀頭裏をなぞり、そのままカリ首をひと回り撫でると鈴口に指を押し当てる。
 指を動かし爪先で突(つつ)く度に宏が短く息を呑み、勃起肉が更に打ち震えるのが何とも痛快だ。

「うふふ♪ 宏君のおちんちん、早く私の膣(なか)に挿(はい)りたい、ってビクビクしてる♪」

「だって真奈美さんだもん。早くひとつになりたいし」

「宏君……♥」

 心揺さ振るひと言を前置きも無く言ってくれるから嬉しい。
 腰を浮かせ、膣口に張り詰めた亀頭を宛がっただけでイッてしまいそうになる。
 真奈美は欲望の赴くままに、晶の愛液と宏の精液に塗れた竿を前後に滑らせ、亀頭冠で淫裂の中を何度も擦り上げる。

「あぁ……こうしてると、女に生まれて好かったと本気で思うわ♥ 脳ミソが溶ける程に気持ち好いんだもの♪」

 膣口に亀頭が潜り込もうとする圧力や、ポッカリ口を開けた鈴口が勃起したクリトリスの先端を呑み込み、次の瞬間に弾き出す快感が堪らない。

「ちょ、ちょっと真奈美さん! この状態で素股はヤバいって。俺、まだ敏感だから下手したらイっちゃう――」

「まだイッちゃダ~メ。イク時は私の膣内(なか)で射精(だ)してくれないと本気で泣いちゃうから♥」

 切羽詰まった表情の宏を莞爾と見下ろしつつ、真奈美は挿入感を殊更味わうよう、それはそれはゆっくりと、それこそミリ単位の速度で腰を下ろした――。


                                            (つづく)


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