|
ライトHノベルの部屋
ライトHノベルの部屋
ライトHノベルの部屋
|
|
~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~
|
|
|
|
|
|
メヌエット(10)
メヌエット(10)
|
美姉妹といっしょ♪~新婚編
|
|
|
北欧バカンス七日目。
「ん~~~、やっと着いた。道中、どうなるかと思ったけど、無事に着いて好かった好かった」
宏はストックホルム中央駅に降り立つや、大きく伸びをした。 外の冷たい空気を深く吸い込むと車内の暖房で蕩けた身体が引き締まった気分になる。 吐き出す息は白く朦々と舞い上がり、曇天の低い空へと吸い込まれてゆく。
「でもだいぶ遅れて着いたな。アビスコを十五時半過ぎに発ったから、ほぼ一昼夜、列車で過ごした事になるのか」
ホームに据えられた年代物の時計柱――千八百七十一年に開業した当時のものだ――を見上げると、十三時を少し過ぎた辺りを指していた。 妻十人の様子を覗うと、ホームにキャリーバッグを下ろすや屈伸したり腰を回したりしている。
(みんなも身体が凝り固まったみたいだな。まぁ、狭い座席の飛行機と違って各自、適度に動き回っていたし飲み食いもしてたから、エコノミークラス症候群になってはいないだろうけど……大丈夫だよな?)
いくら寝台(ベッド)で手脚を伸ばして眠っているとは言え、それ以外の時間は同じような姿勢を長時間、取り続けたのが原因だろう。 宏が少し眉を顰めると、正面に立つほのかが表情の変化に気付いたのか声を掛けて来た。
「ま、あれだけの悪天候の後で、三時間ちょいの遅れで着いたなら定刻の範囲さ。ヨーロッパの国際寝台列車なんざ、平常時でも五~六時間、平気で遅れる場合があるからな。だからそんな気にする事、無いぜ」
右腕で腰まで届く波打つ金髪を背中に払い、ニッコリ笑って慰めてくれた。 どうやら列車の遅れ云々の言葉を耳にし、憂いていると思ったらしい。
「ありがと、ほのかさん。まぁ、そうなる場合を見越してクシェットを取っておいて正解だったよ。お陰でみんなしてノンビリ出来たし」
莞爾と笑う宏はアビスコからストックホルムまでの帰路に寝台列車を選び、六人用二等簡易寝台(クシェット)を二室、日本を出発する前に予約しておいたのだ。
「そうだな。もし一等寝台の二人部屋だったら、みんなで夜遅くまで楽しめなかったかもな。流石、旅や鉄道にも造詣が深いだけあって抜け目無いな」
切れ長の碧眼を細めてサムズアップするほのかに、宏も、してやったりとばかりニヤリと笑う。
「ひとつの区画(コンパートメント)に三段ベッドが向かい合って並んでるから大人数の俺等には最適だし、造りもひと昔前の日本のB寝台車を彷彿とさせるから旅情を味わえると思ってね」
ここで宏はヒョイと肩を竦める。
「まぁ、じっくりと味わったは好いけど、あの嵐の余波で千五百キロの道程が二十二時間だもん。とは言え、通常でも十九時間掛かるから大差無いけどねー」
「まぁ、どこもかしこも除雪が追い付かないからな。数時間程度、遅れて当然さ。むしろ運休しないだけラッキーだぜ?」
金髪碧眼ハーフ美女のウィンクに、宏の心が少し、軽くなる。
「着くだけ御の字、って事か」
宏達の乗った列車は、アビスコ到着時点で既に四十分近い遅れを出していたのだ(列車の始発駅はノルウェーのナルビク)。 しかも停車駅毎に線路の除雪が終わるまで待たされたので、ストックホルムに着くまでほぼ丸一日、車内で過ごすハメになってしまったのだ。 もっとも、ほのかと夏穂は乗車直後から呑み始め、買い込んだビールと肴が尽きても夜通し語っていたから、退屈はしなかっただろうが。
「まぁ、キールナの空港も一昨日からの大雪で今以て閉鎖中だし、オレ等も普段味わえない旅情を存分に堪能出来たから、結果的に列車を選んで正解だよ。流石、先見の明があるな。がはははっ!」
ほのかは高笑いし、背中を何度も叩いて褒めてくれる。 余程、夏穂と過ごした一夜がお気に召したらしい。 後に、ほのかから聞いた所によると、冬は悪天候に度々見舞われるので空路より陸路――特に雪に強い鉄道での移動が確実なのだとか(どんなに遅れてもちゃんと着く、と言う意味だそうだ)。
(他のみんなも、それぞれお喋りに花を咲かせていたし、これはこれで好かったな)
小さく息を吐き、胸を撫で下ろす宏。
(ただ、俺以外は寝台列車初体験だったから、どうなるかと少し心配したけど……みんな興味津々で悦んでくれたもんな。『昔、映画やドラマで見たのと同じだ』とか言ってはしゃいでたし)
ホームからコンコースを抜け、駅前広場に向かって歩く妻達の足取りを見ても、幸い、誰も疲れの色は見えない。 むしろ普段並みか、それ以上にテンションが高い。 暖房の効いたコンパートメントなので人目を気にせず軽装でのびのび過ごせたのも大きいだろう。 飛鳥と美優樹、千恵や若菜などは修学旅行を思い出したと笑っているので、クシェットを選んで正解だったようだ。 右隣を歩くほのかも、車中では笑みを浮かべた顔で夏穂と肩を寄せ合い眠りこけていたから、好い思い出になっただろう。
「でも正直、昨日は列車に乗るまでメチャ、焦ったけどね。駅までの除雪が間に合わず列車に乗れなかったらストックホルムまでの足をどう確保しようか、って」
宏が自虐的に笑うと、左隣に寄り添っていた美優樹が宥めるように微笑んでくれた。 ゴスロリドレスに合わせた黒のダウンジャケットを纏っているので、高身長と色合いとが相まって線の細い美少年っぽく見えるのは、さておき。
「あの降雪状況を見て、ホテルの従業員さんですら諦め顔でしたものね」
「うん。一夜明けて晴れたから、駅までの送迎は大丈夫か念の為、聞いた時だね。フロントマンが『道路の除雪は今日中に何とかなるでしょうけど、列車の発車時刻に間に合わなかったらもう一泊ですね』って笑って言われた時は心底驚いたけど」
宏は思い出す。 美優樹に通訳を頼み、帰りの送迎バスの出発時刻を確認した時にそう言われた事を。 そこへ、美優樹の言葉を補足するような、ほのかの声が。
「まぁ、ブリザードひとつでホテル一帯や駅までの道が雪ですっかり埋まるなんて、オレ等、誰も想像しなかったからな。地元スェーデンで生まれたオレでさえ、吹雪の脅威をす~っかり忘れてたからな。あ~はっはっはっ」
「屋外アトラクションも終日中止、だったもんね」
豪快にわらうほのかに宏も肩を竦めて同調し、他の面々も聞いていたのか一様に笑いを零す。 結局、スノーリゾートにいるにも係わらずバスの出発時刻までする事が無く、部屋に籠もってトランプやら花札やらボードゲームやらで時間を潰すしか無かったからだ(流石にエッチは時間を忘れるので自重した)。
「まぁ、何にせよ道路の除雪が捗って無事に駅まで辿り着けてホッとしたよ」
すると、前を歩く千恵のポニーテールが大きく横を向いた。
「あれって、ひと晩でどの位、積もったっのかしら? アビスコの駅まで乗ったミニバスの窓上まで雪の壁になってたから……積雪量で三メートルは超えてたような」
「うん、その位かも」
頷く宏に、美優樹の澄んだ声が続く。
「フロントの方が仰ってましたけど、玄関前で百センチ、ホテル裏の吹き溜まりでは二百センチ、ひと晩で積もったそうです。お陰で従業員用の出入り口や搬入口が雪で埋まって暫く使用出来無かったそうです」
その数字とエピソードに、一同、納得したように頷く。 何しろここ、ストックホルムの駅前にも新たに除雪された雪の山が人の背丈程の高さで幾つも出来ていたのだから。 天気予報やニュースを毎日チェックしているほのかによると、ラップランドで遭遇し寒波を伴った猛烈な嵐はスカンジナビア(北欧三国)全土を襲い、各地に多大な降雪と暴風を見舞って足早に過ぎ去ったらしい。 オスロやヘルシンキ、ストックホルムの各国際空港は今朝になってようやく運航が再開され、北海を始めボスニア湾やバルト海のフェリーも大時化の余波で未だに運休や大幅な遅れが出ているとの由。
「そっか、やっぱりその位は降ったんだ。にしても、今回は美優樹ちゃんの英語力に助けられてばっかだな。ありがと、美優樹ちゃん♪」
「いえいえ、原書を読むよりお役に立てて凄く嬉しいです」
長身の美少女が栗色のツインテールを小さく揺らし、頬を紅く染め、切れ長の瞳も細める様は誰から見ても愛らしい。 そんな、自分の利益より夫の利益を優先させる美優樹に、他の妻達も視線を交わし合っては笑顔で頷いている。 どうやら共感出来る部分が大いにあるらしい。
「さて、そんじゃ、ほのかさん家(ち)のログハウスに帰ろうか――と、その前に」
一歩踏み出した足を止め、宏は居並ぶ妻達へ振り返る。
「ちょいと、とある店に寄り道してから、ね♪」
「へ? お店? 宏、真っ直ぐ帰らないの? 何、買うの?」
「ヒロ? ラップランドのお土産ならちゃんと仕入れたでしょ? ここで改めて買う物なんて、あったっけ?」
宏の言葉に妻十人は一斉に首を傾げ、不思議そうな顔をした――。
☆ ☆ ☆
一夜明けて。 宏達一行の北欧バカンスは八日目を迎え、カレンダーの日付も大晦日となっていた。
「みんな、お疲れ様。昨日、ひと通り食材を揃えたけど、足りない物、無い? あれば、ほのかさんと街まで買い出しに出るから遠慮無く言ってね」
朝食後、ログハウスの掃除を社会人組(晶、ほのか、夏穂)と学生組(飛鳥、美優樹)とで一緒に終えた宏はキッチンへ足を向け、食材を前にした主婦組五人――多恵子、優、真奈美、千恵、若菜に声を掛けた。 すると、打てば響く速さで幼馴染であり、一家の料理長たる若菜が笑いながら大きく頷いてくれた。
「大丈夫だよ~♪ これだけあれば立派なお節料理、出来るよ~♪」
今日の若菜は身体にフィットした黒のトレーナーとスリムジーンズを纏い、紫のエプロンを着けている。 腰まで届くストレートヘアは首の後ろでひとつに束ね、髪の先端を白のリボンで留めた姿は新妻の雰囲気、満載だ。
(うはは♪ 若姉は長身でスリムなモデル体型だから何着ても似合うなぁ♥ もしもこれが下着にエプロン姿だったら、新妻キッチンプレイで萌えるんだよなぁ)
若菜は身長百七十五センチ、上から七十八(Cカップなのだ)、六十、八十八と、スーパーモデルに引けを取らないスタイルを持つ、宏の生まれながらの幼馴染だ。 処女雪の如く白い肌と濡れ羽色の髪のコントラストは妻達の中では群を抜く美しさを誇り、涼やかな切れ長の瞳と目鼻立ちの整った美顔は日本の、否、世界のファッション誌の表紙を飾ってもおかしくない大和撫子でもある。
(結婚してからも若姉の美人度は変わらないよなぁ♥ そんな奥さんが下着姿で台所に立てば俺も勃つに決まってるじゃん)
幼馴染の微エロ姿を想像するだけで情感が刺激され、劣情を抱くには充分なのだ。 結果、朝っぱらから鼻の下を伸ばし、股間の如意棒に血液がみるみる集まり始める宏だったが。
(おっと、やばいやばい。今はそれどころじゃ無いし。)
見目麗しい奥さんから泣く泣く(?)視線を外し、目の前の素材に目を向ける。 何しろ、これから正月向けの日本料理を数々作り上げていかなくてはならないのだから。
「若姉。俺達、掃除を終えて手が空いてるから、手伝う事があれば言ってね」
「ありがと~、宏ちゃん。でも大丈夫! 材料は揃ってるしキッチンはお屋敷の倍近く広いし腕の立つ料理人も五人いるから昼過ぎには大方、仕上がるよ~」
大きく胸を張り自信満々に言い切る若菜の視線が食材と主婦組に向く。 二十畳程もあるキッチンには大人三人が優に寝られる調理台が中央に置かれ、その上には黒豆、銀杏、ごぼう、栗、数の子、いくら、鯛、海老、鰤、身欠きニシン、三枚に下ろした白身魚、大根、人参、レンコン、生椎茸、里芋、紅白のかまぼこ等々、日本ではお馴染みの食材が大量に、そして所狭しと並べられていた。 その隣には樽詰めされた味噌、天日塩や砂糖の調味料は勿論、大袋に入れられた干し物の椎茸、貝柱、昆布、一升入りペットボトルの純米酢や日本酒、みりんと醤油も揃い、出番を待っている。 これら食材は昨日、ストックホルム中央駅に程近い裏通りにある、日本の食材を直輸入し販売する店で仕入れたものだ(十一人いるので手分けして運んだがそれでも重かった)。 切り餅や小豆も全て純国産の食材を選んだので安心安全なのは言うまでも無い。
「そんなに早く? 流石だな。量が量だけに、もっと時間が掛かると思ってたよ」
宏の予想では夕方近くまで掛かると踏んでいたのだ。 何しろ、自分達十一人の他に、ほのかの祖父母や親類縁者で総勢四十人分は作る予定なのだから。 料理を詰める三段式お重も六組(この為に日本から持って来たのだ)、既に洗い終わって準備万端、整っている。
「宏、そんな大した量じゃ無いわよ。何たって実家でもその位、毎年作ってたしね。それに正式なお節料理を作る訳じゃ無いから、そんなに手間も取らないし。まぁ、だからって、それなりに体裁は整えるから安心して」
揃えられた食材をまじまじと眺めていたら、若菜の隣に立つ小柄な美女が軽やかな笑い声を上げた。 どうやら、時間内で作れるか、揃えられた食材でちゃんとしたものが作れるか、不安視していると思ったらしい。
「千恵姉。その点は俺、安心してるから。若姉や千恵姉の腕前は五つ星クラスだからね。多恵子さんや真奈美さんもだよ。そして、優姉もめっきり腕が上がってるしね♪」
「えへへ~。宏にそう言われると腕が鳴るわね」
副料理長である千恵が腰まで届くポニーテールを弾ませ、照れ臭そうな笑みを浮かべつつも胸を叩く。 料理主任の多恵子や遊軍担当の真奈美と優も嬉しそうに頬を染め、にこやかに、そして大きく頷いている。
「うん。期待してるよ」
(それにしても……みんなの姿はいつ見ても新鮮だなぁ♪ 惚れ直すぜ♥)
応える宏の、熱視線が今度は千恵達に向く。 今日の千恵は朱色のTシャツと黒のハーフパンツ、頭には髪を縛る真っ赤なリボンと纏うエプロンも薄赤なので愛らしさ満載だ。 多恵子はベージュ色のセーターと膝下までのフレアスカートに純白の割烹着を纏い、真奈美は水色の薄手のワンピースに薄緑色のエプロンを、優は紺色のタンクトップとデニムスカートに蒼のエプロンと、誰をどう見ても新妻らしい装いなのだ。
(何度見ても目の保養になるよなぁ、みんな美人だし♪ 屋敷にいる時は毎日、朝と夕方に目にしてるけど、場所が違うだけで、こうも印象が変わるとは……これが旅の魔法(マジック)か?)
ついつい鼻の下が(大きく)伸びる宏。
(艶やかな長い髪を持つ多恵子さんはアップに、背中まで真っ直ぐ届く黒髪の真奈美さんも今はひとつに纏めて三つ編みにし、シャギーカットにしたショートヘアの優姉はそのまま、か。みんな、うなじも綺麗だなぁ♪)
エッチの時は常にうなじや耳たぶを舐めたり甘噛みしたりするので、ついつい視線が吸い寄せられてしまう。 殊に、首筋の白い肌に黒いほつれ毛が数本、垂れている様は女の色気、満載だ。 これでは自重したイチモツが再び勢力(精力?)を取り戻して当然だろう。 宏の股間はズボンを押し上げる程に隆々とそびえ勃ってしまった。
「それじゃ、ボチボチ始めようか」
千恵の弾んだ声に主婦組が頷き、一斉に動き出す。 その足取りや手際に迷いは無く、みんな慣れた動きだ。
(みんな、それぞれが動きやすい服装や髪型からして、お節に掛ける意気込みが凄いな。去年以上かも)
どうやら、ほのかの祖父母や親戚一同に本格的な日本食を振る舞うとあって、闘志を漲らせているらしい。 料理長の若菜は的確な指示を出しつつ巧みな包丁捌きを見せているし、千恵は舌舐めずりして(!?)食材をあっという間に料理毎に切り分けてゆく。 真奈美と優も指示が出る前にテキパキと仕事をこなし、若菜や千恵の補佐に励んでいる。 多恵子は大鍋に出汁を取りつつ「日本食の真髄を披露して差し上げますわ」などと不敵な(?)笑みすら浮かべている。 広いキッチンには食欲をそそる昆布出汁の香りが漂い始め、俎板と包丁の奏でる小気味良いサウンドがステレオで響いてゆく。
「これなら、ほのかさんのお祖父さんお祖母さんもきっと喜んでくれるだろうな」
主婦組の手際好さに、改めて目を見張る宏。 すると夫の微かな声が聞こえたのか、大根の桂剥きをしている若菜が手は休めず笑顔を向けて来た。
「宏ちゃんが先週、市内散策した時に日本の食材を扱うお店を探してたのは、この為だったんだね~」
「うん。せっかくこっちに来たのなら、俺達が普段過ごす正月の味をお祖父さん達に体験して貰えたら、って思ってさ」
「そうでしたか。わたくし、その思い遣りに感服致しましたわ」
多恵子も煮物の灰汁を丁寧に取りながら視線を向けて来た。
「恥ずかしながら、わたくしはてっきり日本食が恋しくなった時の為にと思っておりましたが、浅はかでした。その想いは必ずやこちらの皆様に通じるでしょう」
若菜は包丁を握ったままVサインを掲げ、多恵子は頬を朱(あか)く染める。 千恵と真奈美、そして優もそんなやり取りを面白そうに眺め、ニコニコしている。
「ありがと、多恵子さん。そう言って貰えると俺も仕込んだ甲斐があるよ」
「いえいえ。どう致しまして。おほほのほ、ですわ」
キッチンに、温かな空気がより一層、拡がる。
「そんじゃ、明日の正月を無事に迎える為に、みんな協力して頑張ろう!」
「「「「「お~!」」」」」
意気揚々と拳を振り上げる宏に、主婦組の元気な声が続く。
「俺達も手伝うから、何でも言って!」
「あ、それは遠慮するわ。普段と違って、こればっかは慣れた者しか扱えないし」
「さ、さいですか……。千恵姉、冷たい」
胸を張り気勢を上げる主婦組と、一刀両断に打ち捨てられ背中を丸め意気消沈する宏だった――。
(つづく)
 ↑↑ 「面白かった♪・良かった♪・エロかった♥」と思われた方はクリックをお願いします♪ (ランキングサイトに投票され、作者が悦びます♪)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
メヌエット(11)
メヌエット(11)
|
美姉妹といっしょ♪~新婚編
|
|
|
北欧バカンス十二日目、北欧で過ごす最後の夜。
「宏さん。お風呂の準備が整いましたが、如何致しますか?」
夕食後、暖炉前に置かれたソファーで妻達との団欒中、宏はそう声を掛けられた。 柔らかなアルトの声に誘われるよう振り向くと、手にバスタオルを携えた最年長妻が笑みを湛え歩み寄って来た。
(多恵子さん♥ 常に控え目だけど、いつ見ても素敵だな)
今日も艶やかな黒髪をアップに纏め、薄蒼のワンピース纏った愛らしい姿だ。 しかしその下の肢体は妻達の中では最も小柄ながら膨らむ所は膨らみ、括れている所は細く括れ、張り出している所は丸く張り出しており、スーパーモデル並みのボディを誇るほのかや若菜と少しも引けを取らないと宏は熟知している。
「ありがとうございます。そうですね……時間も頃合いだし、入らせて貰います。何せ、ここの風呂は広くて気持ちイイですからね」
このバンガローの浴室には本場のサウナとジャグジーは元より、何故か総檜造りの浴槽と洗い場まであるのだ。 しかも、いずれも大人十人が余裕で入れる大きさなのだから驚きだ。
『うわっ!? 浴槽の隣にジャグジーがっ! 広い洗い場にカランも五つ揃って……まるで旅館みたいだな』
ここに来た初日、目にした浴室に全員、呆気に取られたものだ。 何でも、ほのかの祖父が孫の嫁いだ日本の文化をネットで調べているうちに檜風呂の存在を知り、新たに建てる別荘――バンガローに採り入れるべく某日本旅館の浴室画像を参考にしたのだとか。
『欧米には日本様式の風呂はまず無いからね。お陰でリラックス出来るよ』
『あはは! じいちゃんの新し物好きは昔っからだからな。しかもオレが嫁いでから日本食がお気に入りになったって言うから笑っちまったぜ』
(豪快に笑う、ほのかさんの飛び切りの笑顔が印象的だったっけ。……あ、それでほのかさんのお祖父さん、若姉達が作ったお節料理を大層喜び、目の色変えて食べてたのか)
つい二週間前、初めてこのバンガローに来た時や正月の光景を思い出し、宏は小さく笑ってしまった。
「明日は日本へ帰るのに朝からバタバタしそうだし、早く寝る為にも、もう入らんと。みんなはどうする?」
首を左右に振り、居並ぶ奥方達にお伺いを立てる。 ここに限らず、風呂に入る時はいつも誰かしらと入るので、今夜は誰が一緒するのか聞いたのだ。
「私はもうちょっとしたら入る~」
「宏、せっかくだから多恵子さんと入っちゃって。あたい達は最後で好いから」
幼馴染であり、実家では隣に住んでいた双子姉妹の若菜と千恵が同時に応えた。
「へ? 多恵子さんと一緒に? 好いの? いつもは若姉とか晶姉が競って入ろうとするのに?」
「「うんっ!」」
美姉妹(しまい)の弾む声がリビングに響く。 同時に、「競ってないわよっ!」と咆える声も聞こえた……ような気がするが、きっと気の所為だろう。
「それじゃ、多恵子さんも一緒に入りましょうか」
「はい。それではご一緒させて戴きますわ。おほほ♪」
打てば響く速さで即答する多恵子。 千恵と若菜はニコニコ、ニヤニヤ(?)、多恵子は目元を薄っすらと赤らめた顔付きから、どうやら最初(はな)っから決められていたようだ。 念の為、自尊心のメチャ高い奥さん(今さっき咆えた主だ)にも目を向けると。
「あたしはさっき部屋でシャワー浴びたし、今日はもう寝るわ。流石に連日連夜の深酒が効いててねー」
「……ボクもお姉ちゃんと続けて浴びたからいい。今夜はすぐに眠りたい気分」
宏の従姉であり、こちらも双子姉妹の晶と優も声を揃えると、おもむろに立ち上がる。 こちらの二人はさっきから盛んに欠伸をし、瞼も半分下がっているので眠気に襲われているようだ。
「それじゃヒロ、お休み。みんなもお休み~」
「……ヒロクン、お先。みんなもお先」
「うん、お休み。チュッ♥」
二人に合わせて立ち上がった宏は肩を抱いてお休みのキスをし、背中を見送ってからリビングに残った妻に目を向ける。
「ほのかさんと真奈美さんは――」
尋ねるより前に、ソファーから腰を浮かせたほのかが肩をヒョイと竦めた。
「オレはまだ荷造りが途中でさ。終わってから部屋のシャワー浴びてそのまま寝るわ」
そう言いつつ部屋の隅に積んである薪をひと束手に取ると暖炉にくべ(これで翌朝まで持つのだ)、お休みの熱いキスとハグをしてから寝室へと足を向ける。
「私もお部屋のシャワーで簡単に済ませたの。これから日本に送る荷物を纏めなきゃいけないし」
真奈美もゆっくりと腰を上げ、ほのかに続く。 この二人は明日の帰国準備がまだ済んでいないらしい。
「それじゃ宏君、お休みなさい。多恵子さん、千恵ちゃん、若菜ちゃんもお休みなさい」
真奈美もはにかみつつキスを受け、手を振りつつリビングを後にする。 二人が出て行くと、それまで幾つもの笑い声が満ちていた広いリビングには宏の他に千恵と若菜、そして呼びに来た多恵子の息遣いだけが残された。 心なしか、暖炉の朱い炎に浮かび上がる女性陣の横顔が哀愁を帯びて見えてしまうのは……気の所為、だろうか。
「流石に四人いなくなると静かになるね――って、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんはドコ行った? バンガロー(こっち)に来てから真奈美さんと熱心に語らってたよね? 夏穂先生もほのかさんと呑んでたし……三人してドコ行った? まさか外に出てないよね? 雪降ってるしマイナス二十度はあるし」
飛鳥達の座っていたソファーの横に置かれたサイドテーブルには三人が飲んでいたジュースの瓶やグラスがあった筈だが、跡も残さず綺麗に片付いていた。 一方、夏穂とほのかが使っていたサイドテーブルには肴の空袋やら潰されたビールの空き缶やらが幾つも転がったままになっている。
(何だか、それぞれの性格が出てて面白い――じゃなくてっ!)
宏はいつの間に消えた三人の行方を年長妻に尋ねようと身体ごと向き直る。 当のほのかと真奈美は既に退場してしまったし、多恵子は飛鳥と美優樹の母であり夏穂の姉でもあるからだ。 すると。
「その三人ならちゃんと屋内(なか)にいますわ。それではお風呂に参りましょう♪」
満面の笑みを浮かべた多恵子に腕を取られ、先導するよう歩き出した。 それはまるで、心配せずとも大丈夫、安心して下さいと言うように。
「へ? あ、ちょ、ちょっと多恵子さん! そんな強く引っ張らなくても――」
小柄な体格だのに、どこにそんな力が備わっているのかと思う程のパワーだ。
「ごゆっくり~。後の片付けや戸締まりはあたい達がしとくからね~」
「宏ちゃん~。ファイト! だよ~」
笑顔で手を振る千恵と、人差し指と中指の間に親指を挟んだ拳を突き出し、何故かテンションの高い若菜に見送られ、宏は引き摺られるようにしてバスルームへと連行されてしまった。
☆ ☆ ☆
「それでは、今宵はわたくし共が宏さんにご奉仕させて戴きますわ」
「え? わたくし……『共』? ご奉仕? それって――」
脱衣所で多恵子からパンツを脱がされ、にこやかにそう告げられてから五分後。
「い、イック~~~っ!」
――どびゅ――――――――っ! どびゅびゅびゅびゅっ! どびゅんどびゅんっ! どぴゅ~~~っ!――
洗い場に敷かれたマットの上に仰向け大の字で横たわる宏は、濃厚一番搾りを恩師の顔面に見舞っていた。
「!? うぉっぷっ! ぅあぁあ゛っ! ん゛~~~っ!」
「あぁあ!? ご、ごめんなさいっ! 四人の舌技に我慢出来んかったですっ」
射精の余韻に浸る余裕も無く、宏は唸り声(?)を上げる恩師に即行で詫びを入れる。 しかし、身体の上には裸の多恵子が逆向きに覆い被さっているし、両腕も飛鳥と美優樹の太腿に挟まれているので首しか動かせず、両脚の間に陣取る恩師の頭頂部しか見えない。 それでも、射精の瞬間は誰にも咥えられていなかったので正面にいる恩師に顔射を決めたであろうと容易に想像が付いた。 果たして。
「うむ゛む゛む゛む゛っ! ひ……宏クン……い……息が出来んっ! ぷはぁーーーーっ! あーもう! 恩師を精液で溺死させる気かっ!」
鼻と口を塞ぐ大量の白濁液を両手で拭い、深呼吸してから猛然と突っ込む美人女教師。 額から顎に掛けて白黄色ゼリーがてんこ盛りにされ、一部は耳元やうなじ、胸の谷間まで滴っている。 そんな、ある意味、宏の色に染められた夏穂に溜息を吐(つ)く者が。
「あ~ぁ夏穂姉さん、咥えるタイミング、悪過ぎ~」
宏の左隣で一糸纏わぬ姿で横たわり、夫の下半身に手を添え、顔を寄せたまま呆れ顔で言う飛鳥だ。 栗色のツインテールが湯気で湿り、清流の如く背中から腰に掛けて張り付いている。
「夏穂お姉さん。宏さんの射精するタイミングを捉えないからそうなるのよ。独り占めしたバチが当たったんだわ。呑まないなら美優樹に素直に譲れば好いのよ。そうすれば宏さんに無駄撃ちさせる事、無かったのに」
眉を寄せ、叔母に対し辛辣に言うのは美優樹だ。 飛鳥の三歳下の妹ながら、体格や顔の作り、髪の色から長さまで外観は鏡に映したかのようにそっくりなのだ。
「ホント、夏穂お姉さんってば欲に塗れてしょうがないんだから」
こちらも全裸になって宏の右隣に寝そべり、鈴口から精液が滴るイチモツと叔母の顔を交互に見ながら非難の声を上げる。
「う、うっさい! たまたまタイミングがずれただけよ! 第一、アンタ達だって咥え損ねてるじゃんっ!」
目を塞いでいた精液も掬い取った夏穂が姪二人に薄目を開け咆えるも、顔面の至る所や拭った指に白濁液がまだまだ残っているので迫力がまるで無い。
「無茶言わないで! 夏穂姉さんが根本をずっと握ったまま離さないから私等が舐められない――」
「そ、それは! 夏穂お姉さんが正面に陣取って常に先っちょペロペロしてるから――」
叔母・姪トリオが男のイチモツを前に姦しく言い争いを始めようかと言う直前。
「こらこら。まだ始まったばかりでしょ。ケンカしないの」
穏やかな口調で執り成すのは多恵子だ。 宏の上にシックスナインの形で覆い被さり、四人でご主人の肉棒にご奉仕していたのだ。 と。
「――あら、勿体無いわね。垂れちゃうじゃない」
妹――夏穂は三歳違いの妹なのだ――に顔を寄せ、残った精液を丁寧に、しかも直接舐め取ってゆく。 舌に絡めては美味しそうに啜り、飛び散った精液を一滴たりとも逃さないとばかり唇も這わせてゆく。
「あ、こら! 姉さん、ナニすんの! 瞼を舐めるな! 耳に舌を入れるなぁ! これは全部ウチのだ!」
夏穂が身を退いて抵抗するも、多恵子の両手が夏穂の肩を押さえているので避けられない。
「あひゃぁ~。お母さんもヤルわね」
「お母さんずるい! 美優樹にも宏さんのを分けて!」
美優樹は母親と一緒に白濁液を舐め取ってゆく。 頬を寄せ合い、夏穂の肌にへばり付いた精液を分け合っている。
「あ、ちょっ、こら! 私の分も残しといてよ!」
最初は苦笑いして母親の仕草を眺めていた飛鳥も、妹に出遅れてなるものかとばかり慌てて手を伸ばし、叔母の胸の谷間に流れ込む精液を掬い取っては口に運んでゆく。
「こらこら! 飛鳥ちゃんはドコに手、突っ込んでんの! ソレも、ウチんだ!」
姪に咆えつつも、夏穂は顔面に残る白いマグマを指で摘み上げ、目の前に翳す。
「それにしても宏クンの精液は相変わらず濃くて……プリップリの豆乳ゼリーみたい。こんなん、喉に引っ掛かってまともに呑めないわよ」
言いつつも指を閉じたり開いたり、そして捏ねたりして元生徒の子種汁に魅入っている。 もしここに晶や優がいれば、恩師の切れ長の瞳が妖しく光っていると確実に判るだろう。
「こんな危険な精液(しろもの)、恩師のウチが最後まで責任持って処理しないと……ずるるっ! じゅるるるっ! んあぁ……この、鼻に抜ける何とも青臭い苦味が……癖になるぅ――って、指から垂れちゃうっ!」
結局呑むのかよ! と突っ込みを受けたのかは定かでは無いが、恩師の荒い鼻息が広い浴室に響いてゆく。 片や、ご奉仕を受けている真っ最中の宏は大の字になったまま忍び笑いしていた。
(みんな、下半身丸出しでナニ、してんだか。……にしても、何度見てもエロいし、そそるな)
どうやら飛び散った残滓をみんなして奪い合っているようだが、胸に多恵子が逆向きで覆い被さっているので四人の表情が全く見えない。 それよりも、すぐ目の前には三十八歳の熟れた肉裂が鎮座し、左に二十歳(はたち)の新鮮な淫裂、右に十七歳の若い縦筋がそれぞれ微妙な渓谷を形作っているので、こちらの方が重要だ。
「みんなパイパンだから割れ目が好く見えるよ。褐色に色付いて無いから常に処女同然に見えるし、濡れ具合も一目瞭然だ。割れ目から覗くクリトリスの色や形、勃起具合も丸判りだ」
三人共、お湯や汗とはまるで別物の、粘着質な液体が内腿にベッタリ張り付いている。 どうやらダブル・フェラならぬカルテット・フェラ(四重奏?)した事による精神的な昂ぶりと飲精、そしてその匂いと味(?)で完全な発情状態にあるらしい。
「多恵子さん、すっかり濡れ濡れになってますね。まだ一切触れていないのに、割れ目が誘うようパックリ開いてます♪ ホラ、今も飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんが通った穴の入口がヒク付いてますし」
肉付きの好い肉裂から覗くサーモンピンクの媚粘膜が、まるで生きているかのように蠢くのだ。 しかも湧き出す愛液の量が徐々に増え、割れ目の縁を通って恥丘にまで濡れ拡がっている。
「ひ、宏さん! は、発情などしておりません! 娘や妹の前で変なコト、言わないで下さいましっ」
違うとばかり丸い腰を揺するも、目の前の秘孔からは熱い蜜がトロリと顔面に垂れ落ちて来る。 これでは、間違い無く発情してますと言っているのと同じだ。
(さっきは夏穂先生に急襲されてあっという間にイかされたけど、今度はこっちの番だ!)
宏はフェラのお礼とばかり、べっとりと濡れた肉裂に顔を寄せ、おもむろに舌を伸ばした。
(ん~♪ つるりとした舌触りと愛液の滑(ぬめ)りが何とも心地好いな♥ 熱を感じる位に、ここが火照ってるのが判るわ)
宏は紅(あか)味を増した肉裂に沿ってゆっくりと舌先を這わせる。 但し、触れるか触れないかの力加減で。 すると、すぐ目の前で丸見えとなっていた薄茶色の丸い菊門が舌の動きに合わせてキュッと窄まるのが判った。
「ひぃいっ!? ひ、宏さんの熱くて荒い鼻息が掛かって……そ、そんな刷毛で掃くように優しく舐められたら……そ、それだけでイッて……しまいますっ!」
口ではそう言うものの、格段に増した白蜜とキツく窄まったままのアヌス、そして開花するかの如く充血したラヴィアから、どうやら軽いアクメを迎えたらしい。 半球状の淫核が目にも鮮やかに屹立し、開いた内腿が小刻みに打ち震え、マットに付いた膝がカクカク笑ってもいる。
(むはは♪ 歳上美女をイカせるのって楽しいなぁ♪ 今度はどうやって攻めようかな~♪ 多恵子さんの柔らかオッパイでパイズリして貰おうかな? それとも尖った乳首を延々と舐めしゃぶってみようかな? ズル剥けになったクリを甘噛みし続け……ると簡単にイっちゃうから止めとくか)
妻の一部(全員?)からベッドヤクザと評される宏の、加虐心に火が点いた瞬間だった。
「多恵子さんのオマンコは肉付き好くて、指で突(つつ)くとプニプニして表面は弾力があるのに肉質は柔らかいんですよ。しかも半分埋まった真珠大のクリが目を惹きますし。ラヴィアも肉厚で少し長目だけどはみ出しが少ないし、とても二児を生んだとは思えん新鮮なオマンコです。俺、多恵子さんのオマンコ、大好きです。いつ、どこでも、ずっとしゃぶりたい位に♥ こんな風に♪」
「へ?」
多恵子が振り向くよりも早く、宏は硬く尖らせた舌先を肉裂に挿し込むや中の媚粘膜を直に舐め上げた。
(むふふ♪ 割れ目のお肉が舌を挟む感触がタマランチ! だからクンニは止められん♪)
ひとり悦に浸る宏を余所に。
「ひぃい゛っ! ひ、宏さんの、意地悪ぅ~」
鋭く短い多恵子の嬌声が風呂場に響き、豊かで温かな胸(八十五のDカップなのだ)がペタンと腹に落ちるのが判った。 どうやら今の攻撃で腕の力が完全に抜けてしまったらしい。 淫裂から湧き出る愛液が白く濁り始め、胸元にトロリと滴って来る。
「多恵子さん、軽くイッちゃいましたね。でも本番はこれからですよ。覚悟して下さいね♪」
「……………………はい♥」
小声だが、ハッキリと応える多恵子。 想像したのか、白蜜がコポリと噴き出る。
(多恵子さんの愛液、薄い塩味がする。でもまだ溶けたバターみたくなってないから、まだまだ昇り詰める余地があるな。即ち、ハメ甲斐がある訳だ♪)
こちらは既に一度、射精(だ)してはいるが、まだまだ満足していない。 今夜は(も?)気力充分、犯(や)る気満々なので、この四人に最低二回ずつ膣内射精(なかだし)しても余裕な気がする。
(とは言え、既に一回射精(だ)してるからなぁ。美優樹ちゃんじゃ無いけど、これ以上の無駄撃ちはなるべく避けたいな。最後の方は流石に精量も少なく薄くなっちゃうし)
イチモツの周囲には今も四つの顔が揃っているので、そのうち誰かが手なり舌なり伸ばすだろう。 そうなれば竿の奪い合い、咥え合いで意図せずイッてしまう恐れも十二分にある。 何せ、今以てフル勃起状態を維持し、鼓動に合わせてビクンビクン脈打っているのだから。 実際、
「あぁ……何度見ても素敵ですわ。惚れ直しますわ」
「相変わらず……玉もデカイわね。どんだけ精液、詰まってんのかしら?」
「レディコミでは一回出すと終わるのに……宏先輩ってば、尚もあんなに反り返って……凄っ」
「ガマン汁で先っちょ、べチョべチョじゃない」
「カリ首もあんなに開いて……宏さんらしくて逞しいわ。美優樹、見てるだけで軽くイッちゃいそうですぅ」
「太くて……凄く硬そう。裏筋があんなにも膨らんで……這い回る血管も青黒くて……元教え子ながら天晴れなヤツ」
「「「「……ごくり」」」」
などと唾を呑む音が聞こえても来る。
(ご奉仕されてるからって、このまま大人しくしているのも……なぁ。だったら、攻撃は最大の防御なり!)
宏は多恵子へクンニを続けたまま(幸い、首を伸ばせば口が届く所に淫裂がある)、濡れた亀裂に手を伸ばす。
「飛鳥ちゃん、お待たせ♪」
「へ? あ、いや! べ、別に待ってなんか無いですからっ」
慌てて手と首を激しく横に振る飛鳥。 しかし、首から上を真っ赤に染めているので何をか言わんやだ。
(この四人は『暗黙の了解』なるものに忠実なんだな)
宏は思い出す。 自分が誰かと合体、若しくは愛撫している間は、他の妻達は基本、見守る姿勢を取るのだと。 若菜から聞かされた所によると、『やっぱ宏ちゃんを全身で感じたいじゃない~。だから宏ちゃんが指示しない限り、相手してる間はなるべくちょっかい出さないようにしてるんだよ~』だそうだ。
(それにしては若姉とか夏穂先生、晶姉やほのかさんは常に、優姉と真奈美さんは時々乱入し一緒になって手やら舌やら出すよなー。俺のチンコや全身にも、今夜の夏穂先生みたく隙あらば弄り倒して来るし)
そんな無礼講(?)な妻や夫を立てる妻達を、宏は誰よりも愛おしく思っている。 だから常に全力で妻に愛情を示し、抱き締め、膣(なか)に残すのだ。
(まぁ、エッチする面子が変われば交わり方も無限大だよな。奥さん同士が内々で決めた事に俺がどうこう言うモノじゃ無いだろうし、要はケースバイケースだもん)
その想いが通じたのかは不明だが、誰かの手が疼く肉棒をそっと握るのが判った。 同時に、亀頭、竿、玉袋の三箇所に熱い舌や蠢く唇が這う感触まで伝わって来る。
(お♪ ご奉仕再開だな。ならば――)
宏は思考をエッチモードに切り替え、蒼く新鮮な肉裂に意識と左手を向ける。
「飛鳥ちゃん。クリの皮がズル剥けになって米粒大の紅真珠が丸見えだ。いつ見ても可愛いお豆だね。邪魔な毛も無いし、ワレメから中のビラビラもはみ出して無いから、すっごく綺麗な割れ目だよ。母親譲りの天然パイパン、万歳! って感じ~♪」
内腿を撫でさすってから二つ歳下の後輩の恥ずべき部分を事細かく視姦し、指を這わせ、熱く語る宏。 飛鳥は中学高校と同じ部活――陸上部に所属していた仲間でもあるのだ。
「ひっ!? ひ、ひ、ひ、宏先輩のエッチ! そ、そんなん言いつつ触れるか触れないかの力加減で上下に撫でないでぇ! も、もどかしくて、あそこが変になるからぁ!」
しかし、決して隠したり離れたりしない飛鳥。 むしろ腰をこちらに押し付け、多恵子の尻と並ぶ形となった。 それは飛鳥の無毛の股間が首を横に向けずとも視界に入る事を意味し、多恵子の淫裂を舐めつつ横目で飛鳥の割れ目をじっくり観賞出来ると言う事だ。
「飛鳥ちゃんの可愛いオマンコ、弄らずにどうする! こんな可愛いオマンコ、俺、好きだよ♪ どんどん変になってね♥ 俺が目一杯、可愛がってあげるからさ♪」
「~~~~っ」
照れているのか、それとも恥ずかしさで撃沈したのか、言葉にならない声を上げ悶える飛鳥だった。
(飛鳥ちゃんも、順調に身体に正直になって来たなぁ。初めの頃は恥ずかしがってオッパイすら見せなかったのに、今では全裸で絡むのが当たり前にまでなったし♪)
目の前の熟れた淫裂を舌先で何度も繰り返し掃き、多恵子の喘ぎ声を遠く聞きつつ後輩の成長(性長?)を喜ぶ宏。 しかし、女の亀裂はまだ残っている。
「美優樹ちゃん。割れ目から本気汁が駄々洩れしてるよ? まだ触っても無いのに薄っすら開いてるし」
舌で多恵子の熟渓谷を愛し、左手で飛鳥の蒼い割れ目をなぞりつつ、今度は右側で横たわる若い縦筋に目と右手を向ける。 元々は髪と同じ栗色の淡く細い陰毛が白い恥丘の狭い範囲に少量生えていたが、今や完璧な剃毛処理しているので濡れ具合や真っ直ぐ走る女の裂け目が丸判りだ。
「ひ、宏さんの熱い視線と手の温もりを感じて……美優樹ではコントロール出来無いんですぅ」
言いつつも腰を前後に揺すり、徐々に寄せる美優樹。 どうやら、こちらも好い具合に性感が高まっているらしい。
(お♪ 左に飛鳥ちゃん、中央に多恵子さん、右に美優樹ちゃんのオマンコが勢揃いしたぞ♪)
宏の視界には、三つの濡れた淫裂が揃い踏みとなった。
(ほっほ~。美優樹ちゃんのは、さっきよりも割れ目全体が充血し、紅(あか)味が強くなってるな。蜜も徐々に粘り気を増してるし、もう少し、ってトコかな)
宏はお屋敷最年少妻の股間を凝視し、肌に直接触れぬよう、産毛を掃く感覚で縦筋に指を這わせてゆく。 当然、舌で多恵子の、左手で飛鳥の割れ目を弄りつつ、だ。
「んぁあ……ひ、宏さんっ……宏さぁん……」
「んはぁぁ……せ、先輩……宏先輩ぃ……」
――じゅるるっ! ずずずっ! カッポカッポ……あむっ……じゅるんっ!――
鼻から抜ける喘ぎ声と竿を咥え、舐め啜る唾液の音が浴室に拡がってゆく。 宏は股間から這い上がる快感を享受しつつ、歳若い美優樹の股間に攻め入る。
「外観同様、ココも飛鳥ちゃんそっくりな造りだね。割れ目の長さやラヴィアのはみ出し具合も同じだし。でも、クリは飛鳥ちゃんよか少し小さいかな? 大陰唇は……美優樹ちゃんの方が少し肉付き好くて弾力もあるから、これは多恵子さん似かな♪」
「あぁ……宏さんを感じますぅ! 美優樹の熱く火照ったアソコなぞって……美優樹、感じちゃいますぅ!」
美優樹は敏感体質なので、こちらの指使いが手に取るよう判るらしい。 指先を這わせる度に腰が震え、陰唇に僅かばかり力が加わると腿がビクンと大きく波打つ。 小さく開いた秘口から白く濁った液体がトロリと流れ落ち、内腿を伝ってマットへと滴ってゆく。
(美優樹ちゃんも、かなり昂ぶって来たかな? こちらのオマンコも、かなりほぐれてるし)
愛液の海から覗く媚粘膜はすっかり充血し、赤味のトロみたくなっている。
(美優樹ちゃんも即ハメ可能だな)
などと幼妻の股間に魅入っていたら、いつしか肉棒の上で姉と妹のバトル(?)が始まっていた。 吐息と喘ぎ声だけだったのが、言い争う声も混じっている。
「ちょっと姉さん! いつまでもオチンチンの先っちょ咥えてないで、少しはウチに譲ってよ」
「あら、今度はわたくしが宏さんのおチンポをしゃぶる番ですわよ? 夏穂ちゃんはさっき根本まで頬張ったのですから暫くお休みしたらどうです?」
「ウチは元担任として常に面倒見ないといけないのっ!」
「それだって、宏さんに選ぶ権利があるのではなくて?」
「うぐぐぐぐっ!」
どうやら夏穂と多恵子による覇権争いの真っ最中らしい(しかし多恵子が優勢のようだ)。
(夏穂先生は激しくも情熱的なフェラだし、多恵子さんは愛おしげにねっとりとしたフェラだもんなー)
竿から受ける熱い愛情に感じ入る一方。
「あ! ちょっ! こら美優樹! 二人の騒ぎに乗じて宏先輩のソレを独占するんじゃない! 私にもアレ、咥えさせなさいよ! あぁあ!? せ、せめて棒の真ん中舐めるだけでもイイから! ――って、言ってる傍から全部咥えようとするなぁ!」
「んもう~、お姉ちゃんは口だけは好く動くんだから。お姉ちゃんは喋るより、もっと積極的に行動しないと、いつまで経っても欲しい物は手に入らないわよ? いつまでも恥じらう女子大生を気取っても無理無駄無謀なんだから」
「な゛っ!? 何ですってー!」
「それに、好い加減、『ソレ』とか『アレ』とか『棒』とか言ってないで、ちゃんと愛情籠めて『オチンチン♥』って言えるようにならないと。宏さんにつまらない女、使えない女、精液便所として扱われ、早々に飽きられるわよ」
「んぐぐぐぐッ……」
こちらは相変わらず妹が主導権を握っているようだ。
(何だかんだ言っても、飛鳥ちゃんはいつも初心な感じで触れて来るし、美優樹ちゃんは丁寧に舐め上げて来るよなー)
年少者からの一途な愛を感じる宏。 そんな三者三様の言動に、宏は肉槍を意識的に、そして見せ付けるよう大きく震わせた。
「あ、元教え子の息子から精液交じりのガマン汁が噴き出た。そう言えば顔射の後始末に夢中になっててお掃除フェラ、してなかったわね」
「か、夏穂お姉さん……言い方がストレート過ぎ。もう少し言い様が――」
「ひ、宏先輩ってば意外と堪え性、無かったりする?」
「あらあら。宏さんも、辛抱堪らん、と仰ってますわ。そろそろ挿れた方が宜しいようですわね」
勃起肉を強調したのが効いたのか、言い争う声がピタリと止み、替わって驚きとも悦びとも取れる歓声が起きる。
(本気で言い争う事は無いけど、これで別の方向に意識が向くだろう。多恵子さんの言葉通りに)
妻達をリードするも、今は自分の欲望を満たす事で頭が一杯だ。
(早く目の前のオマンコと繋がりてぇ! 膣内(なか)にザーメン、たっぷり注ぎてぇ!)
まるで誘っているかのように、三つの淫裂の底に潜む濡れた媚粘膜と秘口が見え隠れするから堪らない。
「も、もう我慢出来ん!」
宏は飛鳥と美優樹の股間から手を外し、目の前の下半身を掴むとそのままムクリと上体を起こした――。
☆ ☆ ☆
「あらあら。宏さんも、辛抱堪らん、と仰ってますわ。そろそろ挿れた方が宜しいようですわね」
多恵子は妹や娘にそうは言ったものの、率先して夫に跨り、肉親の前で娼婦の如く腰を浅ましく振るのは流石に躊躇われる。 第一、愛する男性(ひと)から淫乱な女、股の緩い女だと、決して思われたくは無い。
(宏さんにはご奉仕致します、とは言ったけど、そのサジ加減がまだ判らないわね。どこまで……徹底的に射精させれば好いのかしら?)
(それとも宏さんに好きなようにシテ貰う……のは、こちらがご奉仕しているとは言えませんわね)
(こんな事なら若菜さんにご一緒して貰えれば好かったわ。今から呼び出そうかしら? 若菜さんなら嬉々として最後まで教えてくれそうだけど)
(わたくしが普段通りに、淑女のように振る舞えば騎乗位でも赦される――)
などと瞬き数回分の速さで皮算用していたら、強い力で腰を掴まれた。
「も、もう我慢出来ん! 多恵子さん、今夜はイヤって言う程、抱き尽くして上げますからね!」
そう言われ、気付けば後背位で膣奥(おく)まで挿入されていた。
「――えぇっ!? は、挿(はい)って来るぅ~~~~っ!」
猛烈な性電気が体内を一瞬で駆け巡り、特に股間から発する刺激は激烈で思考すらままならなくなる。
「くぅ! 多恵子さんの膣(なか)、すっごく熱いです! 膣肉がチンポにねっとり絡み付いて来て……すっげ~気持ちイイです! まるで多恵子さんに俺が食われてるみたいですっ」
「ひぃ!? そ、そんな恥ずかしい事を口にしないで下さいまし!」
言葉では淑女を演じるも、内心はまるで違う。
(あぁっ……宏さんのおチンポ、膣内(なか)でゴリゴリ暴れて素敵ですっ! 先程、宏さんの精を多少なりとも口にした所為か子宮が疼いて堪らない! 早く……早く宏さんの精液、子宮に注いで欲しい!)
多恵子はこの時、自分が普段以上に欲情しているとハッキリ自覚した。 身体の隅々が宏との触れ合いを欲し、精を渇望するのだ。 いつしか受け身だけでは無く、自ずと回転も加えて若き夫の滾る肉棒を貪っていた。
「た、多恵子さん、激しい! 急に腰使いが激しくなってます!」
「宏さん……宏さんっ! この硬くて灼けたおチンポ、最高です! わたくし狂ってしまいます!」
激しく腰を打ち付ける所為か、アップに纏めた髪が解けて自分の背中に流れてゆくのが判る。
「多恵子さん、狂って下さい! 俺も狂いますからっ!」
急に背中が温かくなり、夫が上体を被せたのだと判った。 同時に荒々しく胸を揉みしだかれ、耳元に掛かる荒く激しい息遣いと腰の突き上げが夫の高まりを示してくれる。
「ひぃい!? ち、乳首摘んじゃダメェ! ジンジン痺れて……膣奥(おく)をコンコン突きながらオッパイ揉まないでぇ!」
「無理です! こんな……まるで扱いてくれと言ってる長く尖った乳首、弄らずにはいられませんって!」
宏は腰を打ち付けつつ指の腹に乳首を挟み、掌全体でバストを掬い回してもいるのだ。 時折、夫の指が乳房に深く食い込むが、それもまた甘美な性電気となって全身を駆け巡ってゆく。
(ひ、宏さんったら、こんなにも興奮して下さって……♥ わたくしも、余り長く持ちませんわぁ)
このままなら、ものの数分で一緒に絶頂を極められるだろう。 でも。
「た、足りないんですのぉ! もっと……もっと膣奥(おく)を突いて下さいまし! 宏さんを深く刻み込んで下さいまし!」
欲求に付き従い、なりふり構わず螺旋状に腰を動かし、こちらからも腰を打ち付け肉棒を求める多恵子。
「うわっ!? 急に膣内(なか)が締まって……キツい! 多恵子さん、締め過ぎですって! まるで処女とシテるみたいで……気持ちイイ!」
――十六も離れた歳若き夫が己の中古壷を愛し、悦んでくれる――。
その事実だけで、再婚相手に宏を選び、縁を乞うた多恵子は充分だった。
(あぁ……宏さんが膣内(なか)で膨らんでる! カリ首が膣肉を抉(えぐ)りながら膨らんでる! イクのね!? 熱い精液、わたくしの子宮に注いで下さるのねっ!?)
抽挿するストロークがそれまでの長く一定のリズムを刻んでいたが、子宮口を突く小刻みな、そしてより早いストロークへと変化した。 果たして。
「た、多恵子さん! 俺、もう持ちません! 一緒に――」
切羽詰まった夫の昂ぶって震える声がわたくしの性感をより高ぶらせ、琴線に触れて来る。 それでも。
「だ、ダメです! もうちょっと待って! もう少しで高みに昇りますから、まだ出さないでぇ!」
つい、欲に塗れ、本能が口を吐(つ)いてしまった。
「は、はい! が、ガンバリます!」
その言葉を実践するかのように、夫の両手が両肩に宛がわれた。
「多恵子さん。俺に体重預けて下さい。そんで両脚を前に伸ばして……そうです」
「へ? あぁああっ!? こ、この体位はっ――」
バックで繋がったまま、背後に倒されてしまった。
「こ、これでは、わたくしの何からナニまで丸見えになってしまいます!」
仰向けになった夫の上に、股を開いて乗っている状態にされてしまった。 背面騎乗位のまま、女性が背後に倒れた形だ。
「ダ~メ。こうすれば……ホラ! 俺の両手が、より自由にあちこち動かせますからっ」
「あぁあ! ち、乳首引っ張ってはダメです! お豆弾いてはっ……潰しちゃっ……あぁああっ!」
「多恵子さんの膣(なか)、体格に合わせてキツキツだけど柔らかくて最高です! グミみたいな乳首がニョッキリ伸びて美味しそうだし、愛液に塗れたクリもコリコリしてて転がし甲斐がありますね」
「あん♥ はぁん♥ あぁんっ♥ 突かれてる! 子宮口何度も突かれて……膣肉抉られて……おチンポ素敵ぃ! 乳首とクリも痺れて最高ぉ!」
更なる猛烈な性電気が股間と胸を痺れさせ、抽挿毎にさっきよりも一段と高い嬌声が口から溢れ出てしまう。 ヌチャヌチャと愛液の絡む粘着質な音やパンパンと腰を打ち付け肌の当たる乾いた音が浴室に響き、互いの息の荒さと相まって結合の激しさを伝えてもくれる。
「ね、姉さんったらリミッターが完全に外れてるじゃん。昼間の淑女が夜の娼婦に替わってるし……今夜の宏クン、何だか鬼畜~。ウチの番が楽しみだわ」
「お、お母さんがエッチしてる姿って、何度見てもエロいわ。特に今日は何て言うか……激エロ? 宏先輩の攻めもメチャ激しいし、こんなん私にされたら……ごくり」
「お母さん、凄く気持ち好さそう。宏さんも鼻息荒く大汗掻いて女体を貪って……これぞ夫婦の営み、そのものね。美優樹もあやかりたいわ」
「み、美優樹ちゃん。そーゆー言い方はどうかと思うわよ? 母親を女体、って……言うわね」
「美優樹、アンタは~」
どこからか、遠くで妹と娘達の声が聞こえたような気がしたが……身を焦がす性刺激が思考を遮る。
「宏さん……宏さん! もっと……もっと突いて下さい! 壊れる位に……壊れても構いませんから膣奥(おく)を突いてぇ! わたくしをメチャメチャにしてぇ! 宏さんの好きにしてぇ!」
「くぅっ! ち、乳首とクリ弄ったら……な、膣内(なか)がごっつ締まって……ま、本気(マジ)で長く持ちませんっ!」
耳元で喘ぐ夫の声も絶え絶えになり、膣内(なか)を掻き回す灼けた鉄棒もいよいよ最大限に膨らむのが判った。 どうやら、こちらも最終段階に入ったようだ。 結婚当初は見ても全く判らなかった射精直前の男根の反応が今では膣を通じて判るようにもなった。
「宏さん……宏さん♥ んちゅぅ~♥」
「多恵子さん……多恵子さん! 愛してますっ!んちゅっ!」
もはや言葉は不要とばかり、自ずと顔が寄り、貪り合う唇。 呼吸が口から鼻に替わり、鼻息の荒さが余計に際立っても来る。
(あぁ……宏さんに上の口と下の口、両方犯されてますわ♥ 身も心も宏さんに染まっていますわ♥)
唇を食(は)まれ、舌先でなぞられ、熱い舌が絡み合い、互いの唾液を交換する――。
(女に生まれて好かった! 愛する男性(ひと)に全身で愛される幸せは女冥利に尽きる……ひぎぃっ!?)
夫の荒々しく蠢く指が最大限にまで勃起した紅真珠を転がし、弾き、摘み上げて来た。 自分では制御出来無い強烈な性電気が脊髄から脳へ直に伝わり、同時に硬く屹立した乳首も乳輪に沈むまで押し込まれ、ねじられ、扱かれたから堪らない。
「ひぃいい! ち、乳首もげるぅ! オッパイ握っちゃ、らめぇ! あ゛ぁあっ!? 膣内(なか)を抉(えぐ)りながらお豆潰しちゃ……おまんこ壊れるぅ!」
口の端から涎が垂れ落ちている感覚があるが、それ以上に全身を駆け巡る官能が脳を狂わせる。 しかも。
「あ゛ぁぁっ! うなじ甘噛みしてるっ!? 耳たぶ囓られてるっ!? 乳首とお豆、子宮と……全身、宏さんにマーキングされてるぅう!」
張り詰めた亀頭で子宮口を何度も小突かれ、硬く滾った肉槍で膣肉を抉(えぐ)られ、フル勃起した淫核と円筒形に長く伸びた乳首をよじるように摘まれれば、結末は決まったも同然だ。 三点、否、四点、否、多重攻撃を一気に食らい、多恵子に抗う術は無かった。 身体全体が震え出し、女陰が熱く灼けたようになる。
「う゛っ!? 急激に締まって……もうダメだぁ! で、出ますっ! 射精(だ)しますっ! イキますっ!」
「い、イクイク! イッてしまいます! い、イグぅ――――――――っ!!」
意識が遠のくと同時に身体が急上昇する感覚に囚われた。 同時にパンパンに膨らんだ亀頭が子宮口に宛がわれ、熱く灼けた精液が勢い好く大量に弾けた。
「多恵子さん……多恵子さん!」
「宏さん……宏さん♥ 熱いのがいっぱい出てます。ドックンドックン、膣内(なか)に出てますぅ♥」
膣の中で脈動し、吐精する男根が愛おしい。 朧気な意識ながら、胎内(なか)の感覚は手に取るように判る。
「うぁあ……射精が……止まらない! ま、まだ出る! 多恵子さんに……搾り取られてるっ!」
「宏さんの鼓動が判ります! トクントクンわたくしの胎内(なか)で脈打ってます」
(愛する男性(ひと)の精液をたっぷりと膣で受ける幸せ……あぁ……宏さん、愛してますわ♥)
熱い精液が膣で溢れる感覚を享受しつつ、多恵子の意識は完全にホワイトアウトした――。
☆ ☆ ☆
そんなアクメを極めた二人を、生唾を呑んでじっと見つめる六つの瞳が。
「あ、姉さんイッた! 白目剥いてイッてる! な、なんて気持ち好さそうな。これぞ熟女冥利に尽きる、って感じね」
「ひ、宏先輩、メチャ射精(だ)してる……。どっくんどっくん、お母さんに膣内射精(たねつけ)してる……」
半ば呆然と見つめる夏穂と飛鳥に、ひとり冷静な美優樹が突っ込む。
「ふ、二人共! そ、そんな食い入るように見ちゃダメ。夏穂お姉さん、股間弄りながら言う台詞じゃ無いでしょうに! 第一、お母さんはまだ熟女じゃ無いし! お姉ちゃんも上下の口から涎、だだ漏れしてる!」
眉根を寄せ、苦言を呈するも。
「……あ、宏さんとお母さんが繋がってるトコから精液、いっぱい漏れてる。うぁ~、凄くいっぱい射精(だ)して貰ったのね。女として羨ましいわ。……なら、次は美優樹にもた~っぷり、射精(だ)して貰おうっと♪」
「「――って、オマエもじっくり見とるやないかっ!」」
眉を吊り上げた夏穂と瞳を吊り上げた飛鳥の突っ込みが、己の愛液を舐め取った美優樹に炸裂した――。
☆ ☆ ☆
「……んぁ?」
浴室に敷かれたマットの上で大の字で寝転ぶ宏は、身体に掛かる重さで目が醒めた。 しかし、まだ頭の半分が眠っているような気がするし、目も半分しか開けられない。
(あ、そうか。風呂場でご奉仕エッチ、してたんだっけ)
左腕を枕にしているのは飛鳥で、右腕を枕にしているのは美優樹だ。 身体に掛かる重さと髪の匂いで、首筋に顔を埋めるよう覆い被さっているのは多恵子だと判る。 宏の胸に、三人の温かな寝息が一定の間隔で降り掛かっていた。
(ええと……最初に多恵子さんを抱いた後、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんを重ねて鶯の谷渡りを満喫し、それぞれに精液を注入して……夏穂先生とは屈曲位で交わり、射精と同時に潮を吹かせて……それから背後に美優樹ちゃんを抱き付かせ美乳を背中に感じつつ四つん這いに並べた多恵子さんと夏穂先生、飛鳥ちゃんに挿入と指マンを繰り返し、それぞれ膣内射精(なかだし)を決めてから美優樹ちゃんに覆い被さって……それから……どーしたっけ?)
徐々に活動を再開した脳細胞を駆使し、順繰りに記憶を探るも答えが出ない。 覚えているだけでも最初の顔射から九発、射精(だ)した事になる。 それに、その美貌の女教師の姿が視界に無い。
「あれ? 夏穂先生はどこに――」
頭をもたげ、周囲を見回そうとしたら。
「あら、宏クン、目が醒めた? 気分はどう? よく眠っていたわよ」
頭上からの聞き慣れた声に、反射的に目を向け起き上がろうとすると。
「ホラ、迂闊に動いちゃダメ。姉さんが転がり落ちちゃうじゃない」
頭と肩を優しく押さえられる感覚が。
「へ? ……あ」
恩師に膝枕されていた。 下を向いている所為か、セミロングの黒髪が顔の左右に長く垂れている。
「夏穂先生!? ……あ、重くないですか?」
「ちっとも! むふふ~♪ むしろ、この重さが女の幸せなのかと実感し、感激してたトコよ♪」
両手を添え、顎から頬に掛けて優しく撫でてくれる夏穂に、宏は心が温かくなるのが判った。
「あの、ずっと膝枕、しててくれたんですか?」
「そうよ。宏クンったら本能に任せて抱くだけ抱き、出すだけ出したら白目剥いてノビちゃったのよ。覚えて無い?」
「へ? あ~~~~、そう言われれば、そんな気も……。何やら途中から急にハイになって、それから……」
「そうなのよね~。ウチ等も欲に塗れて貪り合っちゃってさ。そんで、最後はみんなして逆上(のぼ)せちゃったからね~」
苦笑いを浮かべる恩師。 しかし悔いているようには見えない。 むしろ目元を朱(あか)く染めているので、それなりに満喫したようだ。
「まぁ、ウチ等の場合は単に、連続アクメでノビただけ、だけどね。宏クンは四人相手にハッスルしたから熱が籠もっちゃったのね。風呂場だけに」
「少しも上手くないですよ、ソレ」
「あははは! そこはホレ、『教師だけに巧い事言ってる』って褒めないと」
「夏穂先生……自分で言ってどーします」
今度は宏が苦笑いを浮かべる。 しかし、その視線は恩師の顔に向けられたままだ。 どこまでも透き通った切れ長の瞳から目が離せない、と言った方が正解だろうか。
「でもね」
ここで恩師の声のトーンがそれまでの弾む声から、しっとりとした落ち着いたものに変化する。 高校時代、三年間聞き続けた声とは明らかに違う、夏穂そのものの声だ。
「姉さんを始め、飛鳥ちゃんや美優樹ちゃん、そしてウチも宏クンに感謝してるのは本当よ」
「?」
「初めての海外旅行に連れて来てくれたし、ほのかちゃんのお祖父様、お祖母様にも逢わせてくれた。そして何より、ウチ等四人を宏クンの新たな奥さんとして、ほのかちゃんの御親族に紹介してもくれた。それが一番嬉しかったの。何たって、母方の縁者は全てこっちにいるからね。宏クンはそのチャンスをウチ等にくれたもの」
「夏穂先生……」
「姉さんも、新たな御親族と出逢えて深く感謝してる。普通なら、日本とスェーデンじゃ直接逢う事さえままならないからね。いくらウェブカメラ使ってリアルタイムで通信出来ても、直接逢って息遣いや細かな表情を感じ、語らうのとは次元が違うもの」
頬を愛おしそうに撫でてくれる夏穂の手がこそばゆい。
「まぁ、俺もそんな考えを持ったのは確かです。近々に訪欧しなきゃダメだ、って。だって、晶姉達は最初のハネム~ンでお祖父さん達に逢ってるのに、多恵子さん達は逢ってない、逢えないなんて、どう考えても拙いですし」
「宏クンは真面目ね~」
可笑しそうにクスクス笑う夏穂。 しかし、見つめて来る視線は決して外れない。 学校で生徒に対するものとは一線を画す、穏やかで優しい、自分だけに向けられる愛情溢れる瞳だ。
「夏穂先生……」
宏の鼓動がひとつ、高まる。
「でもね。そんな真面目に考えてくれる宏クンだからこそ、ウチ等は宏クンに嫁いだの。この先の人生を任せるに足りるだけの度量を持った男性(ひと)だって、ここにいる四人、みんな知ってるから」
「そう言って貰えると俺も嬉しいです」
「まぁ、ホラ、あれよ!」
ここで、夏穂の表情が砕けたものとなる。 眉を跳ね上げ肩も竦める仕草は、まるで教師に叱られた生徒が言い訳に走る仕草、そのものだ。
「姉さんも来年は四十の大台に乗って老い先短く枯れる年代に入るし、飛鳥ちゃんと美優樹ちゃんの肉体はまだまだお子チャマで宏クンを性的満足させられないからね~」
「か、夏穂先生!」
「その点、ウチは今が食べ頃、ムチムチ熟れ頃の旬だし、何たって若菜ちゃん、ほのかちゃん直伝の床上手だし~♪ 宏クンの性的欲求は何時でも何処でも何でも受け入れて上げられるわよん♪」
「夏穂先生ってば! 今は――」
「だ~か~ら~、これからはウチが宏クンをずっと立ててあげる! 夫として、男として! ま、これで後妻の中での筆頭妻はウチで決まり! ね♪」
裸の胸を大きく反らし(八十四センチ、Dカップの双丘がプルルンと揺れた)、得意気に鼻高々と喋くり倒す夏穂に、宏は必死になって制しようとしたものの――。
「だ~れ~が~老い先短いのかしら? 枯れる年代って、誰の事を言ってるのかしらん?」
「あ~ぁ。遅かった……。多恵子さん達、目が醒めてるって言おうとしたのに」
風呂場に響く、おどろおどろしい低い声と宏の諦めにも似た声。
「ヒッ! ね、姉さん! お、起きてたの!?」
宏の胸から顔を上げ、頭上の夏穂を睨む多恵子。 その瞳は、さっきまで官能に蕩けていたものとはまるで別物だ。 しかも、長い黒髪が顔に垂れた姿はどこか某怪奇映画のヒロイン(貞子よか好い女だ!)を彷彿とさせ……。
(こ、怖ッ! 多恵子さん、完全に般若顔になってるっ!)
息を詰め、怒り心頭の最年長妻を黙って見守るしか無い宏。 下手に口を出そうものなら、とばっちりは間違い無く、こちらに向く。
(夏穂先生は……あらら、息を呑んで身体も強張らせてら。だから言わんこっちゃ無い)
そんなたじろいでいる夏穂に、抗議の声が続けて上がる。
「わ、私、お子チャマじゃ無いもん! 宏先輩だって私のちっぱい、好きだって言ってくれてるモン! 可愛い、可愛いね、って何度も揉んで頬擦りしてくれるモン!」
腕枕を撥ね除けるよう身を起こし、涙目になって両手でアンダーバストを支える飛鳥。 しかし哀しいかな、飛鳥のなだらかな双丘は母親のように谷間はおろか、プルルンと波打つよう揺れ無い訳で……。
「あ゛っ!? い、いいもん! きっとそのうち、オッパイ、大きくなるもん!」
それは図らずも七十四センチのAカップを証明するハメになってしまった。 一方、おもむろに上体を起こし、上目遣いに目を据えるのは美優樹だ。
(うわっ!? み、美優樹ちゃんの本気(マジ)で怒った顔、初めて見たかも。瞳が吊り上がって……怖ッ!)
元々、切れ長の瞳が印象的な美少女だっただけに、怒りを湛えた瞳は空恐ろしい。 その眼力は晶と同じか、それ以上かもしれない。 瞳が切れ長の美人が怒るとかなりの迫力があるのは晶やほのかの前例があるので知っていたが、美優樹も例外では無いらしい。
「お姉ちゃんの自虐はともかく。夏穂お姉さん、美優樹達四人は後妻とは言いません! 晶さん達六人を亡き者にする気ですかっ! それが国語教諭の言葉ですかっ! 第一、美優樹だって宏さんを満足させられてます! 美優樹が言えば身体の隅々まで余す所無く、懇切丁寧に舐め回してくれるモン! 美優樹の身体、美味しい、美味しいってペロペロ唾液塗れにしていっぱい、愛してくれるモン!」
気色ばみ、最後は必死になって猛アピールする美優樹の暴露(?)に。
「み、美優樹……。あんた、宏先輩にそんな事させてんの? 私に黙ってズルい!」
「み、美優樹ちゃんも宏クンのフェチが判ってるんだか判って無いんだか……」
飛鳥が目を剥き(どう見ても場違いな怒りだ)、夏穂が苦笑いしつつ姪を見る。 と、半ば唖然と娘達の睦言を聞いていた多恵子が猛復活した。
「ちょっと貴女達! 今は宏さんからの寵愛を自慢してる場合じゃ無いでしょ! 無礼極まり無い夏穂ちゃんを糾弾するのが先でしょ!」
「「あ、そうだった」」
双子では無いものの、鏡に映したかのように瓜二つな姉妹の声が綺麗にハモる。
「あ、あの~多恵子さん?」
「宏さんっ!? 今はこの無礼者を打ち捨てさせて下さいまし! 有害物質は人様のいない永久凍土の地中深くに埋めるに限ります! 幸い、ツンドラ地域のすぐ傍にいますし、ここスェーデンにはその施設も完備されてますから、お話はその後で伺いますっ!」
「うわっ、酷っ! それが実の妹に向かって言う台詞かっ!? あたしゃ核廃棄物かっ!」
「黙らっしゃい! 姉を姉とも思わない事を平然と――」
「あの~多恵子さん。俺等、今も、こうして合体してるんですが」
「――へ?」
今更ながら気付く多恵子。 こちらからの腰の突き上げに、目を見開き驚きの視線を下半身に向け、小さく腰を揺すって確かめてもいる。 この時、小さくも深く熱い吐息を胸に感じたのは……気の所為だろうか。
(あ、膣(なか)がより潤い始めて来た。意識した途端、女が目覚めたのかも。俺も……変な気分になりそう)
一方、信じられないとばかり、慌てて宏の(多恵子の)腰に目を向ける三人。 しかし騎乗位の体勢で上体を密着させているので結合部の確認が難しい。 そこで飛鳥が慌てて二人の下半身を覗き込むと――。
「ひ、宏先輩! もしかして……ずっと挿れっ放しだったんですか? お母さんの膣内(なか)に!?」
「あ~、うん。そう……なるかな? 各自、三回戦目突入まで覚えてるけど、その後は好く覚えて無くて……てへ♪」
「てへ♪ じゃなーい! 宏クンってば、どんだけ絶倫なのよっ! いったい何時、姉さんに挿れたのよっ!」
「宏先輩のいけず! 何で私にもシテくれないんですかっ!」
「宏さん……。噂にたがわず見事な絶倫振り、ですね。改めて目の当たりにすると、その偉大さが判ります。が……」
膝枕したままの夏穂が牙を剥きつつ咆え、後輩からは涙目で責められ、褒めてるのか皮肉っているのか微妙な言い回しの美優樹。
「あ、あははは……」
乾いた笑い声を上げるので精一杯の宏だった。
☆ ☆ ☆
かくして、二週間に亘る宏達の冬休み北欧バカンスはこうして幕を閉じたのだった――。
(つづく)
 ↑↑ 「面白かった♪・良かった♪・エロかった♥」と思われた方はクリックをお願いします♪ (ランキングサイトに投票され、作者が悦びます♪)
|
|
|
|
|
|
|