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ライトHノベルの部屋
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~ラブラブハーレムの世界へようこそ♪~
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恋文(5)
恋文(5)
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美姉妹といっしょ♪~新婚編
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「え~っと……夏穂先生?」
「な~に? 宏クン♥」
「え~っと……ナニ、してんです?」
「ナニって、ナニよ。見て判らない? 単なるオナニーじゃない。マスターベーション、オナる、ひとりエッチ、手淫、自慰、自涜、自家発電。男ならセンズリ、マス掻き、シコる、女ならマンズリ……などなど言い方は年代、性別、地域によって様々だけど、やってる中身は全部同じよ? あ、因みに――」
「いえ、そーゆー事を聞いてるんじゃなくてですねー」
(夏穂先生ってば、今夜は一晩中俺とエッチするからって、飛ばし過ぎじゃね?)
妙齢の美女から飛び出す、淫猥な台詞の数々に思いっ切り脱力する宏。 この淫乱痴女丸出しの女性(ひと)が高校時代の恩師かと思うと、何だか物悲しく思えるのは……気の所為だろうか。 それでも昼は凜とした高校教師、夜は娼婦の如く豊満な肉体を誇示する切り替わりの好さには好感が持てる。
(俺だけに見せる、アクメで蕩けた表情はメチャ色っぽいんだよな~♪)
年上好きの宏には過ぎた嫁だ。
(――って、今はそんな事、思ってる場合じゃ無かった。今夜はエッチ前に千恵姉からナニやら相談があるとか言ってたのに)
食後の団欒を終え、本日のエッチ要員として宏の部屋に集うのは昨夜はエッチしなかった面々――夏穂、真奈美、千恵、若菜の四人で、翌朝まで組んず解れつでイチャイチャするのだ。 尚、明日は土曜日なので社会人組は休みだが、女子大に通う飛鳥と美優樹の姉妹は朝イチから講義があるので今夜は不参加だ。
(以前、翌日も授業があるにも係わらず徹夜エッチしたら講義中に爆睡こいたらしいからな、飛鳥ちゃん。美優樹ちゃんも自分の太腿つねりながら必死こいて睡魔と戦ってた、って言ってたし、共に無理はさせられないもんね)
かような理由で、学生組のエッチは学業に差し障りが無いよう、本人達の都合――時間割に合わせている。 そんな、瞬き一回分の思いに耽っている間にも、弁士・夏穂の講釈が続いていた。 受講生は神妙な顔付きでベッドの上で畏まっている真奈美、千恵、若菜だ。 互いに視線をチラチラ交わし合い、顎を夏穂に向け小さく動かしている所を見ると、暴走し始めた淫乱女教師を誰が止めるかで牽制し合っているようだ。
「因みに、オナニーはドイツ語、マスターベーションは英語なのよ♪ あと、『オナニー番組』って言い方あるの、知ってた? 作り手の一方的な自己満足で作られたテレビ番組を世間一般の人がそう言うんだけど、ここ数年のバラエティは総じて投稿サイトからの流用や芸人の身内ネタで無理矢理盛り上げようとするから、どの局見てもつまんないのよね~。だからスポンサー企業は付かないし視聴率も右肩下がりになるのよ。これじゃ放送メディアが世間から見放されても不思議じゃないわよね~。『業界の常識は世間の非常識』って言葉、知らない証拠だわ~」
辛辣な(ある意味ごもっともな)事を言いつつも右手は股間に這わせて指先を上下に蠢かせ、左手は指の股に乳首を挟み回転させるよう揉みしだいているから大したものだ。
――切れ長の瞳を潤ませ、目尻と頬を薄っすら赤らめ、ピンク色の唇を半開きにして甘い吐息を何度も吐(つ)いては天を仰ぐ――。
そんな丸味を帯びた肢体に薄っすら汗を浮かべ、セミロングの黒髪が肩や胸元の白い肌に張り付いてもいるので注目が集まらない訳が無い。 受講生(?)の女性陣も徐々に前のめりになり(若菜などはハァハァ言いつつ己の股間を弄り始めていた)、夏穂の色香と痴態に惑わされていた。
「か、夏穂先生ってば、妙~に色っぽいわね。担任教師として数多(あまた)の女子高生から注目を浴びるだけじゃ物足りないのかしら?」
「夏穂先生は発情してる時が最も輝いて見えるね~♪ 流石、熟女の年代に入っただけあるね~♪」
「か、夏穂さん、宏君のおちんちんが目の前にあるのに大胆なコト、するのね。私には到底真似出来無い強心臓だわ。しかも、これぞ完成された肢体! なのが羨ましいわ」
同じベッドに上がっている千恵、若菜、真奈美も夏穂の妖艶な痴態に生唾を何度も呑み込んでいる。 豊満な肉体は男でなくとも視線が吸い寄せられてしまうのだ。 しかし。
「あのですね、オナニーがドイツ語とか今時のメディアはオナニー番組だらけとか、それ位は誰だって知ってます。でも今はそんな一般論を聞く時間じゃなくて千恵姉が――」
宏は昔から――高校時代から夏穂の過激なスキンシップを受け続け、ある程度、夏穂に対する免疫(耐性?)があるので、この程度の性的挑発には乗らない(但し下半身は別)。 ところが、夏穂はこの宏の冷めた態度がお気に召さなかったらしい。 それまでの妖艶な表情を一変、眉根を寄せた不満顔になった(それでも両手の動きは止めないから凄い)。
「あら、宏クンはウチのオナニー見て興奮しないの? なんで? 千恵ちゃん達はすっかり出来上がってるのに」
「なんで……って、そもそも千恵姉が俺に内々に話があるって言うから俺の部屋に集まってたんじゃないですか。それがなして夏穂先生のオナニー見るハメになってるのか判らないんですけど? しかも、さっきからパンツの上から濡れ透けた割れ目ほじって俺を挑発してるし」
「あら、男って、女がこーゆーコトしてるの見るの、好きなんじゃないの? 第一、これが好きな男性(ひと)を前にした女の本性なんだもの、仕方無いじゃない」
「え~? でもそれは極一部の女性(ひと)、特に夏穂先生限定じゃ――」
「ん~? このお屋敷にいる女性陣で、ウチと同じ事しない女性(ひと)、いたかしらん?」
「へ? あ、いや、まぁ、そう言われると……」
確かに、エッチに積極的な妻達は夜、特に寝る段になると途端に目付きが変わる。
――今宵は同衾を許されるだろうか、出来れば一番搾りの恩恵に与りたい、願わくは朝まで二人っきりで過ごしたい――。
――今夜は絶対にエッチするんだ、必ず一番槍ゲットしてやる、朝は宏の腕枕で目覚めるんだから!――。
そんなピンク一色に染まった意図(オーラ)を駄々洩れさせ、ニコ目ながら必死の形相で迫り来る十人を順に思い描いていたら。
「宏。夏穂先生相手に口じゃ勝てないわよ。何たって相手は女子高でクラス担任をも務める現役の国語教諭なんだから」
横から諭すような声が届いた。 見ずとも判る、お屋敷の歩く常識と謳われて久しい千恵だ。
「だから、ここはハイハイ言ってサラッと受け流すのが吉よ」
肩を竦め、苦笑いの千恵。 どうやら今は口で対抗するよりも夫として早々に義務を果たせと言っているらしい。
(あ、千恵姉達、俺に夏穂先生の処置を押し付けたな。三人共、明らかにホッとした顔してるし)
「千恵姉~、あのさ――」
「あ! そうそう、今、思い出した! あたい、今朝の多恵子さんの件で宏に話があるんだった。先ずはそっちから片付けよう――」
思わず怨み節を零そうとしたら、機先を制された。 しかも当初の目的を思い出したらしく、千恵がパチンと手を打った、その時。 エッチに関しては天才的な発想と実行力を持つ若菜が口を挟んで来た。
「宏ちゃん~。口で勝てないんなら~、夏穂先生のお口に宏ちゃんのおちんちんを突っ込んで強引に黙らせれば好いんだよ~。これがホントのイラマチオ制裁プレイ~♪」
「「「「な゛っ!?」」」」
鈴を転がすような澄み切った声でとんでも無いコトをサラッと言う若菜。 これには宏を始め、その場にいる千恵、真奈美、そして標的(生け贄?)にされた夏穂も唖然とし目を見開いている。 宏の部屋には刻(とき)を刻む秒針の音だけが支配し、北西の季節風が窓を叩く音すら聞こえなくなる。 いったいどの位、固まっていただろうか、最初に息を吹き返したのは千恵だった。
「お、オマエは元担任相手に、ナニ、過激な事、言いやがるかなっ!? ビックリして心臓、暫く止まったわよっ!」
自分の発言を遮られた事を怒るよりも、恩師への仕打ちに目を剥く千恵。 前のめりになって若菜に拳を突き付けている。
(わ、若姉も時々、突拍子も無い事、平然と言うからなぁ。イラマチオすらプレイの一環にしちまうんだからすげぇや)
宏は男による一方的なエッチを嫌っているので、これまでイラマチオ、ましてや陵辱的なエッチをした事が無い。 例えプレイであっても、精神的に受け付けないのだ。 もっとも、女性陣からは宏が拘束されるプレイ(ソフトSMだよ~♪ と若菜談)を何度も強要された事はあるが。 それに、一部の女性陣からは『ベッドヤクザ・宏』とも言われているようだが、これは都市伝説の一種に違いない。
(他の奥さん達は勿論、若姉も俺が鬼畜陵辱プレイ嫌いなの昔から熟知してるのに、意味合いを軽いお遊び程度に変換して言うから凄いんだよなぁ。やっぱ、エッチ担当大臣の肩書きは違うよな――お、真奈美さんもフリーズ解けたみたいだ)
千恵の勢いに釣られて各々が呼吸を取り戻す間、宏も驚くやら感心するやらで千恵と若菜を交互に見つめる。
(でもまぁ、普通の人なら千恵姉みたいな反応、するわな)
(しかし若姉も相変わらずエロに関しては天才肌だな。俺も相当な赤裸々スケベだけど、若姉と比べたらまだまだ若輩だな)
双子だのに性格と身体付きは似ても似つかない二人(千恵は真面目タイプで若菜はお気楽タイプ、千恵の身長百五十センチに対し若菜は百七十五センチある)を繁々と眺めていると。
「あら♥ それはそれで……そそるわね♪ 鬼畜な宏クンに髪を鷲掴みにされて口唇愛撫(イラマチオ)を強要……想像しただけで濡れちゃうわぁ♥」
今度はパンツの中に手を突っ込み、己の淫裂を直に弄り出す女教師。 部屋には夏穂の荒い鼻息と仔猫がミルクを飲むようなピチャピチャとした水音が大きく聞こえ出す。 どうやら割れ目の中を指で激しく掻き回しているらしい。
(夏穂先生も変わったよなぁ。高校の担任だった頃は『ちょっとエッチだけど凜とした出来るお姉さん』みたいな雰囲気纏ってたのに、奥さんになってからはエッチに対してより積極的に、そして開けっ広げになったし)
生徒と担任と言う社会的な枷が無くなり、ひとりの男女として対等になった事が一番の要因だろうとは思っている。
(高校時代は身体を擦り寄せて来たりタイトスカートから伸びる黒ストッキングに包まれた太腿を見せ付けて来たりとか、当時としては過激なスキンシップを散々、取ってたからなぁ。奥さんになって夜の顔に最も磨きが掛かるのも必然なんだろうな)
本気汁が溢れて来たのだろう、グチュグチュと粘着質な水音が大きくなり、荒い鼻息と相まって夏穂の発情状態をより知らしめている。
(それに、夏穂先生は昔からノリが好いからなぁ。若姉とコンビを組めばエロの右大臣、左大臣になれるぞ。否、既に就任してると言ってもイイかも)
エッチの天才たる若菜とエッチにオープンになった夏穂が揃えば必ず何かが起こり、これはこれで見ているだけでも楽しいし、場の雰囲気も格段に和む(淫靡になる?)。 明るく楽しいラブラブ生活をモットーとする宏に取って、この二人は無くてはならない存在だ。 そこへ。
「あの~、夏穂さんには宏君が隣にいるだけでご褒美にしかならないと思うのは私だけかしら?」
何故か頬を紅(あか)く染め、鼻息を荒げ涎を垂らした真奈美が参戦して来た。
(真奈美さんも、エロモードになると弾けるからなぁ。まぁ、そんな真奈美さんも好きだけど♥)
癒し系美女が発情し、ショーツのクロッチを笹の葉状に濡らしている様は何度見てもそそる。 しかも布地が肌に張り付き、無毛の縦筋が朧気に見えているから情欲をより掻き立てるから堪らない。
(あ~、あのプックリマンコに早くチンポ、突っ込みてぇ~!)
真奈美の股間を凝視し、勃起肉をブルンと震わせ、先端にガマン汁を一滴(ひとしずく)浮かせる宏。 しかし宏の熱視線を余所に、ベッドの上はすっかり女子会の会場と化していた。
「あはは! 真奈美さんの言う通りな気がするわ。ホント、夏穂先生ったら夜になって宏の部屋に来ると淫乱女教師そのものに豹変するんだから」
「姉さん~、その二つ名もご褒美になってるよ~」
「へ? なるほど、それもそうかも。うふふふふ♪」
「むふっ♪ アンタ達、ウチをだいぶ判って来たわね~。あはははは♪」
千恵の指摘に若菜が突っ込み、真奈美と夏穂が顔を見合わせて笑い声を上げる。 そして始まる、下ネタトークの雨あられ。
(あらら、みんなノリノリで猥談始めちゃったか)
こうなると、もはや男の出番は無くなる。
(仕方無い。今のうちに喉を潤わせておくか。後でみんなの愛液を浴びる程呑むけど、意外と濃くて粘り気があるから結構、喉が渇くんだよなー。エッチしてると意外と汗も掻くし)
皆、最初は粘度が低く文字通りラブジュースとして安易に呑めるが、発情の度合いが増すにつれて粘度が増し、銀の糸を何本も引くまでになるのだ。 これでは呑むと言うより舌で絡め取る、指で掬い取るに近くなる。
(でもまぁ、これはこれでクンニのし甲斐があるから好きなんだよなぁ。ツルツルスベスベのワレメをパックリ割り開いて皮を剥き下ろし愛液に塗れたクリを舐めしゃぶるのって、メチャそそるし♥)
パイパンフェチの宏には、愛液を垂らす無毛の淫裂は御馳走そのものに他ならないのだ。 宏はベッドサイドのテーブルに置いてあるペットボトル(中身はスポーツドリンクだ)に手を伸ばし、喉を鳴らして呷っていると。
「――宏ちゃんもそう思うでしょ~?」
突然、満面笑顔の若菜が話を振って来るから油断ならない。 しかし、これもいつもの事なので慌てる程でも無い。 夫として、常に奥さん達の会話に耳を傾けておくのも務めだからだ。
(結婚した当初は聞き耳、立ててなかったから話が通じなくて、散々、怨み節、聞かされたからなぁ。夫として冷たいんじゃないのっ! とか、あたしを無視するとは好い度胸じゃない! とか)
などとポニテの女性(ひと)や女性管理職の女性を瞬間的に思い浮かべつつ、若菜に笑顔を向けて応える宏。
「そうだね。夏穂先生は現役教師だけあって国語力なら屋敷でピカイチだもんね。オマケにボディも三十路越えとは思えん程に瑞々しいし」
恩師の昼と夜の顔を誰よりも知っているので、これは声を大にして言い切れる。 すると、瞳を眇め半笑い(?)した千恵が意外とキツい言葉を投げ掛けて来た。
「夏穂先生ってば、教師だけに言葉巧みに相手を煙に巻くのが常套手段なんだから。口じゃ、あたい達は到底太刀打ち出来無いって」
するとたちまち夏穂は不満気に眉根を寄せ、指を突き付けながら詰め寄って来た。
「こら、千恵ちゃん! 言葉巧みってナニ!? 元担任を詐欺師扱いしない!」
「宏クンも、三十路は余計っ! ……でもまぁ、この熟れ頃の身体を褒めたコトは褒めてあげるわ♪ 流石、宏クン。ウチが手取り足取り腰取り教えた甲斐があったわね~♪」
それまでの不満気な表情を一変させ、膝立ちのポーズを取るや純白のショーツ一枚のみを纏った裸身を妖しくくねらせ、両手を太腿からアンダーバストまでゆっくりと這わせてゆく。 男の視線を釘付けにする、艶めかしい動きだ。 しかも途中でショーツを上に引っ張り、大きく濡らした部分から無毛の淫裂を浮き立たせるから堪らない。
(ぶっ! か、夏穂先生ってばセクシー過ぎるだろっ! だったら……)
宏の勃起肉が鼓動に合わせてビクンと脈打ち、先端からガマン汁がタラタラと滴り落ちる。
「夏穂先生、セックスアピールが日増しに巧くなってますね。そんな仕草、何処で覚えたんです? 俺、もうこんなビンビンになってますよ?」
滾る肉棒と滴るガマン汁を見せ付けるよう胡座を掻いたまま恩師に向き直り、尋ねてみると。
「宏クンが隠し持ってるエロ本に、こーゆーポーズ、たくさん載ってたわよ?」
「げっ!? い、いったい何時――」
見つけたのか、問い質そうとしたものの。
「ひ~ろ~し~。あたい達がいるのにエロ本だぁ~? 好い度胸、してるじゃないっ!」
見ずとも判る、怒髪天を衝く千恵の声で遮られてしまった。
「あ、いや、つまり、それはっ……」
冷や汗を一気に噴き出し、視線を彷徨わせ、しどろもどろで言い淀んだ時点で宏の負けが確定したのだが、ただで許してくれる面々では無い。
「宏ちゃん~。絶世の美女が十人もいるのに二次元に走っちゃダメだよぅ~」
眉根を顰めた若菜が左手でCカップの美乳を揉みしだきつつ右手で己の淫裂をVの字に開いて生身の女をアピールし、
「宏君、これはこれで別腹、とか脳ミソの軽い男みたく言わないわよね? その辺のチャラ男とは違うわよね?」
笑顔だのに瞳がちっとも笑っていない真奈美が両手でDカップバストを掲げ持つやにじり寄り、
「宏……。アンタ、いつの間にそんな不埒な本、買ってたのさ。場合によっちゃ優さんに言って小遣い無くすわよっ」
腕組みし、吊り目がちの瞳を眇め、トーンを一段と下げた千恵の淡々とした口調が逆に恐怖を煽って来る。 三者三様とは好く言ったモノで、怒る基準点は同じらしいが言い回しが微妙に異なり、しかもリアルなだけに怖い。
「あ、いや、だから、あのさ、みんな、その~」
普通ならばこんな責められる状況下で滾る肉棒など有り得ないのだが、そこは女性陣に弄られて百戦錬磨(?)な宏とその肉棒。 未だにガマン汁を噴き零し、鋭角にそそり勃ってはプルンプルン、股間で揺れている。 ともすると、責められて逆に悦んでいるように見える訳で。
(こ、こんな状況だってのに、オヌシも元気よのぅ。――って冗談かましてる場合じゃねぇし!)
思わず愚息に愚痴を零す宏。 そもそも、ショーツのみ纏った美女に囲まれているので萎えようが無いのだ。 そこへ。
「あはははは! みんなもまだまだ若いわねぇ。亭主のエロ本所持位、大目に見なさいよ。単なる目の保養、だと思えば好いじゃない。毎日御馳走食べてりゃ、たまにはカップ麺が恋しくなるのと一緒よ♪」
天の助けか、はたまた三途の川の船頭か。 オナニー大使・夏穂の救援(?)が耳に届いた。
「笑い事じゃ無いですって! 第一、夏穂先生が暴露したんじゃないですかっ!」
「~♪」
宏が猛抗議するも、何処吹く風、とばかり鼻で笑い飛ばし、涼しい顔の夏穂。 両手は相変わらず己の性感帯から離れず、指先を微妙に蠢かせてもいる。 オッパイに沈む白い指先が艶めかしい。 そんな毎度お馴染みの態度なだけに、宏も怒るよりも感心してしまう。
(さ、流石、現役教師だけあって肝が据わっているな。まぁ、三十数名を教え導く担任だけあるわな――)
「――って褒めてる場合じゃねぇし! 夏穂先生~、その本は駅の売店で買った、ただの週刊誌ですってば! どこをどう見たらエロ本になるんですかっ!」
「だって~、最近の袋綴じは扇情的なの結構多いじゃない? もっとも、記事よかエロ画で売るようじゃ先は知れてるけどね~。実際、幾つかの雑誌、休刊したり廃刊なったりしてるし~」
ここでも炸裂する、社会人夏穂の活字メディア寸評。
「週刊誌なんて想像だけで記事書くだけだし、テレビだって偏向報道しか出来無いんだから今のマスコミは所詮『マスゴミ』なのよね~。世間から叩かれても自業自得だわ」
自慰行為による粘っこい水音を立てたまま肩をヒョイと竦め、まるで汚いモノでも扱うようにバッサリ打ち捨てる夏穂。 それら一連のお言葉と宏の週刊誌発言で、それまで殺気立っていた女性陣のオーラが一気に解消する。
「「「へ!? ただの……週刊誌?」」」
「あははははははっ!」
唖然とする若菜、千恵、真奈美と、こちらはしてやったり、とばかり豪快に笑い飛ばす夏穂。 皆、ショーツ一枚だけだのに色気の無い事、おびただしい。
「はぁ~。あのさ、千恵姉、若姉、真奈美さん。人の話は最後までちゃんと聞こうね」
肩を落とす宏の言葉は、ポカンとしたままの三人には届かなかった――。
(つづく)
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